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公開番号2025107384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025078473,2021010826
出願日2025-05-09,2021-01-27
発明の名称フィルムの製造方法、及び、フィルム
出願人グンゼ株式会社
代理人個人
主分類C08J 11/08 20060101AFI20250710BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ポリアミド系樹脂を含むフィルムから回収されたポリアミド系樹脂の再生原料を用いて再度フィルムを製造する方法等を提供する。
【解決手段】フィルムの製造方法は、ポリアミド系樹脂を含むフィルムからポリアミド系樹脂の再生原料を回収するステップと、ポリアミド系樹脂の再生原料とポリアミド系樹脂のバージン原料とを混合したフィルム原料を用いてフィルムを製造するステップとを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリアミド系樹脂を含むフィルムからポリアミド系樹脂の再生原料を回収するステップと、
前記ポリアミド系樹脂の再生原料とポリアミド系樹脂のバージン原料とを混合したフィルム原料を用いてフィルムを製造するステップとを含む、フィルムの製造方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記ポリアミド系樹脂の再生原料を回収するステップは、エチレングリコールを含む溶解液によって、前記フィルムに含まれるポリアミド系樹脂を溶解するステップを含む、請求項1に記載のフィルムの製造方法。
【請求項3】
前記フィルムに含まれるポリアミド系樹脂の溶解時における前記溶解液の温度は、170度以上、190度以下である、請求項2に記載のフィルムの製造方法。
【請求項4】
前記フィルムは、ポリエステル系樹脂又はオレフィン系樹脂をさらに含み、
前記フィルムの製造方法は、前記フィルムからポリエステル系樹脂又はオレフィン系樹脂の再生原料を回収するステップをさらに含み、
前記ポリエステル系樹脂又はオレフィン系樹脂の再生原料を回収するステップは、前記溶解液による溶解によって生成された混合物をろ過するステップを含み、
前記混合物をろ過するステップにおいて、前記混合物の温度は、前記フィルムに含まれるポリアミド系樹脂の溶解時における前記溶解液の温度と略同一である、請求項3に記載のフィルムの製造方法。
【請求項5】
前記ポリアミド系樹脂の再生原料の粘度を測定するステップと、
前記粘度に基づいて、前記ポリアミド系樹脂の再生原料と前記ポリアミド系樹脂のバージン原料との混合比を決定するステップとをさらに含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフィルムの製造方法。
【請求項6】
前記フィルム原料において、前記ポリアミド系樹脂のバージン原料の重量を100部とした場合に、前記ポリアミド系樹脂の再生原料の重量は30部以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフィルムの製造方法。
【請求項7】
ポリアミド系樹脂を含むフィルムから回収されたポリアミド系樹脂の再生原料と、
ポリアミド系樹脂のバージン原料とを含む、フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムの製造方法、及び、フィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特表2018-534184号公報(特許文献1)は、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートを含む組成物の分離方法を開示する。この分離方法においては、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートを含む組成物からポリアミド及びポリエチレンテレフタレートの各々が分離して回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-534184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ポリアミド系樹脂を含むフィルムから回収されたポリアミド系樹脂の再生原料を用いて再度高品質のフィルムを製造する方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある局面に従うフィルムの製造方法は、ポリアミド系樹脂を含むフィルムからポリアミド系樹脂の再生原料を回収するステップと、ポリアミド系樹脂の再生原料とポリアミド系樹脂のバージン原料とを混合したフィルム原料を用いてフィルムを製造するステップとを含む。
【0006】
再生原料の分子量は、バージン原料の分子量よりも小さい。したがって、再生原料のみを用いて十分な品質のフィルムを製造することは難しい。本フィルムの製造方法においては、ポリアミド系樹脂の再生原料とポリアミド系樹脂のバージン原料とを混合したフィルム原料がフィルムの製造に用いられる。したがって、本フィルムの製造方法によれば、フィルム原料の分子量がある程度の大きさに保たれるため、再生原料のみを用いる場合と比較して、高い品質のフィルムを製造することができる。
【0007】
上記フィルムの製造方法において、ポリアミド系樹脂の再生原料を回収するステップは、エチレングリコールを含む溶解液によって、フィルムに含まれるポリアミド系樹脂を溶解するステップを含んでもよい。
【0008】
上記フィルムの製造方法において、フィルムに含まれるポリアミド系樹脂の溶解時における溶解液の温度は、170度以上、190度以下であってもよい。
【0009】
上記フィルムの製造方法において、フィルムは、ポリエステル系樹脂又はオレフィン系樹脂をさらに含み、フィルムの製造方法は、フィルムからポリエステル系樹脂又はオレフィン系樹脂の再生原料を回収するステップをさらに含み、ポリエステル系樹脂又はオレフィン系樹脂の再生原料を回収するステップは、溶解液による溶解によって生成された混合物をろ過するステップを含み、混合物をろ過するステップにおいて、混合物の温度は、フィルムに含まれるポリアミド系樹脂の溶解時における溶解液の温度と略同一であってもよい。
【0010】
仮に、混合物をろ過するステップにおいて混合物の温度が大幅に低下すると、混合物のろ過途中においてポリアミド系樹脂が析出する。その結果、ポリアミド系樹脂の再生原料が十分に回収されない。本フィルムの製造方法において、混合物をろ過するステップにおける混合物の温度は、フィルムに含まれるポリアミド系樹脂の溶解時における溶解液の温度と略同一である。したがって、本フィルムの製造方法によれば、混合物のろ過途中においてポリアミド系樹脂が析出しにくいため、ポリアミド系樹脂の再生原料を十分に回収することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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