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公開番号
2025108273
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024002098
出願日
2024-01-10
発明の名称
ヒアルロン酸産生促進剤
出願人
国立大学法人東京農工大学
,
株式会社TFY
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
36/8962 20060101AFI20250715BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ヒアルロン酸産生促進作用を有し、生体内のヒアルロン酸量を増加するために有用な医薬品、医薬部外品、化粧品、食品或いはこれらに配合する素材を提供する。
【解決手段】長ネギ又はその水抽出物を有効成分とするヒアルロン酸産生促進剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
長ネギ又はその水抽出物を有効成分とするヒアルロン酸産生促進剤。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
長ネギ又はその水抽出物を有効成分とする皮膚老化予防又は改善剤。
【請求項3】
長ネギ又はその水抽出物を有効成分とする関節疾患予防又は改善剤。
【請求項4】
長ネギの水抽出物を有効成分とするヒアルロン酸産生促進用食品。
【請求項5】
長ネギの水抽出物を有効成分とする皮膚老化予防又は改善用食品。
【請求項6】
長ネギの水抽出物を有効成分とする関節疾患予防又は改善用食品。
【請求項7】
長ネギが長ネギ緑葉部である、請求項1~3のいずれか1項に記載の剤、又は請求項4~6のいずれか1項に記載の食品。
【請求項8】
アリイン、イソアリイン及びシクロアリインから選ばれる1種以上を有効成分とするヒアルロン酸産生促進剤。
【請求項9】
アリイン、イソアリイン及びシクロアリインから選ばれる1種以上を有効成分とする皮膚老化予防又は改善剤。
【請求項10】
アリイン、イソアリイン及びシクロアリインから選ばれる1種以上を有効成分とする関節疾患予防又は改善剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体内におけるヒアルロン酸産生量を増加させる、ヒアルロン酸産生促進剤に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が連結した直鎖状の高分子多糖であり、生体内では、関節、眼球硝子体、皮膚、脳、血管等の様々な組織に分布している。ヒアルロン酸は多量の水と結合する性質を有しており、関節や皮膚では、コラーゲン等と共に細胞外マトリックスを形成することで組織や細胞の機能、形態維持の他、細菌感染の防止等、極めて重要な役割を果たしている。
【0003】
皮膚や関節等に存在するヒアルロン酸量は加齢とともに減少し、また、変形性関節症、慢性関節リウマチ、化膿性関節炎、痛風性関節炎等の関節疾患においては、ヒアルロン酸量の減少が起こることが知られている。
皮膚におけるヒアルロン酸は、細胞外マトリックスを構成する重要な成分として皮膚の保湿や弾力性に寄与しているが、加齢や各種ストレスにより、そのヒアルロン酸量は減少し、その結果、乾燥、肌荒れ、しわの形成、皮膚のたるみ、はりの消失、バリア機能の低下等の皮膚の老化を齎すとされている。
【0004】
そのため、生体内のヒアルロン酸量を増加させることは、関節疾患の予防又は改善や皮膚老化の予防又は改善に有効であると考えられる。例えば、非特許文献1では、変形性膝関節症の治療に関節内ヒアルロン酸注射が有効な手段であることが開示されている。
【0005】
長ネギ(白ネギ、学名:Allium fistulosum L.)は、令和元年産野菜生産出荷統計によると日本での出荷量は約364,100tである。長ネギは、緑色の葉身である緑葉部と、白色の葉鞘部(白色葉鞘部)に分かれている。緑葉部は出荷時の箱詰めのために切断され廃棄されている。廃棄されている緑葉部を有効活用するためには、含有物の組成及び量の把握、及び摂取効果などの具体的な効果・効能を調査することが必要である。
【0006】
従来、ネギの薬理作用として、例えば、非特許文献2には、ネギの緑葉部の水抽出物に、キサンチンオキシダーゼ活性を低下させ、スーパーオキシドラジカル、ヒドロキシルラジカル等の活性酸素種や一酸化窒素のような活性窒素種を消去することにより、タンパク質の酸化的損傷を抑制することが開示されている。また、非特許文献3では、青ネギ(葉ネギ)、白ネギ(根深ネギ)の抗酸化活性と抗酸化成分について検討され、青ネギは白ネギより抗酸化活性が高く、抗酸化成分としてはフラボノイド類であるケルセチンとケンフェロールが多く含まれるが、白ネギ中のそれらの含有量は低いことが開示されている。また、非特許文献4には、ネギの緑葉部の葉粘液に含まれるタンパク質に、TNF-αやMCP-1、IL-12の産生量を増加させる作用があること、一方で、ネギの緑葉部や白色葉鞘部の抽出物にはその効果はないことが開示されている。
また、特許文献1には、青ネギとして知られている九条ねぎのエタノール抽出物に、メラニン産生抑制作用、I型コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用、過酸化水素細胞障害抑制作用、表皮角化細胞増殖促進作用、トランスグルタミナーゼ-1産生促進作用を有することが開示されている。
【0007】
一方、ケンペロールとケルセチンには、ヒアルロン酸産生促進があることが報告されているが(特許文献2)、長ネギ又はその水抽出物、特定の含硫アミノ酸にヒアルロン酸産生促進作用があることは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-162487号公報
特表2010-500282号公報
【非特許文献】
【0009】
R.R. Bannuru, N.S. Natov, U.R. Dasi, C.H. Schmid, T.E. McAlindon, Therapeutic trajectory following intra-articular hyaluronic acid injection in knee osteoarthritis - meta-analysis. Osteoarthritis and Cartilage, 2011, 19(6),611-619,
Wang B. S et al.、Wang B. S, Lin S。S, Hsiao W. C, Fan J. , Fuh L. F, Duh P.D. Protective effects of an aqueous extract of Welsh onion green leaves on oxidative damage of reactive oxygen and nitrogen species. Food Chem., 2006, 98, 149-157.
青山 佐喜子ら,「3種類のネギ類の抗酸化活性と抗酸化成分の比較」,平成18年度日本調理科学会大会研究発表要旨集(2006).
Yamazaki T et al.、Yamazaki T、Ogawa T、Muramoto K、Nakahigashi J、Takeuchi A、Ueda H。Isolation and Biochemical Characterization of Mucus Proteins in Japanese Bunching Onion (Allium fistulosum) Green Leaves。Food Science and Technology Research、2016、22(2)、235-243.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、ヒアルロン酸産生促進作用を有し、生体内のヒアルロン酸量を増加するために有用な医薬品、医薬部外品、化粧品、食品或いはこれらに配合する素材を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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