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公開番号
2025103181
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023220365
出願日
2023-12-27
発明の名称
急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症を治療するための医薬組成物
出願人
学校法人東京薬科大学
代理人
弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類
A61K
31/4545 20060101AFI20250702BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】
本発明は、急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症の治療のための医薬組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
クリゾチニブ、その誘導体および薬理学的に許容可能なそれらの塩からなる群より選択される有効成分を含む、急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症から選択される疾患の治療のための医薬組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
クリゾチニブ、その誘導体および薬理学的に許容可能なそれらの塩からなる群より選択される有効成分を含む、急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症から選択される疾患の治療のための医薬組成物。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
経口投与用である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
クリゾチニブ、その誘導体および薬理学的に許容可能なそれらの塩からなる群より選択される有効成分を含む、細胞成熟化および/または細胞死誘導剤であって、
前記細胞が、巨核芽球性白血病細胞および異常巨核球から選択される、細胞成熟化および/または細胞死誘導剤。
【請求項4】
対象において、細胞成熟化および/または細胞死を誘導するための組成物であって、
前記組成物が、クリゾチニブ、その誘導体および薬理学的に許容可能なそれらの塩からなる群より選択される有効成分を含み、
前記細胞が、巨核芽球性白血病細胞および異常巨核球から選択され、
前記対象が、
末梢血または骨髄の全有核細胞中に芽球が20%以上あり、当該芽球の50%以上が巨核球の形質を示すか、あるいは
骨髄線維化病変を有する、組成物。
【請求項5】
前記対象が哺乳動物である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記哺乳動物が、ヒト、サル、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ヒツジ、イヌおよびネコからなる群より選択される、請求項4または5に記載の組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症を治療するための医薬組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
これまでに、急性巨核芽球性白血病(Acute megakaryoblastic leukemia;AMKL)の治療には、主にアントラサイクリンとシタラビンの併用化学療法が用いられていた。かかる併用化学療法によって寛解に至る場合もあるが、増殖性を標的としているため副作用が大きく、また、併用化学療法を受けた患者の10~20%は予後不良であり、治療選択肢の拡大、特に分子標的治療の拡大が求められていた。
【0003】
例えば、非特許文献1では、Aurora A kinaseが急性巨核芽球性白血病の治療標的となることが示されているが、非特許文献1で使用された薬剤群は薬事承認を受けたものではない。かかる状況に鑑みて、開発優位性のある、新規な分子標的治療への需要が存在した。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Cell,150,575-589,2012
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症から選択される疾患を治療するための医薬組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、骨髄異形成症候群の治療標的同定研究の中で、ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺癌治療で承認されているクリゾチニブ(Crizotinib)が、骨髄異形成症候群患者由来の巨核球成熟化を促進することを新規に見出し、新たな血小板減少症治療法開発に至った。一方、急性骨髄性白血病(AML)のFAB分類M7に相当する急性巨核芽球性白血病(AMKL)の患者骨髄では、巨核球系の形質を示す芽球(以下「巨核芽球」とも称する。)が増加しているが、この細胞は未熟な異常巨核球といってよい。そこで発明者らはクリゾチニブがAMKL細胞株に対し及ぼす影響を調べたところ、クリゾチニブが当該細胞株に対して成熟化および細胞死を誘導することを新たに見出した。同様の作用を有する物質としてはAurora A kinase阻害剤のalisertib(未薬事承認物質)が知られており、動物レベルで薬効を示すことからクリゾチニブも同様に薬効を示すと考えた。すなわち、本発明者らは薬事承認されているクリゾチニブの新たな活性として、巨核球の成熟化および細胞死を介したAMKL治療効果を初めて見出した(図1)。
【0007】
さらに本発明者らは、骨髄中の異常巨核球の増加が原因のひとつと考えられている骨髄線維症についても、異常巨核球の成熟化および/または細胞死を介して治療効果を持ちうると考えた。本発明は、これらの知見に基づき成されたものである。
【0008】
即ち、本発明は:
[1]クリゾチニブ、その誘導体および薬理学的に許容可能なそれらの塩からなる群より選択される有効成分を含む、急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症から選択される疾患の治療のための医薬組成物;
[2]経口投与用である、[1]に記載の医薬組成物;
[3]クリゾチニブ、その誘導体および薬理学的に許容可能なそれらの塩からなる群より選択される有効成分を含む、細胞成熟化および/または細胞死誘導剤であって、
前記細胞が、巨核芽球性白血病細胞および異常巨核球から選択される、細胞成熟化および/または細胞死誘導剤;
[4]対象において、細胞成熟化および/または細胞死を誘導するための組成物であって、
前記組成物が、クリゾチニブ、その誘導体および薬理学的に許容可能なそれらの塩からなる群より選択される有効成分を含み、
前記細胞が、巨核芽球性白血病細胞および異常巨核球から選択され、
前記対象が、
末梢血または骨髄の全有核細胞中に芽球が20%以上あり、当該芽球の50%以上が巨核球の形質を示すか、あるいは
骨髄線維化病変を有する、組成物;
[5]前記対象が哺乳動物である、[4]に記載の組成物;
[6]前記哺乳動物が、ヒト、サル、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ヒツジ、イヌおよびネコからなる群より選択される、[4]または[5]に記載の組成物
に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、急性巨核芽球性白血病および原発性骨髄線維症から選択される疾患を治療するための医薬組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
Crizotinibが急性巨核芽球性白血病細胞株に対して成熟化(分化)および細胞死を誘導することを示す図である。急性巨核芽球性白血病細胞株CMK86細胞に対して、溶媒であるDMSOまたは1μM crizotinibを添加し、72時間後にフローサイトメトリーで核倍数性(図1A)、巨核球分化(図1B)および細胞死(図1C)を評価した結果を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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