TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025105401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024088646
出願日2024-05-31
発明の名称締結用回動体
出願人株式会社永木精機
代理人弁理士法人岡田特許事務所
主分類B25B 13/48 20060101AFI20250703BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】アイボルトのような締結部品その他環状の頭部を有する機械要素、または固着具を対象物として、これを作業性良く安定した状態で保持して回動させることが可能な回動治具を提供する。
【解決手段】本発明に係る回動治具1は、一端側から与えられる外力により回動可能なシャンク部10と、シャンク部10の他端側に設けられた、対象物を引っ掛けるフック部20とを備え、対象物を、シャンク部10に与えられた回動力に従動して回動させる回動治具1である。フック部20は、対象物を引っ掛けた状態で回動する際にフック部20の回動に従動して回動する対象物と対向する面に対象物の表面形状に沿って形成されている溝部22及び/又は23を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一端側から与えられる外力により回動可能な軸部と、
前記軸部の他端側に設けられた、所定の対象物に対して引っ掛かる引っ掛かり部とを備え、
前記対象物から前記軸部に与えられた回動力に従動して回動する締結用回動体であって、
前記引っ掛かり部は、前記対象物を引っ掛けた状態で回動する際に前記引っ掛かり部に従動して回動する前記対象物と対向する面に前記対象物の表面形状に沿って形成されている溝部を有する、
締結用回動体。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記溝部は、前記軸部の回動軸を含む平面の表面側に位置する正面溝と前記平面の裏面側に位置する背面溝との組を少なくとも1組含み、
前記溝部の前記正面溝及び前記背面溝は、前記軸部の回動軸を間に挟んで配置されている、
請求項1に記載の締結用回動体。
【請求項3】
前記溝部は、前記正面溝と前記背面溝との組を2組含んでおり、
2組の前記溝部の一方の前記正面溝と2組の前記溝部の他方の前記正面溝とは、前記平面の表面側にて前記軸部の回動軸を間に挟んで配置されており、
2組の前記溝部の一方の前記背面溝と2組の前記溝部の他方の前記背面溝とは、前記平面の裏面側にて前記軸部の回動軸を間に挟んで配置されている、
請求項2に記載の締結用回動体。
【請求項4】
前記溝部の前記正面溝及び前記背面溝の配置は、前記軸部の前記回動軸に対して線対称を成している、
請求項2又は3に記載の締結用回動体。
【請求項5】
前記溝部の前記正面溝の形状及び前記背面溝の形状は、前記平面に直交する方向からの視点において、前記軸部の前記回動軸に対して左右対称を成している、
請求項2又は3に記載の締結用回動体。
【請求項6】
前記溝部の組における前記正面溝及び前記背面溝は、前記平面に直交する方向からの視点において、前記軸部の回動軸から離れる向きを凸に湾曲している、
請求項2又は3に記載の締結用回動体。
【請求項7】
前記軸部は、回動力を発生させる機械または器具と脱着自在に結合するシャンク部として働き、
前記引っ掛かり部は、先端から前記対象物を引っ掛けるフック部として働き、
前記対象物を前記シャンク部に与えられた回動力に従動して回動させる回動治具として働く、
請求項1に記載の締結用回動体。
【請求項8】
請求項1に記載の、前記回動治具として働く締結用回動体と、
前記シャンク部として働く前記軸部の一端側に接続される接続部とを備えた、
遠隔操作具。
【請求項9】
前記軸部は、外周面に形成された雄ねじまたは内周面に形成された雌ねじのいずれか一方を有し、固着対象に対して螺合する螺合部として働き、
前記引っ掛かり部は、フックである前記対象物に引っ掛けられる、環状の頭部として働き、
前記対象物からの回動力に従動して前記固着対象に螺合により固着する固着具として働く、
請求項1に記載の締結用回動体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばアイボルトのような締結部品その他、主に環状の頭部を有する機械要素、または固着具を対象物としてこれを回動させるための回動治具及び、一般の回動治具により回動させられるアイボルトのような締結部品その他、主に環状の頭部を有する機械要素、または固着具として実施可能な締結用回動体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ロープ等の吊り具や牽引フック等に用いられるアイボルトを、手回しに依らず効率的に締結するための種々の技術が提案されている。
【0003】
例として、特許文献1には、電動工具に装着して用いられるアイボルト回転治具として、アイボルトの輪状の頭部と嵌合する嵌合溝を形成している2つの側壁材と電動工具の回転部に嵌合して回転駆動される軸材とを備えたアイボルト回転治具が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、サイズの異なるアイボルトを効率的に締結できるアイボルト取付治具として、回転工具のチャックに挿着可能な取付軸部と同じ中心軸に接合された、筒形状をしたソケット部の中心軸に対し対称な位置に、複数種類のアイボルトのリング状頭部の形状に対応して設けられた複数対の溝を設けたアイボルト取付治具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平7-20262号公報
