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公開番号
2025103093
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023220190
出願日
2023-12-27
発明の名称
電動圧縮機
出願人
株式会社ヴァレオジャパン
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F04B
39/10 20060101AFI20250702BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】2段圧縮機構への冷媒液の溜まりを防止することによって、電動圧縮機の信頼性を確保すること。
【解決手段】電動圧縮機(50)は、2段圧縮機構(110)と、前記2段圧縮機構(110)を収納する中間圧室(71)と前記2段圧縮機構(110)から冷媒が吐出される吐出室(144)とを画成する圧縮機ハウジング(70)と、前記中間圧室(71)と前記吐出室(144)とを連通する中間圧用連通路(145)と、前記中間圧用連通路(145)から前記吐出室(144)へのみ冷媒の流れを許容する中間圧逃がし弁(147)とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
高段側圧縮機(130)と、前記高段側圧縮機(130)よりも吸入容積が大きい低段側圧縮機(120)と、を有する2段圧縮機構(110)と、
前記2段圧縮機構(110)を駆動するモータ(100)と、
前記2段圧縮機構(110)を収納する中間圧室(71)と、前記2段圧縮機構(110)から冷媒が吐出される吐出室(144)と、を画成する圧縮機ハウジング(70)と、
前記中間圧室(71)と前記吐出室(144)とを連通する中間圧用連通路(145)と、
前記中間圧用連通路(145)から前記吐出室(144)へのみ冷媒の流れを許容する中間圧逃がし弁(147)とを備えた、ことを特徴とする電動圧縮機(50)。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記中間圧逃がし弁(147)は、前記中間圧用連通路(145)を開閉する第1弁シート(147a)と、前記第1弁シート(147a)の開弁量を規制する第1ストッパー(147b)と、前記第1弁シート(147a)及び前記第1ストッパー(147b)を固定する第1固定部材(147c)とによって構成されたリード弁である、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記高段側圧縮機(130)の吐出通路(136)と前記吐出室(144)とを連通する吐出用連通路(146)と、
前記吐出用連通路(146)から前記吐出室(144)へのみの冷媒の流れを許容する吐出弁(148)とを、更に備え、
前記吐出弁(148)は、前記吐出用連通路(146)を開閉する第2弁シート(148a)と、前記第2弁シート(148a)の開弁量を規制する第2ストッパー(148b)と、前記第2弁シート(148a)及び前記第2ストッパー(148b)を固定する第2固定部材(148c)とによって構成されたリード弁であり、
前記第1弁シート(147a)と前記第2弁シート(148a)とは、一体に形成された単一部品であり、
前記第1ストッパー(147b)と前記第2ストッパー(148b)とは、一体に形成された単一部品であり、
前記第1固定部材(147c)は、前記第2固定部材(148c)を兼ねている、請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記中間圧室(71)と前記吐出室(144)とは、前記2段圧縮機構(110)の回転軸(101)の中心線(CL1)に沿って配列され、
前記中間圧室(71)と前記吐出室(144)との間は、平板状の閉鎖板(143)によって閉鎖され、
前記閉鎖板(143)の径方向の外周面(143c)は、前記中間圧室(71)に面し、
前記閉鎖板(143)のうちの、前記中心線(CL1)に直交する第1端面(143a)は、前記2段圧縮機構(110)の端面(134b)を覆っており、
前記閉鎖板(143)のうちの、前記第1端面(143a)とは反対側の第2端面(143b)は、前記吐出室(144)に面し、
前記中間圧用連通路(145)は、前記閉鎖板(143)の外周面(143c)から前記第2端面(143b)へ連通している、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
請求項1に記載の電動圧縮機(50)は、前記2段圧縮機構(110)の回転軸(101)を横向きに配置可能な横置き式電動圧縮機であり、
