TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025106527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025066131,2021134971
出願日2025-04-14,2021-08-20
発明の名称金属製型枠及び移動式セントル
出願人テクノプロ株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類E21D 11/00 20060101AFI20250708BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】覆工コンクリートの品質を高める。
【解決手段】トンネルの内周面との間に覆工コンクリートの打設空間を形成する金属製型枠はトンネルの内周面と対向する外枠31と、外枠のトンネル延長方向の両端部から坑内側に延びる腹板32と、外枠の坑内側において周方向に間隔を空けて並び、トンネル延長方向に延びて一方端部側の腹板と他方端部側の腹板とに接続される補強部材33と、補強部材を間に挟んで周方向に複数並ぶ外枠の坑内側の露出面に対して間欠的に設置され、外枠を介して覆工コンクリートを加温する複数の加温部材5と、露出面のうち加温部材が設置されていない第1領域Z1に形成され、添加剤として断熱材料62を含む断熱塗膜6と、露出面のうち加温部材が設置されている第2領域Z2に形成され、基剤として錆止材料61を含み、添加剤として断熱材料を含まない又は断熱塗膜よりも断熱材料の含有率が低い錆止塗膜60とを備える、金属製型枠。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
トンネルの内周面との間に覆工コンクリートの打設空間を形成する金属製型枠であって、
トンネルの内周面と対向する外枠と、
前記外枠のトンネル延長方向の両端部から坑内側に延びる腹板と、
前記外枠の坑内側において周方向に間隔を空けて並び、トンネル延長方向に延びて一方端部側の前記腹板と他方端部側の前記腹板とに接続される補強部材と、
前記補強部材を間に挟んで周方向に複数並ぶ前記外枠の坑内側の露出面に対して間欠的に設置され、前記外枠を介して覆工コンクリートを加温する複数の加温部材と、
前記露出面のうち前記加温部材が設置されていない第1領域に形成され、添加剤として断熱材料を含む断熱塗膜と、
前記露出面のうち前記加温部材が設置されている第2領域に形成され、基剤として錆止材料を含み、添加剤として断熱材料を含まない又は前記断熱塗膜よりも断熱材料の含有率が低い錆止塗膜と、
を備える、金属製型枠。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記断熱塗膜は、基剤としての錆止材料と、添加剤としての断熱材料と、を含み、
前記断熱材料は、ウッドチップ又はフライアッシュを含む、
請求項1に記載の金属製型枠。
【請求項3】
前記断熱塗膜は、錆止材料に対してフライアッシュを40体積%濃度以上50体積%濃度以下含む、
請求項2に記載の金属製型枠。
【請求項4】
前記補強部材は、前記外枠又は前記腹板と溶接されている複数の溶接部を有し、
前記補強部材のうち前記外枠及び前記腹板の両方と接する部分には、前記溶接部が形成されていない、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の金属製型枠。
【請求項5】
前記第1領域に面する前記補強部材の周方向の第1端部は、前記外枠と溶接されている複数の第1溶接部を有し、
前記第2領域に面する前記補強部材の周方向の第2端部は、前記外枠と溶接されている複数の第2溶接部を有し、
複数の前記第1溶接部と前記腹板との最短距離は、複数の前記第2溶接部と前記腹板との最短距離よりも長い、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の金属製型枠。
【請求項6】
複数の前記第2溶接部は、複数の前記第1溶接部と周方向に重複しない位置に形成されている、
請求項5に記載の金属製型枠。
【請求項7】
複数の前記第1溶接部のトンネル延長方向の長さの総和は、複数の前記第2溶接部のトンネル延長方向の長さの総和よりも短い、
請求項5又は請求項6に記載の金属製型枠。
【請求項8】
トンネルの内周面との間に覆工コンクリートの打設空間を形成する金属製型枠であって、
トンネルの内周面と対向する外枠と、
前記外枠のトンネル延長方向の両端部から坑内側に延びる腹板と、
前記外枠の坑内側において周方向に間隔を空けて並び、トンネル延長方向に延びて一方端部側の前記腹板と他方端部側の前記腹板とに接続される補強部材と、
を備え、
前記補強部材は、前記外枠又は前記腹板と溶接されている複数の溶接部を有し、
前記補強部材のうち前記外枠及び前記腹板の両方と接する部分には、前記溶接部が形成されていない、金属製型枠。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の金属製型枠のトンネル延長方向の長さは2.1mであり、
5つの前記金属製型枠がトンネル延長方向に結合されることで構成される、総延長10.5mの移動式セントル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、覆工コンクリート打設用の金属製型枠及び移動式セントルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
