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公開番号2025088383
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203061
出願日2023-11-30
発明の名称固形化粧料
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 8/02 20060101AFI20250604BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 経時保存性に優れた固形化粧料の提供。
【解決手段】 (A)ひまわりワックス、(B)アルキレンオキシド誘導体、不揮発性炭化水素油、ステロール誘導体、または植物系オイル、および(C)液状油分を含む固形化粧料。ここで(A)成分が、(C)成分を内部に保持するカードハウス構造を形成する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ひまわりワックス、
(B)下記(B1)~(B4):
(B1)アルキレンオキシド誘導体、
(B2)不揮発性炭化水素油、
(B3)ステロール誘導体、および
(B4)植物系オイル
からなる群から選択されるエモリエント剤、ならびに
(C)液状油分
を含む固形化粧料であって、(A)成分が、(C)成分を内部に保持するカードハウス構造を形成するものである、固形化粧料。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
(B1)成分が下記式(1):


O-[(AO)

(EO)

]-R

(1)
(式中、
AOは炭素数3~4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、pおよびqはそれぞれ炭素数3~4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦p≦70、1≦q≦70であり、オキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20~80質量%であり、
オキシアルキレン基とオキシエチレン基とがブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよく、


およびR

は同一もしくは異なっていてもよい炭素数1~4の炭化水素基または水素原子であり、R

およびR

の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である)
で表される化合物である、請求項1に記載の固形化粧料。
【請求項3】
(B2)成分が、水添ポリイソブテンまたはポリブテンである、請求項1または2に記載の固形化粧料。
【請求項4】
(B3)成分が、ダイマージリノール酸フィトステロール/ 高級アルコールエステルである、請求項1または2に記載の固形化粧料。
【請求項5】
(B4)成分がアカテツ科植物から得られる油性抽出物である、請求項1または2に記載の固形化粧料。
【請求項6】
(B)成分が(B1)成分である、請求項1または2に記載の固形化粧料。
【請求項7】
(A)成分および(B)成分の含有量が、前記固形化粧料の総質量を基準として、それぞれ5~20質量%および0.01~20質量%である、請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
【請求項8】
(D)着色剤をさらに含む、請求項1または2に記載の固形化粧料。
【請求項9】
(E)粉末をさらに含む、請求項1または2に記載の固形化粧料。
【請求項10】
油性固形化粧料である、請求項1または2に記載の固形化粧料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワックスを含有する固形化粧料に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
口紅やファンデーションなどの化粧料として、固形化粧料が用いられることがある。固形化粧料は、各種の成分をワックスなどによって固形の形状にしたものである。固形化粧料は、液状化粧料よりも塗り広げることが難しくなるのが一般的であるので、肌上での伸びの良さやべたつきの低減を達成するために、各種の改良がなされている。
【0003】
一方で、固形化粧料は成形性を維持するために、一般的にワックスなどを含むが、ワックスを含む固形化粧料では安定性が不十分となることが多いことが知られている。具体的には、経時保存によって固形化粧料の表面成分の一部がにじみ出る、発汗または発粉という現象が起こることがある。これらの現象は、化粧料としての商品価値を損なうものであるため、各種の改良が試みられている(例えば特許文献1)。
【0004】
しかしながら、本発明者らの検討によれば、固形化粧料の経時安定性については、さらなる改善の余地があることがわかった。具体的には、従来、ワックスとして一般的に用いられているキャンデリラロウを含む固形化粧料に対して、保湿などを目的にエモリエント剤を組合わせると、経時安定性が劣化する傾向にあることがわかった。このため、ワックスを含ませることで固形化粧料としての形状を維持したまま、保湿性と経時安定性とを両立できる技術が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7157431号明細書
【発明の概要】
【0006】
本発明は上記の観点から検討されて完成された発明である。本発明によれば経時保存性に優れた固形化粧料が提供される。
【0007】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]
(A)ひまわりワックス、
(B)下記(B1)~(B4):
(B1)アルキレンオキシド誘導体、
(B2)不揮発性炭化水素油、
(B3)ステロール誘導体、および
(B4)植物系オイル
からなる群から選択されるエモリエント剤、ならびに
(C)液状油分
を含む固形化粧料であって、(A)成分が、(C)成分を内部に保持するカードハウス構造を形成するものである、固形化粧料。
[2]
(B1)成分が下記式(1):


O-[(AO)

(EO)

]-R

(1)
(式中、
AOは炭素数3~4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、pおよびqはそれぞれ炭素数3~4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦p≦70、1≦q≦70であり、オキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20~80質量%であり、
オキシアルキレン基とオキシエチレン基とがブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよく、


およびR

は同一もしくは異なっていてもよい炭素数1~4の炭化水素基または水素原子であり、R

およびR

の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である)
で表される化合物である、[1]または[2]に記載の固形化粧料。
[3]
(B2)成分が、水添ポリイソブテンまたはポリブテンである、[1]または[2]に記載の固形化粧料。
[4]
(B3)成分が、ダイマージリノール酸フィトステロール/ 高級アルコールエステルである、[1]または[2]に記載の固形化粧料。
[5]
(B4)成分がアカテツ科植物から得られる油性抽出物である、[1]または[2]に記載の固形化粧料。
[6]
(B)成分が(B1)成分である、[1]または[2]に記載の固形化粧料。
[7]
(A)成分および(B)成分の含有量が、前記固形化粧料の総質量を基準として、それぞれ5~20質量%および0.01~20質量%である、[1]~[6]のいずれかに記載の油性固形化粧料。
[8]
(D)着色剤をさらに含む、[1]~[7]のいずれかに記載の固形化粧料。
[9]
(E)粉末をさらに含む、[1]~[8]のいずれかに記載の固形化粧料。
[10]
油性固形化粧料である、[1]~[9]のいずれかに記載の固形化粧料。
[11]
油中水型固形化粧料である、[1]~[9]のいずれかに記載の固形化粧料。
[12]
スティック状に成型された、[1]~[11]のいずれかに記載の油性固形化粧料。
【0008】
本発明によれば、室温または高温条件下において発汗や発粉が抑制された、経時安定性に優れた固形化粧料が提供される。
【発明の概要】
発明の具体的説明
【0009】
[固形化粧料]
本発明による固形化粧料(以下、簡単のために「化粧料」ということがある)は、(A)ひまわりワックス、(B)エモリエント剤、および(C)液状油分を含む。これらの各成分について説明すると以下のとおりである。
【0010】
(A)ひまわりワックス
本発明による化粧料は、ひまわりワックス(以下、(A)成分ということがある)を含んでなる。ひまわりワックスは常温で固体であり、固形化粧料の成形性を付与するものである。ひまわりワックスは、後述する液状油分と組み合わせることで、ひまわりワックスが液状油分を内部に保持するカードハウス構造を形成するという特徴を有する。ひまわりワックスは有効なカードハウス構造によって発汗および発粉を抑制する効果が高いと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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