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公開番号2025105856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025074580,2021122292
出願日2025-04-28,2021-07-27
発明の名称ソフトウェア更新装置、ソフトウェア更新システム、及びソフトウェア更新方法
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類G06F 8/65 20180101AFI20250703BHJP(計算;計数)
要約【課題】ソフトウェアの更新処理の開始を承諾するかユーザに求め、ユーザからの回答がない場合であっても、更新処理を開始すべきか否かを判定できるソフトウェア更新装置、ソフトウェア更新システム、及びソフトウェア更新方法を提供する
【解決手段】車両の外部に設けられたサーバーから、車載制御装置のソフトウェアの更新に関する更新処理情報を取得し、更新処理の開始を承諾するかをユーザに求める承諾要求情報を出力し、承諾要求情報に対するユーザの回答である回答情報に応じて、更新処理を実行し、承諾要求情報が出力された後、所定時間以上、回答情報が入力されない場合、更新処理に要する所要時間及びソフトウェアの更新に対する重要度のうち少なくとも何れか一方に基づき、更新処理を開始するか否かを判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される車載制御装置のソフトウェアを更新するソフトウェア更新装置であって、
前記車両の外部に設けられたサーバーから、前記ソフトウェアの更新に関する更新処理情報を取得する情報取得部と、
前記ソフトウェアの更新処理の開始を承諾するかユーザに求める承諾要求情報を出力する出力部と、
前記承諾要求情報に対する前記ユーザの回答である回答情報に応じて、前記更新処理を実行する実行部と、
前記承諾要求情報が出力された後、所定時間以上、前記回答情報が入力されない場合、前記更新処理に要する所要時間及び前記ソフトウェアの更新に対する重要度のうち少なくとも何れか一方に基づき、前記更新処理を開始するか否かを判定する開始判定部を備えるソフトウェア更新装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載のソフトウェア更新装置であって、
前記実行部は、
前記開始判定部により前記更新処理を開始すると判定された場合、前記更新処理を実行し、
前記開始判定部により前記更新処理を開始しないと判定された場合、前記更新処理の実行を延期するソフトウェア更新装置。
【請求項3】
請求項2に記載のソフトウェア更新装置であって、
前記開始判定部は、
前記所要時間が所定の第1閾値未満の場合、前記更新処理を開始すると判定し、
前記所要時間が前記第1閾値以上の場合、前記更新処理を開始しないと判定するソフトウェア更新装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のソフトウェア更新装置であって、
前記開始判定部は、
前記重要度が所定の第2閾値以上の場合、前記更新処理を開始すると判定し、
前記重要度が前記第2閾値未満の場合、前記更新処理を開始しないと判定するソフトウェア更新装置。
【請求項5】
請求項2に記載のソフトウェア更新装置であって、
前記開始判定部は、前記重要度が所定の第2閾値以上の場合、前記所要時間が所定の第1閾値未満であるか否かにかかわらず、前記更新処理を開始すると判定するソフトウェア更新装置。
【請求項6】
請求項3に記載のソフトウェア更新装置であって、
前記開始判定部は、前記重要度に応じて、前記第1閾値を設定するソフトウェア更新装置。
【請求項7】
請求項1~6の何れかに記載のソフトウェア更新装置であって、
前記車載制御装置は、古いバージョンの前記ソフトウェアを実現するための第1プログラムを格納する第1メモリを有し、
前記実行部は、
前記第1プログラムを前記第1メモリから削除した後に、前記第1メモリに、新しいバージョンの前記ソフトウェアを実現するための第2プログラムを書き込むインストール処理を実行するインストール実行部と、
前記第1メモリに書き込まれた前記第2プログラムを読み込ませるアクティベート処理を実行するアクティベート実行部を含み、
前記更新処理は、前記インストール処理及び前記アクティベート処理であるソフトウェア更新装置。
【請求項8】
請求項1~6の何れかに記載のソフトウェア更新装置であって、
前記車載制御装置は、古いバージョンの前記ソフトウェアを実現するための第1プログラムを格納する第1メモリと、第2メモリを有し、
前記実行部は、
前記第2メモリに、新しいバージョンの前記ソフトウェアを実現するための第2プログラムを書き込むインストール実行部と、
プログラムの読込先を、前記第1メモリから前記第2メモリに切り替えるアクティベート処理を実行するアクティベート実行部を含み、
前記更新処理は、前記アクティベート処理であるソフトウェア更新装置。
【請求項9】
請求項1~8の何れかに記載のソフトウェア更新装置であって、
前記情報取得部は、前記車両の起動スイッチから、前記起動スイッチのオン状態又はオフ状態を示す信号を取得し、
前記出力部は、前記ユーザにより前記起動スイッチがオンからオフに操作された場合、前記承諾要求情報を出力するソフトウェア更新装置。
【請求項10】