トンネルの覆工コンクリートは、トンネル延長方向に移動可能なスライドセントルに設けられた金属製の型枠を用いて、所定の区間ごとに打設される。打設された覆工コンクリートを脱型する際に覆工コンクリートがひび割れることを防止するために、覆工コンクリートの圧縮強度を高める必要がある。
【0003】
本願出願人は、覆工コンクリートの打設完了から脱型までの間に、覆工コンクリートを加温することで、所望の圧縮強度を得る技術を従前に提案している(下記特許文献1参照)。特許文献1記載の移動式セントルは、覆工コンクリートを加温するヒーターユニットを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-190594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
脱型時、覆工コンクリートの内周面に剥離が発生する場合がある。
図15は、剥離が生じた覆工コンクリートの内周面の一例を示す模式図である。図15に示す剥離は、覆工コンクリートを加温しても生じる場合がある。覆工コンクリートの品質を高めるために、覆工コンクリートの剥離を防止する方策が望まれている。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、覆工コンクリートの品質をより高めることができる金属製型枠及び移動式セントルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、トンネルの内周面との間に覆工コンクリートの打設空間を形成する金属製型枠であって、トンネルの内周面と対向する外枠と、前記外枠のトンネル延長方向の両端部から坑内側に延びる腹板と、前記外枠の坑内側において周方向に間隔を空けて並び、トンネル延長方向に延びて一方端部側の前記腹板と他方端部側の前記腹板とに接続される補強部材と、前記補強部材を間に挟んで周方向に複数並ぶ前記外枠の坑内側の露出面に対して間欠的に設置され、前記外枠を介して覆工コンクリートを加温する複数の加温部材と、前記露出面のうち前記加温部材が設置されていない第1領域に形成され、添加剤として断熱材料を含む断熱塗膜と、前記露出面のうち前記加温部材が設置されている第2領域に形成され、基剤として錆止材料を含み、添加剤として断熱材料を含まない又は前記断熱塗膜よりも断熱材料の含有率が低い錆止塗膜と、を備える、金属製型枠である。
【0008】
本発明によれば、熱が逃げやすい外枠の坑内側の露出面に断熱塗膜を形成することで、覆工コンクリートの熱が坑内側へ逃げにくくなり、覆工コンクリートの品質をより高めることができる。また、熱が逃げやすい領域に集中して断熱塗膜を形成することで、金属製型枠の断熱性を確保しつつ、断熱材料の使用量を少なくすることができる。これにより、施工性を向上させたり、施工のための材料費を削減させたりすることができる。
【0009】
(2)前記断熱塗膜は、基剤としての錆止材料と、添加剤としての断熱材料と、を含み、前記断熱材料は、ウッドチップ又はフライアッシュを含んでもよい。
【0010】
ウッドチップ及びフライアッシュは、いずれも副産物であり、活用されない場合には産業廃棄物として廃棄されていた。本発明によれば、ウッドチップ及びフライアッシュを再生資源として新たな用途(断熱材料)に活用することができるため、環境負荷を低減しつつ、金属製型枠の断熱性能を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

テクノプロ株式会社
金属製型枠及び移動式セントル
10日前
個人
掘削機
1か月前
個人
高速道路トンネルの強靭化法
7か月前
株式会社奥村組
シールド掘進機
1か月前
株式会社笠原建設
横孔形成方法
2か月前
株式会社奥村組
シールド掘進機
4か月前
日特建設株式会社
ボーリング装置
3か月前
花王株式会社
岩盤の掘削方法
29日前
株式会社奥村組
テールシール試験装置
4か月前
個人
掘削機、及び、資源回収システム
2か月前
株式会社熊谷組
天井板撤去装置
2か月前
株式会社奥村組
泥土圧シールド掘進機
2か月前
日特建設株式会社
削孔方法及び削孔装置
4か月前
大阪瓦斯株式会社
牽引装置
2か月前
株式会社ケー・エフ・シー
剥落防止構造
3か月前
株式会社エステック
掘削機及び掘削装置
7か月前
株式会社大林組
インバート更新工法
4か月前
日本車輌製造株式会社
油圧ユニット
7か月前
株式会社金澤製作所
発進坑口のエントランス装置
1か月前
大阪瓦斯株式会社
切欠開裂治具
2か月前
大成建設株式会社
トンネルの褄部構造
4か月前
株式会社ケー・エフ・シー
防水シート探傷装置
4か月前
西松建設株式会社
土層分布検知方法
7か月前
株式会社神島組
小割用工具および小割方法
3か月前
大栄工機株式会社
トンネル防水工法
3か月前
戸田建設株式会社
掘削機切削部側壁
16日前
鹿島建設株式会社
掘削方法
5か月前
大成建設株式会社
トンネルとその施工方法
3か月前
古河ロックドリル株式会社
穿孔機械
4か月前
株式会社奥村組
電力線通信設備を用いた推進方法
5か月前
ニシオティーアンドエム株式会社
トンネル工事用作業装置
5か月前
株式会社奥村組
シールド掘進機の後胴部の収縮方法
4か月前
株式会社ケー・エフ・シー
注入材施工管理システム
8か月前
システム計測株式会社
ケリーバ保持治具
7か月前
株式会社ケー・エフ・シー
モルタル注入管理システム
2か月前
株式会社大林組
カッタビット
2か月前
続きを見る