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公開番号
2025102558
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023220087
出願日
2023-12-26
発明の名称
超音波を利用した美容方法及び美容装置
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61N
7/00 20060101AFI20250701BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】新規美容方法及びそのような美容方法に使用するための美容装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、皮膚に超音波を適用して皮膚細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生を促進させることを含む、美容方法、並びにその美容方法に使用するための超音波美容装置であって、皮膚に接触することで皮膚に超音波を適用するように構成された超音波を放射するトランスデューサーを備え、放射する超音波の周波数が0.1~10MHz、かつ出力が0.5~2Wの範囲内に調整可能であることを特徴とする、超音波美容装置を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
皮膚に超音波を適用して皮膚細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生を促進させることを含む、美容方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記超音波の周波数が0.1~10MHz、かつ出力が0.5~2Wである、請求項1に記載の美容方法。
【請求項3】
前記超音波の周波数が1~5MHz、かつ出力が0.7~1.5Wである、請求項2に記載の美容方法。
【請求項4】
前記超音波の周波数が4~6MHzであり、かつ出力が1.5~2Wであり、コラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、請求項1に記載の美容方法。
【請求項5】
前記超音波の周波数が2~4MHzであり、かつ出力が0.7~1.5Wであり、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、請求項1に記載の美容方法。
【請求項6】
超音波を放射するトランスデューサーを備えた超音波美容装置の作動方法であって、
前記トランスデユーサーを皮膚表面に接触させた状態で皮膚に超音波を適用するように作動させ、皮膚細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生を促進させる、
超音波美容装置 の作動方法。
【請求項7】
前記超音波の周波数が0.1~10MHz、かつ出力が0.5~2Wである、請求項6に記載の超音波美容装置の作動方法。
【請求項8】
前記超音波の周波数が1~5MHz、かつ出力が0.7~1.5Wである、請求項7に記載の超音波美容装置の作動方法。
【請求項9】
前記超音波の周波数が4~6MHzであり、かつ出力が1.5~2Wであり、コラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、請求項6に記載の超音波美容装置の作動方法。
【請求項10】
前記超音波の周波数が2~4MHzであり、かつ出力が0.7~1.5Wであり、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、請求項6に記載の超音波美容装置の作動方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波を利用した美容方法、詳しくは皮膚に超音波を適用して皮膚細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生を促進させることを含む美容方法、そのような美容方法に使用するための美容装置やその作動方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚の真皮に存在する線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった成分を産生する。コラーゲンは網目構造を構成することにより皮膚の弾力を保つ不可欠な成分である。しかし、加齢、紫外線、ストレス等により、コラーゲンの産生量が低下すると、皮膚弾力の低下、しわ、たるみの原因となる。
【0003】
このような成分を美容改善の目的で産生促進するための多くの方法が提案されている。典型的な例はこれらの成分の産生促進剤の薬剤投与などであるが、他にも顔や手足などの皮膚に対して高周波(RF)電流を流すことにより、真皮層のコラーゲンに熱ダメージを与えることで真皮層のコラーゲンの再生を促進させる美容処理装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
RF電流ではなく、超音波を皮膚に適用し、超音波の温熱効果を利用して肌のたるみやしわを改善する美容医療用の高密度焦点式超音波治療法(HIFU)も提案されている(非特許文献1)。HIFUは超音波を1点に集中させて照射し、肌表面や周辺の組織を傷つけることなく、狙った部分にだけ働きかける手法である。元来はがん細胞を破壊する強力な熱エネルギーを用いて、前立腺がんの治療に用いられているが、出力を低下させることで美容目的にも使用されている。その原理は、超音波の振動エネルギーが生体内のコラーゲンなどの成分に吸収されることで熱エネルギーに変換され、温熱効果を発揮することにある。超音波エネルギーの吸収率は組織におけるコラーゲンなどの成分の含有量に比例し、多い組織で温熱効果が高いとされる。
【0005】
美容目的で超音波照射の利用が、皮膚成分の含有量や産生にどのような影響を及ぼすかについての知見は全くない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-489号公報
【非特許文献】
【0007】
美容医療機器の理論と実践(改訂第2版)、2021年4月20日(発売日)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は新たな美容方法及びそのような美容方法に使用するための美容装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は美容目的で超音波照射の利用が、皮膚成分の含有量や産生にどのような影響を及ぼすかについて検討したところ、驚くべきことに皮膚が弾力性を保つのに不可欠な成分であるコラーゲン、ヒアルロン酸及びエラスチンといった成分が線維芽細胞によってその発現・産生が促進されることを見出した。
【0010】
従って、本願は以下の発明を包含する。
(1)皮膚に超音波を適用して皮膚細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生を促進させることを含む、美容方法。
(2)前記超音波の周波数が0.1~10MHz、かつ出力が0.5~2Wである、(1)の美容方法。
(3)前記超音波の周波数が1~5MHz、かつ出力が0.7~1.5Wである、(2)の美容方法。
(4)前記超音波の周波数が4~6MHzであり、かつ出力が1.5~2Wであり、コラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、(1)の美容方法。
(5)前記超音波の周波数が2~4MHzであり、かつ出力が0.7~1.5Wであり、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、(1)の美容方法。
(6) 超音波を放射するトランスデューサーを備えた超音波美容装置の作動方法であって、
前記トランスデユーサーを皮膚表面に接触させた状態で皮膚に超音波を適用するように作動させ、皮膚細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生を促進させる、
超音波美容装置の作動方法。
(7)前記超音波の周波数が0.1~10MHz、かつ出力が0.5~2Wである、(6)の超音波美容装置の作動方法。
(8)前記超音波の周波数が1~5MHz、かつ出力が0.7~1.5Wである、(7)の超音波美容装置の作動方法。
(9)前記超音波の周波数が4~6MHzであり、かつ出力が1.5~2Wであり、コラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、(6)の超音波美容装置の作動方法。
(10)前記超音波の周波数が2~4MHzであり、かつ出力が0.7~1.5Wであり、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、(6)の超音波美容装置の作動方法。
(11)皮膚に超音波を適用することで皮膚細胞のコラーゲン、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生を促進させる超音波美容装置であって、
皮膚に接触することで皮膚に超音波を適用するように構成された超音波を放射するトランスデューサーを備え、
放射する超音波の周波数が0.1~10MHz、かつ出力が0.5~2Wの範囲内に調整可能であることを特徴とする、超音波美容装置。
(12)前記超音波の周波数が1~5MHz、かつ出力が0.7~1.5Wに調整可能である、(11)の超音波美容装置。
(13)皮膚への適用時間を1~10分とするタイマーをさらに備えた、(11)の超音波美容装置。
(14)前記超音波の周波数が4~6MHz、かつ出力が1.5~2Wに調整可能であり、コラーゲン、ヒアルロン及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、(11)の超音波美容装置。
(15)前記超音波の周波数が2~4MHz、かつ出力が0.7~1.5Wに調整可能であり、ヒアルロン酸及び/又はエラスチンの産生促進を少なくとも3日間維持させる、(11)の超音波美容装置。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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