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公開番号2025105104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223410
出願日2023-12-28
発明の名称ボトム衣類
出願人有限会社ビィビクリエーターズ
代理人個人
主分類A41C 1/00 20060101AFI20250703BHJP(衣類)
要約【課題】尿漏れを効果的に軽減できるとともに、着用者の姿勢を改善し、快適な歩行をサポートすることができるボトム衣類を提供する。
【解決手段】ボトム衣類は、着用者の恥骨を押圧するように、前面部2の下側の、恥骨の中心を含む恥骨の少なくとも一部を被う範囲に配置された第1の押圧部6と、着用者の坐骨を押圧するように、背面部4の下側の、左右の坐骨それぞれの少なくとも一部を被う範囲に配置された第2の押圧部7と、着用者の尾骨を押圧するように、背面部2の、尾骨の少なくとも一部を被う範囲に配置された第3の押圧部8a、8b、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
前面部、背面部及びクロッチ部を有するボトム衣類であって、
前面部の下側の、恥骨の少なくとも一部を被う範囲に配置された第1の押圧部と、
背面部の下側の、左右の坐骨それぞれの少なくとも一部を被う範囲に配置された第2の押圧部と、
背面部の、尾骨の少なくとも一部を被う範囲に配置された第3の押圧部、のうち第2の押圧部を含む少なくとも2つの押圧部を備える、ことを特徴とするボトム衣類。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記第1の押圧部材は、恥骨の中心を被う範囲に配置されることを特徴とする請求項1に記載のボトム衣類。
【請求項3】
前記第3の押圧部材は、
背面部の下方から所定の高さまで垂直方向上方に向かって延びる基部と、前記基部の上方に配置され、左側に傾斜して上方に延びる左側傾斜部と、前記基部の上方に配置され、右側に傾斜して上方に延びる右側傾斜部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のボトム衣類。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボトム衣類に関し、さらに詳しくは、骨盤底筋を的確にサポートすることにより、尿漏れを効果的に改善できるショーツ、ガードル、サポーター、水着、スパッツ等のボトム衣類に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
女性の頻尿や尿漏れは、骨盤底筋群のゆるみや衰えが原因で起こることが一般的である。そのため、骨盤底筋群を引き上げるようにサポートするタイプの各種ショーツが提案されている。
例えば、特許文献1には、ウエスト部にその上端を連結する前身頃、ウエスト部にその上端を連結する後身頃と、前身頃と後身頃の下端の間に介在して配設する股部を有するショーツにおいて、ショーツ内部に伸縮性素材よりなる前部伸縮帯と、前部伸縮帯に連結する吸水性素材よりなる股部帯と、股部帯に連結する伸縮性素材よりなる後身頃伸縮帯を連結した一本の伸縮性を有する伸縮帯を配設し、伸縮帯の前部伸縮帯はショーツの前身頃に対応するウエスト部に連設し、伸縮帯の後部伸縮帯は、ショーツの後身頃に対応するウエスト部に連接されている構成を具備したショーツが開示されている。特許文献1のショーツでは、ショーツ内部に垂下する伸縮性を有する伸縮帯により、着用時において骨盤底筋を押し上げることにより骨盤底筋の意識を高め、意識的に筋力強化の体勢(運動)を取ることにより骨盤底筋の筋力の強度の低下を抑え、内臓下垂の防止、尿失禁の不安からの解消により、外出・スポーツなどの行動を積極的に行うことにより、生活の質の向上を図ることができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3225692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、従来の骨盤底筋サポート用ショーツは、衰退して伸縮しにくくなった骨盤底筋を押し上げて押さえることにより、骨盤底筋の意識を高めるという技術思想に基づいて開発されてきた。しかしながら、インナーマッスルである骨盤底筋は着用者自らが意識して動かすことは容易ではない。
そこで、本発明では、骨盤底筋により有効な意識付けを行うようサポートすることにより、尿漏れを効果的に軽減できるとともに、着用者の姿勢を改善し、快適な歩行をサポートすることができるボトム衣類を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、恥骨、坐骨及び尾骨のうち坐骨を含む少なくとも2カ所に適切な圧力をかけることにより、骨盤が後ろに倒れることを防止し、正しい位置で骨盤を立たせるよう着用者に意識づけることができ、かつ、恥骨及び/又は尾骨の押圧効果との相乗効果により、尿漏れを効果的に軽減できるとともに、着用者の姿勢を改善し、快適な歩行をサポートすることができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明のボトム衣類は、前面部、背面部及びクロッチ部を有するボトム衣類であって、前面部の下側の、恥骨の少なくとも一部を被う範囲に配置された第1の押圧部と、背面部の下側の、左右の坐骨それぞれの少なくとも一部を被う範囲に配置された第2の押圧部と、背面部の、尾骨の少なくとも一部を被う範囲に配置された第3の押圧部、のうち第2の押圧部を含む少なくとも2つの押圧部を備えることを特徴とする。
