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公開番号
2025102215
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219538
出願日
2023-12-26
発明の名称
被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子、樹脂組成物および画像表示装置
出願人
UBE株式会社
代理人
弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
主分類
C08L
33/08 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】樹脂への分散性および熱安定性に優れ、樹脂組成物に配合した際には、透明性および耐久性に優れた成形体が得られる無機充填剤として好適な被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子を提供する。
【解決手段】機高分子の層を、アルカリ土類金属炭酸塩微粒子の表面に有する被覆アルカリ土類金属炭酸塩粒子であって、前記有機高分子の層は、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルに由来する材料とアクリル樹脂とを含有する被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有機高分子の層を、アルカリ土類金属炭酸塩微粒子の表面に有する被覆アルカリ土類金属炭酸塩粒子であって、
前記有機高分子の層は、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルに由来する材料とアクリル樹脂とを含有する被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記有機高分子は、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルとポリアクリル酸塩との反応生成物である請求項1記載の被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子。
【請求項3】
前記有機高分子の層は、順次積層された第1の層と第2の層とを含み、前記第1の層はポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルに由来する材料からなり、前記第2の層はアクリル樹脂からなる請求項1記載の被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子。
【請求項4】
前記有機高分子の含有量は、前記アルカリ土類金属炭酸塩微粒子100質量部に対して15~40質量部である請求項1記載の被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子。
【請求項5】
アルカリ土類金属は、カルシウム、バリウムおよびストロンチウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子。
【請求項6】
大気雰囲気中室温から300℃で加熱した際の重量減少率が10重量%以下であり、
大気雰囲気中室温から280℃で加熱した際の重量減少率が5重量%以下である請求項1記載の被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子。
【請求項7】
アルカリ土類金属炭酸塩微粒子の水性分散液を得る工程、
前記アルカリ土類金属炭酸塩微粒子を熟成する工程、
熟成されたアルカリ土類金属炭酸塩微粒子に表面処理を施して、表面をポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルに由来する材料とアクリル樹脂とを含有する有機高分子の層で被覆する工程、および
表面処理後のアルカリ土類金属炭酸塩微粒子を乾燥する工程を備える被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子の製造方法。
【請求項8】
前記表面処理は、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルとポリアクリル酸塩とを含有する表面処理剤を用いて行う請求項7記載の被覆アルカリ土類金属炭酸塩粒子の製造方法。
【請求項9】
前記表面処理は、
ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルを用いて第1の層を形成する第1の表面処理と、
前記第1の層の上に、ポリアクリル酸塩を用いて第2の層を形成する第2の表面処理と
を含む請求項7に記載の被覆アルカリ土類金属炭酸塩粒子の製造方法。
【請求項10】
請求項7~9のいずれか1項に記載の方法により製造された被覆アルカリ土類金属炭酸塩粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子、樹脂組成物および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、アクリレート、およびシクロオレフィン等の樹脂は、透明性、対候性、耐薬品性および光学特性等に優れている。しかも、これらの樹脂は、成形性に優れ、加工が容易であることから、レンズやディスプレイといった光学部材、自動車部材、および医療用品などに用いられている。
【0003】
光学部材等は、上述したような樹脂と無機充填剤とを含有する樹脂組成物を用い、射出成形法または溶融押出法などにより成形される。成形にあたって、樹脂組成物は200℃以上の高温で溶融されることから、高温での成形時に高い分散性を維持できる無機充填剤として、被覆アルカリ土類金属化合物微粒子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、高分子樹脂溶液への分散性に優れた針状炭酸ストロンチウム微粉末が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/130946号
特開2015-083522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
射出成形法または溶融押出法などによる成形の際には、樹脂の分解に伴う滞留熱安定性等の熱安定性の低下は避けることが求められる。また、成形される部材においては、機械的物性の低下やシルバーストリーク等の外観上の問題が無いことが求められ、特に光学部材の場合には、高い透明性が求められている。
【0006】
そこで本発明は、樹脂への分散性および熱安定性に優れ、樹脂組成物に配合した際には、透明性および耐久性に優れた成形体が得られる無機充填剤として好適な被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、以上の目的を達成するために鋭意検討した結果、樹脂への分散性および熱安定性に優れ、樹脂組成物に配合した際には、透明性および耐久性に優れた成形体が得られる無機充填剤として好適である被覆されたアルカリ土類金属炭酸塩微粒子を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、有機高分子の層を、アルカリ土類金属炭酸塩微粒子の表面に有する被覆アルカリ土類金属炭酸塩粒子であって、前記有機高分子の層は、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステルに由来する材料とアクリル樹脂とを含有する被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、樹脂への分散性および熱安定性に優れ、樹脂組成物に配合した際には、透明性および耐久性に優れた成形体が得られる無機充填剤として好適な被覆アルカリ土類金属炭酸塩微粒子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例(I-1)の炭酸ストロンチウム微粒子の透過型電子顕微鏡写真。
実施例(I-1)の炭酸ストロンチウム微粒子のX線回折図。
実施例(II-1)の樹脂組成物の真空加圧プレスフィルムの断面における透過型電子顕微鏡写真。
比較例(II-5)の樹脂組成物の真空加圧プレスフィルムの断面における透過型電子顕微鏡写真。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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