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公開番号
2025098823
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023215211
出願日
2023-12-20
発明の名称
粉末固形化粧料
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
8/25 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】しっとりした使用感で肌に滑らかに塗布でき、なおかつ化粧持ちおよび耐衝撃性にも優れた固形粉末化粧料、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】(A)化粧料全量に対して30質量%以上のマイカ;(B)親水性球状粉末;および(C)カチオン性界面活性剤を含有し、前記(A)マイカの少なくとも一部は、(a-1)未処理のマイカを(C)カチオン性界面活性剤で表面処理したマイカであり、前記(B)親水性球状粉末は、(b-1)未処理の親水性球状粉末を(C)カチオン性界面活性剤で表面処理した球状粉末を、化粧料全量に対して5質量%以上含有することを特徴とする粉末固形化粧料およびその製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)化粧料全量に対して30質量%以上のマイカ;
(B)親水性球状粉末;および
(C)カチオン性界面活性剤を含有し、
前記(A)マイカの少なくとも一部は、(a-1)未処理のマイカを(C)カチオン性界面活性剤で表面処理したマイカであり、
前記(B)親水性球状粉末は、(b-1)未処理の親水性球状粉末を(C)カチオン性界面活性剤で表面処理した球状粉末を、化粧料全量に対して5質量%以上含有する、
ことを特徴とする粉末固形化粧料。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
(a-1)未処理のマイカを(C)カチオン性界面活性剤で表面処理したマイカの配合量が、化粧料全量に対して15~25質量%である、請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
(C)カチオン性界面活性剤が、下記一般式(I):
JPEG
2025098823000004.jpg
43
166
[式中、R
1
およびR
2
は、各々独立に、炭素数6~35の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R
3
及びR
4
は、各々独立に、水素原子、炭素数1~3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、X
-
はハロゲンイオン又は有機アニオンである]
で表される第四級アンモニウム塩である、請求項1または2に記載の化粧料。
【請求項4】
第四級アンモニウム塩が、ジステアルジモニウムクロリドである、請求項3に記載の化粧料。
【請求項5】
(B)親水性球状粉末がシリカである、請求項1または2に記載の化粧料。
【請求項6】
(D)油分を更に含む、請求項1または2に記載の化粧料。
【請求項7】
(E)疎水化粉末(ただし、(A)マイカおよび(B)親水性球状粉末を母核とする粉末を除く)を更に含む、請求項1または2に記載の化粧料。
【請求項8】
タルクの配合量が5質量%以下である、請求項1または2に記載の化粧料。
【請求項9】
(1)(A)マイカ、(B)親水性球状粉末、および(C)カチオン性界面活性剤を含む混合物を、極性溶媒に溶解ないし分散させてスラリーを形成する工程;
(2)前記スラリーを容器に充填する工程;および、
(3)極性溶媒を除去する工程;
を含む、請求項1に記載の粉末固形化粧料の製造方法。
【請求項10】
前記工程(1)における混合物が(D)油分を更に含む、請求項9に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末固形化粧料に関する。より詳細には、しっとりした使用感があり、なおかつ化粧持ちの良好な粉末固形化粧料に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
粉末固形化粧料は、粉末成分を主に油性の結合材で固めた構造を有し、ファンデーションやアイシャドウ等のメーキャップ化粧料の剤形として汎用されている。従来の粉末固形化粧料には、なめらかな使用感や柔らかな感触を付与する目的でマイクロプラスチックビーズ(MPB)を配合したものが多かった。しかし、MPBが環境等に与える影響に鑑み、特許文献1では、MPBを配合しない固形粉末化粧料を湿式成型(成形)で製造することが提案されている。
【0003】
特許文献1は、(A)フッ素処理タルク、(B)オルガノポリシロキサン処理シリカ、および(C)ステアリン酸処理微粒子酸化チタンという特定の表面処理を施した粉末と特定の油分とを所定量組み合わせて配合し、水とアルコール又は揮発性油を溶剤とする湿式製法で製造することにより、塗布時のなめらかさと耐衝撃性に優れる固形粉末化粧料が得られるとしている。
タルクやマイカ等の体質顔料は、固形粉末化粧料の大きな部分を占める原料であり、その性質は化粧料の使用性にも影響する。特許文献1の化粧料は、湿式製法で製造されるが、配合される体質顔料のタルクがフッ素処理されていることが必要である。
【0004】
一方、乾式で製造される場合に、粉末表面をイオン性界面活性剤で処理すると、肌に対する滑らかさ、伸びのよさ、しっとり感が改善されることが知られている(特許文献2)。特許文献3には、カチオン性界面活性剤で表面処理した体質顔料を配合した粉体化粧料が、肌なじみ、肌への密着性、および化粧膜の均一性に優れることが記載されている。しかしながら、特許文献3に記載された化粧料は、特許文献2と同様に乾式成型で製造されているため、いずれも粉っぽさや乾燥を感じることがあり、化粧持ちや耐衝撃性も十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6945809号公報
特公平4-45483号公報
特開2001-335410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、しっとりした使用感で肌に滑らかに塗布でき、なおかつ化粧持ちおよび耐衝撃性にも優れた粉末固形化粧料、およびその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、体質顔料としてマイカを配合し、当該マイカの少なくとも一部をカチオン性界面活性剤で表面処理したものとするとともに、カチオン性界面活性剤で表面処理した球状粉末を共配合した粉末固形化粧料とすることによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。また、前記の粉末固形化粧料は、湿式製法によって好適に製造できることも見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、
(A)化粧料全量に対して30質量%以上のマイカ;
(B)親水性球状粉末;および
(C)カチオン性界面活性剤を含有し、
前記(A)マイカの少なくとも一部は、(a-1)未処理のマイカを(C)カチオン性界面活性剤で表面処理したマイカであり、
前記(B)親水性球状粉末は、(b-1)未処理の親水性球状粉末を(C)カチオン性界面活性剤で表面処理した球状粉末を、化粧料全量に対して5質量%以上含有する、
ことを特徴とする粉末固形化粧料を提供する。
【0009】
さらに本発明は、
(1)(A)マイカ、(B)親水性球状粉末、(C)カチオン性界面活性剤、および(任意に)(D)油分を含む混合物を、極性溶媒に溶解ないし分散させてスラリーを形成する工程;
(2)前記スラリーを容器に充填する工程;および、
(3)極性溶媒を除去する工程;
を含む、前記の粉末固形化粧料の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の粉末固形化粧料は、体質顔料としてのマイカと、シリカ等の親水性球状粉末とを含み、それらの少なくとも一部をカチオン性界面活性剤で表面処理することによって、しっとりと滑らかな使用感を発揮し、耐衝撃性や化粧持ちにも優れている。
(【0011】以降は省略されています)
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