【0006】
第1の押圧部材は、恥骨の中心を被う範囲に配置されることが好ましい。
また、第3の押圧部材は、背面部の下方から所定の高さまで垂直方向上方に向かって延びる基部と、前記基部の上方に配置され、左側に傾斜して上方に延びる左側傾斜部と、前記基部の上方に配置され、右側に傾斜して上方に延びる右側傾斜部を有する構成とすることもできる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のボトム衣類では、着用者の恥骨、坐骨及び尾骨のうち坐骨を含む少なくとも2カ所に適切な圧力をかけることを特徴とする。坐骨を押圧することにより、骨盤が後ろに倒れることを防止し、正しい位置で骨盤を立たせるよう着用者に意識づけることができる。坐骨に加え、恥骨及び尾骨のいずれか一方を押圧することにより、それらの相乗効果により尿漏れを効果的に軽減することができる。また、本発明のボトム衣類では、着用者の姿勢を改善するとともに、歩行時の歩幅を広げ、脚を上がりやすくする等、より快適な歩行を支援する効果も得られる。
坐骨に加え、恥骨及び尾骨の両方を押圧することにより、着用者が下腹部(腹横筋)に力を入れるように働きかけることができ、さらに、尾骨と恥骨を前後から押さえることにより、骨盤がより安定する。これらの相乗効果により、恥骨、坐骨及び尾骨の3カ所に圧力をかける構成では、衰えた骨盤底筋を伸縮させるとともに、骨盤を的確な位置に矯正することにより、さらに優れた尿漏れ軽減効果、姿勢改善効果及び歩行支援効果を安定して実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態によるショーツの前面の表面(外側)(A)及び背面の表面(外側)(B)を示す図である。
図1のショーツの前面の裏面(肌側)(A)及び背面の裏面(肌側)(B)を示す図である。
図2(A)の第1の押圧部周辺を拡大した図である。
第1の押圧部材の第1の変形例(A)及び第2の変形例(B)を示す図である。
図2(B)の第2の押圧部及び第3の押圧部周辺を拡大した図(A)及び第2の押圧部周辺を拡大した図(B)である。
本発明の第2の実施形態にショーツの前面の表面(外側)(A)及び背面の表面(外側)(B)を示す図である。
図5のショーツの前面の裏面(肌側)(A)及び背面の裏面(肌側)(B)を示す図である。
押圧部材を設置しない従来のショーツを着用したときのシルエット(A)及び本発明の第1の実施形態のショーツを着用したときのシルエット(B)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、本明細書における「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」は、それぞれ本発明のボトム衣類を着用した着用者の身体の「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」に対応して表記する。なお、以下では、特に断りのない限り、着用者の身体の上下方向、すなわち垂直方向を「縦方向」、着用者の身体の左右方向、すなわち水平方向を「横方向」と表記する。また、本明細書における布地の「伸縮方向」又は布地が所定「方向に伸縮する」とは、各部に採用した布地の伸びやすい方向を示すが、特に断りのない限り、「伸縮方向」又は「伸縮する」方向以外の方向に伸縮性を有することを除外するものではない。
なお、本願明細書において、「押圧部材」及び「押圧部」は、ほぼ同様の意味で用いられる。ただし、「押圧部」は、例えば、第2の押圧部材と第3の押圧部材が一体化している場合、尾骨を押圧する部分を「第2の押圧部」、坐骨を押圧する部分を「第3の押圧部」と表記するように、1つの部材の部分を表す場合にも用いられる。
【0010】
以下の実施形態では、ショーツを例として本発明の構成について説明するが、本発明は、ショーツの他、ガードル、サポーター(骨盤サポーター)、水着、スパッツ等のボトム衣類にも適用できる。
また、以下の本実施形態では、鼠径部(脚の付け根)に沿って裾がカットされたノーマルレッグタイプのショーツを例として説明するが、本発明の構成は、脚ぐりのカットが脚の付け根より高い位置にあるハイレッグタイプのショーツ、裾がヒップの下で水平にカットされたローレッグタイプのショーツにも適用できる。さらには、本発明の構成は、太腿の少なくとも一部を含み、腰から膝上までの部位をカバーするガードルや、丈が足首まであるスパッツ等、ボトム衣類の裾丈の長さにかかわらず、好適に用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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