請求項1~9の何れかに記載のソフトウェア更新装置であって、
前記情報取得部は、前記車両の現在地を検出する検出装置から、前記車両の位置情報を取得し、
前記実行部は、前記回答情報及び前記車両の停車地点に応じて、前記更新処理を実行するソフトウェア更新装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアを更新するソフトウェア更新装置、ソフトウェア更新システム、及びソフトウェア更新方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザの好みに応じたタイミングで、ソフトウェアを自動的に更新することができる情報処理端末が知られている(特許文献1)。この情報処理端末は、車両に搭載された車載端末としても用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-38634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記情報処理端末では、ソフトウェア更新に対するユーザの承諾処理が考慮されてないため、更新処理の開始を承諾するかユーザに求めても、ユーザからの回答がない場合、更新処理を開始すべきか否かを判定するのが難しい、という問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ソフトウェアの更新処理の開始を承諾するかユーザに求め、ユーザからの回答がない場合であっても、更新処理を開始すべきか否かを判定できるソフトウェア更新装置、ソフトウェア更新システム、及びソフトウェア更新方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車両の外部に設けられたサーバーから、車載制御装置のソフトウェアの更新に関する更新処理情報を取得し、更新処理の開始を承諾するかをユーザに求める承諾要求情報を出力し、承諾要求情報に対するユーザの回答である回答情報に応じて、更新処理を実行し、承諾要求情報が出力された後、所定時間以上、回答情報が入力されない場合、更新処理に要する所要時間及びソフトウェアを更新することに対する重要度のうち少なくとも何れか一方に基づき、更新処理を開始するか否かを判定することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ソフトウェアの更新処理の開始を承諾するかをユーザに求め、ユーザからの回答がない場合であっても、更新処理を開始すべきか否かを判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係るソフトウェア更新装置を含むソフトウェア更新システムの一例を示すブロック図である。
図2は、OTAによるソフトウェア更新のフローを説明するための説明図である。
図3は、ECUのメモリ構成に応じた、OTAによるソフトウェア更新を説明するための説明図である。
図4は、更新処理開始の承諾をユーザに求める際に車載HMIに表示される画面の一例である。
図5は、図1に示すソフトウェア更新装置10のコントローラ40が有する機能ブロックの一例である。
図6は、第1実施形態に係るソフトウェア更新方法のフローチャートである。
図7は、第2実施形態に係るソフトウェア更新方法のフローチャートである。
図8は、第3実施形態に係るソフトウェア更新方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るソフトウェア更新装置、ソフトウェア更新システム、及びソフトウェア更新方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
≪第1実施形態≫
本実施形態に係るソフトウェア更新装置10は、図1に示すように、ソフトウェア更新システム100の一部として実現される。図1は、本実施形態に係るソフトウェア更新システム100の一例を示すブロック図である。ソフトウェア更新システム100は、車両1の電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)が実行する、車両制御や診断等のソフトウェアを、OTA(Over The Air)により更新可能なシステムである。このようなOTAによりソフトウェアを更新することは、FOTA(Firmware Over The Air)とも称される。ECUのソフトウェアは、ECUが備えるマイコンがプログラムを実行することで、実現される。本実施形態では、無線によるECUのソフトウェア更新として、ECUのマイコンが実行するプログラムを無線により書き換える場合を例に挙げて説明するが、ソフトウェア更新システム100は、例えば、車両1のナビゲーションシステムで使用される地図データ、ECUで使用される制御パラメータ等、各種ソフトウェアで使用されるデータを無線で書き換える場合にも適用することができる。またソフトウェア更新システム100は、ECUにFPGA(Field Programmable Gate Array)が用いられている場合、FPGAの機能(ロジック)を無線で書き換える場合にも適用することができる。また図1では、車両1として一台の車両が図示されているが、ソフトウェア更新システム100は、複数の車両1を対象にして、ソフトウェアの更新可能なシステムである。
(【0011】以降は省略されています)

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