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公開番号2025102850
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2025051316,2021573809
出願日2025-03-26,2020-06-12
発明の名称半合成生物における複製、転写および翻訳のための試薬ならびに方法
出願人ザ スクリプス リサーチ インスティテュート
代理人個人,個人
主分類C07H 21/02 20060101AFI20250701BHJP(有機化学)
要約【課題】1つもしくはそれ以上の非天然アミノ酸を含むタンパク質またはポリペプチドの産生を増加させるための組成物、方法、細胞、操作された微生物およびキットを提供する。
【解決手段】構造:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025102850000479.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">32</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">81</com:WidthMeasure> </com:Image>
の核酸塩基を含む二本鎖オリゴヌクレオチド。[式中、波線は、リボシル、デオキシリボシルもしくはジデオキシリボシル部分、またはそれらのアナログとの結合点を示す]
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
構造:
TIFF
2025102850000407.tif
32
81
[式中、
それぞれのXは、独立して、炭素または窒素であり;


は、Xが炭素である場合に存在し、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、メトキシ、メタンチオール、メタンセレノ、ハロゲン、シアノまたはアジド基であり;
Yは、硫黄、酸素、セレンまたは第二級アミンであり;
Eは、酸素、硫黄またはセレンであり;
波線は、リボシル、デオキシリボシルもしくはジデオキシリボシル部分、またはそれらのアナログとの結合点を示し、該リボシル、デオキシリボシルもしくはジデオキシリボシル部分、またはそれらのアナログは、遊離形態であるか、モノホスフェート、ジホスフェート、トリホスフェート、α-チオトリホスフェート、β-チオトリホスフェートまたはγ-チオトリホスフェート基に接続されるか、あるいはRNAもしくはDNA中、またはRNAアナログもしくはDNAアナログ中に含まれる]
の核酸塩基。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
Xは、炭素である、請求項1に記載の核酸塩基。
【請求項3】
Eは、硫黄である、請求項1または2に記載の核酸塩基。
【請求項4】
Yは、硫黄である、請求項1~3のいずれか1項に記載の核酸塩基。
【請求項5】
構造
TIFF
2025102850000408.tif
29
75
を有する、請求項1に記載の核酸塩基。
【請求項6】
相補的な塩基対形成核酸塩基に結合して、非天然塩基対(UBP)を形成する、請求項1~5のいずれか1項に記載の核酸塩基。
【請求項7】
相補的な塩基対形成核酸塩基は、
TIFF
2025102850000409.tif
64
162
から選択される、請求項6に記載の核酸塩基。
【請求項8】
二本鎖オリゴヌクレオチドの二本鎖であって、第1のオリゴヌクレオチド鎖は、請求項1~5のいずれか1項に記載の核酸塩基を含み、第2の相補的なオリゴヌクレオチド鎖は、相補的な塩基対形成核酸塩基をその相補的な塩基対形成部位に含む、前記二本鎖オリゴヌクレオチドの二本鎖。
【請求項9】
第1のオリゴヌクレオチド鎖は、
TIFF
2025102850000410.tif
28
107
を含み、第2の鎖は、
TIFF
2025102850000411.tif
64
165
から選択される相補的な塩基対形成核酸塩基をその相補的な塩基対形成部位に含む、請求項8に記載の二本鎖オリゴヌクレオチドの二本鎖。
【請求項10】
第2の鎖は、相補的な塩基対形成核酸塩基
TIFF
2025102850000412.tif
30
91
を含む、請求項9に記載の二本鎖オリゴヌクレオチドの二本鎖。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は、2019年6月14日に出願された米国仮出願第62/861,901号に対する優先権を主張し、その開示は、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含み、その全体が参照によって本明細書に組み入れられる。前記ASCIIコピーは、2020年6月10日に作成され、36271-808_601_SL.txtという名称であり、18,162バイトのサイズである。
【0003】
連邦政府が後援する研究に関する陳述
本明細書に開示される発明は、少なくとも一部分において、国立衛生研究所(NIH)による助成金番号5R35 GM118178およびGM128376およびF31 GM128376、ならびに全米科学財団(NSF)による助成金番号NSF/DGE-1346837の米国政府の支援により行われた。したがって、米国政府は、本発明において一定の権利を有する。
【背景技術】
【0004】