特開2004-202651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の技術におけるこれらの治具では、アイボルトの環状の頭部が嵌合溝や溝に嵌合することで、当該頭部をその外側から挟みこむようにしているが、アイボルトと治具との嵌合は、軸方向に沿って位置自在な状態にあるため、治具が外れてしまう恐れがあり、アイボルトを安定した状態で締結することが困難である。また、治具をアイボルトに嵌合させるための位置合わせはアイボルトの回転方向に沿った直線上にてアイボルトの頭部及び治具を合わせる必要があり、精度の高さが求められ、作業性が損なわれる。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、アイボルトのような締結部品その他環状の頭部を有する機械要素、または固着具を対象物として、これを作業性良く安定した状態で保持して回動させることが可能な回動治具として実施可能であり、または、一般の回動治具により回動させられるアイボルトのような締結部品その他、主に環状の頭部を有する機械要素、または固着具として実施可能な、締結用回動体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の本発明は、一端側から与えられる外力により回動可能な軸部と、前記軸部の他端側に設けられた、所定の対象物に対して引っ掛かる引っ掛かり部とを備え、前記対象物から前記軸部に与えられた回動力に従動して回動する締結用回動体であって、前記引っ掛かり部は、前記対象物を引っ掛けた状態で回動する際に前記引っ掛かり部に従動して回動する前記対象物と対向する面に前記対象物の表面形状に沿って形成されている溝部を有する、締結用回動体である。
第2の本発明は、前記溝部は、前記軸部の回動軸を含む平面の表面側に位置する正面溝と前記平面の裏面側に位置する背面溝との組を少なくとも1組含み、前記溝部の前記正面溝及び前記背面溝は、前記軸部の回動軸を間に挟んで配置されている、第1の本発明の締結用回動体である。
第3の本発明は、前記溝部は、前記正面溝と前記背面溝との組を2組含んでおり、2組の前記溝部の一方の前記正面溝と2組の前記溝部の他方の前記正面溝とは、前記平面の表面側にて前記軸部の回動軸を間に挟んで配置されており、2組の前記溝部の一方の前記背面溝と2組の前記溝部の他方の前記背面溝とは、前記平面の裏面側にて前記軸部の回動軸を間に挟んで配置されている、第2の本発明の締結用回動体である。
第4の本発明は、前記溝部の前記正面溝及び前記背面溝の配置は、前記軸部の前記回動軸に対して線対称を成している、第2又は第3の本発明の締結用回動体である。
第5の本発明は、前記溝部の前記正面溝の形状及び前記背面溝の形状は、前記平面に直交する方向からの視点において、前記軸部の前記回動軸に対して左右対称を成している、第2又は第3の本発明の締結用回動体である。
第6の本発明は、前記溝部の組における前記正面溝及び前記背面溝は、前記平面に直交する方向からの視点において、前記軸部の回動軸から離れる向きを凸に湾曲している、第2又は第3の本発明の締結用回動体である。
第7の本発明は、前記軸部は、回動力を発生させる機械または器具と脱着自在に結合するシャンク部として働き、前記引っ掛かり部は、先端から前記対象物を引っ掛けるフック部として働き、前記対象物を前記シャンク部に与えられた回動力に従動して回動させる回動治具として働く、第1の本発明の締結用回動体である。
第8の本発明は、第1の本発明の、前記回動治具として働く締結用回動体と、前記シャンク部として働く前記軸部の一端側に接続される接続部とを備えた、遠隔操作具である。
第9の本発明は、前記軸部は、外周面に形成された雄ねじまたは内周面に形成された雌ねじのいずれか一方を有し、固着対象に対して螺合する螺合部として働き、前記引っ掛かり部は、フックである前記対象物に引っ掛けられる、環状の頭部として働き、前記対象物からの回動力に従動して前記固着対象に螺合により固着する固着具として働く、第1の本発明の締結用回動体である。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係る締結用回動体によれば、アイボルトのような締結部品その他環状の頭部を有する機械要素、または固着具を対象物として、または、アイボルトのような締結部品その他環状の頭部を有する機械要素、または固着具それ自身として、これらを作業性良く安定した状態で保持して回動させることが可能となる。
【0010】
この発明の上記の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社永木精機
締結用回動体
4日前
ネグロス電工株式会社
皮剥器
14日前
株式会社ザイテック
吸着装置
18日前
株式会社ジャノメ
ロボット
7日前
個人
ペグハンマおよびペグハンマ用部品
11日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
11日前
住友重機械工業株式会社
教示装置
4日前
川崎重工業株式会社
ロボット
5日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
4日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
4日前
住友重機械工業株式会社
支援装置
11日前
住友重機械工業株式会社
支援装置
11日前
アピュアン株式会社
衝撃工具
13日前
株式会社マキタ
電気機器
5日前
オークラ輸送機株式会社
ハンド装置
26日前
ホシデン株式会社
分解用治具
11日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
7日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
7日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
7日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
7日前
株式会社リコー
多関節ロボット
11日前
川崎重工業株式会社
ロボットシステム
27日前
SMC株式会社
ベルヌーイグリッパ
7日前
セイコーエプソン株式会社
ロボット
21日前
工機ホールディングス株式会社
集塵装置及び作業機
4日前
株式会社マキタ
電動工具
25日前
株式会社マキタ
回転工具
28日前
AMATAMA株式会社
制御装置
6日前
日産自動車株式会社
ロックプレートの圧入治具
5日前
個人
工具、工具セット、部材取外し方法
21日前
株式会社永木精機
締結用回動体
4日前
住友重機械工業株式会社
減速装置選定支援装置
11日前
フタバ産業株式会社
ロボット制御装置
11日前
株式会社ミズタニ
工具用グリップ及びグリップ付き工具
13日前
株式会社マキタ
打ち込み工具
21日前
株式会社マキタ
打ち込み工具
21日前
続きを見る