前記中間圧用連通路(145)は、横向きの前記回転軸(101)に対して下位に位置し、
前記2段圧縮機構(110)の吸入通路(125,135)及び吐出通路(126,136)は、横向きの前記回転軸(101)に対して上位に位置している、請求項1に記載の電動圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒を2段圧縮する圧縮機構と、この圧縮機構を駆動するモータと、を備えた電動圧縮機の改良技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電動圧縮機のなかには、2段圧縮を行うローリングピストン型ロータリ圧縮機がある。このような電動圧縮機としては、例えば特許文献1や特許文献2の技術が知られている。
【0003】
特許文献1で知られている技術によれば、電動圧縮機は、ハウジングの内部において、モータの下に低段側圧縮機構を配置し、この低段側圧縮機構の下に高段側圧縮機構を配置した2段圧縮機構を有する、いわゆる縦置き式電動圧縮機の構成である。ハウジングの内部は、モータを収納する第1密閉室と、圧縮機構を収納する第2密閉室とに、仕切部材によって仕切られている。低段側圧縮機構の吸入通路は第1密閉室に連通している。低段側圧縮機構の吐出通路は第2密閉室に開口している。高段側圧縮機構の吸入通路は第2密閉室に連通している。高段側圧縮機構の吐出通路は高圧冷媒の吐出室に連通している。第2密閉室には、インジェクション管が接続されている。空調装置の回路からインジェクション管を介して第2密閉室へ、中間圧の冷媒がガスインジェクションされることにより、第2密閉室は中間圧の雰囲気になる。
【0004】
また、特許文献2に知られている技術によれば、2段圧縮機において、高圧圧縮要素機構の吸入シリンダ(圧縮室)の容積は、低圧圧縮要素機構から吐出される冷媒ガスの体積相当に設定されており、低圧圧縮要素機構の吸入シリンダ(圧縮室)の容積よりも小さいというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-054975号公報
特開平5-133368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1で知られている技術のように、車両用空調装置の圧縮機が、稼働されずに長時間停止していると、冷凍サイクル内の圧力が平衡になるとともに、冷凍サイクル中の最も低温の部位で冷凍サイクル中の冷媒ガスが液化される。圧縮機は、冷凍サイクルを構成する要素の中で最も熱容量が大きく、外気温度の変化に追随して温まりにくい。そのため圧縮機の内部で、冷凍サイクル中の冷媒ガスの液化が発生する。圧縮機内で冷媒が液化すると、第1密閉室や第2密閉室にも冷媒液が溜まることとなる。
【0007】
この冷媒液が溜まっている状態の電動圧縮機の運転を開始した場合に、低段側圧縮機構は、第1密閉室に溜まっている冷媒液を吸入して、第2密閉室に吐出する。高段側圧縮機構は、第2密閉室に溜まった冷媒液を吸入して、吐出室に吐出する。しかし、冷媒液は圧縮しても体積が変わらないため、低段側圧縮機構の圧縮室と高段側圧縮機構の圧縮室との容積の差だけ、第2密閉室に冷媒液が溜まることになる。さらに運転が続くと、第2密閉室に溜まる冷媒液がさらに増加し、第2密閉室に接続されたインジェクション管へ冷媒液が逆流することがあり得る。その結果、正常な冷凍サイクル運転ができなくなる。
【0008】
特許文献2に知られている技術では、インジェクション管へ冷媒液が逆流しないように逆止弁を設けている。しかし、逆止弁を設けるだけでは、冷媒液が第2密閉室に溜まり続けることになる。冷媒液が第2密閉室の全容積分まで溜まると、低段側圧縮機構からの冷媒液の吐出により、第2密閉室の圧力が上昇することになる。過大な圧力が発生したのでは、低段側圧縮機構の耐久性や第2密閉室からの冷媒漏れの防止の観点から、電動圧縮機の信頼性を確保する上で好ましくない。
【0009】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、2段圧縮機構への冷媒液の溜まりを防止することによって、電動圧縮機の信頼性を確保することができる技術を提供することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下の説明では、本発明の理解を容易にするために添付図面中の参照符号を括弧書きで付記するが、それによって本発明は図示の形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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