生物学的多様性は、生命が異なる環境に適合するのを可能にし、時間とともに、新たな形態および機能を進化させる。この多様性の起源は、20の天然アミノ酸によって提供されるタンパク質配列内のバリエーションであり、バリエーションは、4つの天然DNAヌクレオチドによる生物のゲノムにおいてコードされる。天然アミノ酸よって提供される機能的多様性は高いが、配列空間の広大さは、実際に探索される可能性がある対象を著しく限定し、また、一部の機能は、そもそも利用可能ですらない。ヒドリドの移動、酸化還元活性および求電子結合形成などのための補助因子を自然が使用していることは、これらの限定を証明している。さらにまた、治療薬としてのタンパク質の開発に対する注目の増加により、天然アミノ酸の物理化学的多様性が、化学者によって設計された低分子薬物のものと比較して、著しく制限されるので、これらの限定は問題がある。原理上は、所望の物理化学的性質を有する追加の非標準アミノ酸(ncAAまたは「非天然アミノ酸」)を含むように遺伝コードを拡大することによってこれらの限定を回避することは可能であるはずである。
【0005】
20年近く前、大腸菌のncAAをコードするアンバー終止コドン(UAG)を使用して遺伝コードを拡大することによって、生命体が利用可能な多様性を増加させるための方法が作り出された。これは、メタノコッカス・ヤナシイ由来のtRNA-アミノ酸tRNAシンテターゼ(aaRS)の対を使用して達成され、ここで、tRNAは、終止コドンを抑制するために再コードされ、aaRSは、tRNAをncAAでチャージするように進化した。コドン抑制のこの方法は、その後、他の終止コドン、およびさらに四つ組コドンに拡張されただけでなく、いくつかの他の直交tRNA-aaRSの対(最も顕著には、メタノサルシナ・バルケリ/マゼイ由来のPyl tRNAシンテターゼの対)の使用にも拡張され、タンパク質に組み込まれるncAAの範囲が広がった。これらの方法は、すでに、化学生物学およびタンパク質治療薬の両方に大改革をもたらし始めている。
【0006】
これらの方法は、原核細胞および真核細胞の両方において最大で2つまでの異なるncAAの組み込みを可能にするが、異種再コードtRNAは、内因性放出因子(RF)と、
または四つ組コドンの場合では、正常な解読と競合してしまい、ncAAの組み込みの効率および忠実度を限定する。アンバー終止コドンを認識し、翻訳を終結させるRF1との競合を排除するために、宿主ゲノム中に出現するアンバー終止コドンの多くもしくはすべての除去、またはRF1の欠失を可能にするためのRF2の改変に努力が向けられてきた。しかしながら、真核生物は、放出因子を1つのみ有し、これは改変することはできるが欠失させることはできず、原核生物では、RF1の欠失は、他のtRNAによるアンバー終止コドンのより高い誤った抑制をもたらし、ncAAの組み込みの忠実度を低減する。ncAAへの再割当のために天然コドンを解放するためにさらにコドン冗長性を利用するための努力は、例えば、翻訳の速度およびタンパク質フォールディングに対するそれらの効果に起因して、コドンが真に冗長ではないので、多面的な効果によって複雑化する場合がある。加えて、コドン再充当は、特に真核生物では、大スケールのゲノム操作の課題によって限定される。
【0007】
天然コドン再割当に対する代替アプローチは、任意の天然の機能または制約がない完全に新たなコドンの作出であり、リボソームにおけるその認識は、本質的により直交性である。これは、非天然塩基対(UBP)を形成する第5および第6のヌクレオチドを持つ生物の作出により達成することができる。そのような半合成生物(SSO)は、UBPを含有するDNAを忠実に複製し、それを、非天然ヌクレオチドを含有するmRNAおよびtRNAに効率的に転写し、次いで、同族(cognate)の非天然アンチコドンで非天然コドンを効率的に解読することが必要であろう。そのようなSSOは、ncAAをコードする実質的に無制限の数の新たなコドンを有するだろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
ある特定の実施形態において、非天然ヌクレオチドを含む核酸分子の増加した産生のための、方法、細胞、操作された微生物、プラスミドおよびキットを本明細書に記載する。
【0009】
以下の実施形態が包含される。
【0010】
実施形態A1は、構造:
TIFF
2025102850000002.tif
32
73
[式中、
それぞれのXは、独立して、炭素または窒素であり;


は、Xが炭素である場合に存在し、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、メトキシ、メタンチオール、メタンセレノ、ハロゲン、シアノまたはアジド基であり;
Yは、硫黄、酸素、セレンまたは第二級アミンであり;
Eは、酸素、硫黄またはセレンであり;
波線は、リボシル、デオキシリボシルもしくはジデオキシリボシル部分、またはそれらのアナログとの結合点を示し、リボシル、デオキシリボシルもしくはジデオキシリボシル部分、またはそれらのアナログは、遊離形態であるか、モノホスフェート、ジホスフェート、トリホスフェート、α-チオトリホスフェート、β-チオトリホスフェートまたはγ-チオトリホスフェート基に接続されるか、あるいはRNAもしくはDNA中、またはRN
AアナログもしくはDNAアナログ中に含まれる]
の核酸塩基である。
(【0011】以降は省略されています)

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