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公開番号
2025101867
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218939
出願日
2023-12-26
発明の名称
バイオマスシュリンクフィルム及び多層シュリンクフィルム
出願人
矢崎エナジーシステム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
23/04 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】バイオベース度が高いポリエチレンを用いた場合でも、熱収縮性を高めつつ、透明性及び強度に優れたバイオマスシュリンクフィルムを提供する。
【解決手段】バイオマスシュリンクフィルムは、密度が0.920~0.935g/cm
3
である第1のポリエチレンと、密度が0.890g/cm
3
以上0.920g/cm
3
未満である第2のポリエチレンと、二酸化ケイ素と、グリセリン脂肪酸エステルと、を含み、第1のポリエチレン及び第2のポリエチレンを10:90~40:60の質量比で含み、第2のポリエチレンのバイオベース度が39.2%以下であり、JIS Z1709に準じて測定した100℃における熱収縮率がMD方向において45%以上であり、JIS K7136に準じて測定したヘーズ値が20%以下であり、バイオマスシュリンクフィルム全体のバイオベース度が45%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
密度が0.920~0.935g/cm
3
である第1のポリエチレンと、
密度が0.890g/cm
3
以上0.920g/cm
3
未満である第2のポリエチレンと、
二酸化ケイ素と、
グリセリン脂肪酸エステルと、
を含むバイオマスシュリンクフィルムであって、
前記第1のポリエチレン及び前記第2のポリエチレンを10:90~40:60の質量比で含み、
前記第2のポリエチレンのバイオベース度が39.2%以下であり、
JIS Z1709に準じて測定した100℃における熱収縮率が、MD方向において45%以上であり、
JIS K7136に準じて測定したヘーズ値が20%以下であり、
前記バイオマスシュリンクフィルム全体のバイオベース度が45%以上である、バイオマスシュリンクフィルム。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記第1のポリエチレン及び前記第2のポリエチレンの合計100質量部に対して、前記二酸化ケイ素を0.5~5質量部含み、かつ、前記グリセリン脂肪酸エステルを0.5~3質量部含む、請求項1に記載のバイオマスシュリンクフィルム。
【請求項3】
前記二酸化ケイ素の平均粒子径が0.1μm以下である、請求項1又は2に記載のバイオマスシュリンクフィルム。
【請求項4】
前記第1のポリエチレンは低密度ポリエチレンであり、前記第2のポリエチレンは直鎖状低密度ポリエチレンである、請求項1又は2に記載のバイオマスシュリンクフィルム。
【請求項5】
前記バイオマスシュリンクフィルムの厚みが50μm~150μmである、請求項1又は2に記載のバイオマスシュリンクフィルム。
【請求項6】
密度が0.920~0.935g/cm
3
である第1のポリエチレンと、
密度が0.890g/cm
3
以上0.920g/cm
3
未満である第2のポリエチレンと、
平均粒子径が0.1μm以下である二酸化ケイ素と、
グリセリン脂肪酸エステルと、
を含むバイオマスシュリンクフィルムであって、
前記第1のポリエチレン及び前記第2のポリエチレンを10:90~40:60の質量比で含み、
前記第1のポリエチレン及び前記第2のポリエチレンの合計100質量部に対して、前記二酸化ケイ素を0.5~5質量部含み、かつ、前記グリセリン脂肪酸エステルを0.5~3質量部含み、
前記第2のポリエチレンのバイオベース度が39.2%以下であり、
前記バイオマスシュリンクフィルム全体のバイオベース度が45%以上である、バイオマスシュリンクフィルム。
【請求項7】
請求項1又は6に記載のバイオマスシュリンクフィルムを備える、多層シュリンクフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマスシュリンクフィルム及び多層シュリンクフィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、熱収縮性包装材料として、ポリエチレン系樹脂を主体とするシュリンクフィルム(熱収縮性フィルム)が知られている。包装用のシュリンクフィルムは、被包装物の形状及び大きさに依らず、同時に複数個の製品を包装することができる。また、ポリエチレン系のシュリンクフィルムは透明性を有しているため、得られた包装物は視覚による品質確認が容易である。
【0003】
ここで、近年、地球的環境問題への取り組みから、バイオマス材料が注目されている。バイオマス材料は植物を由来とし、その炭素源は大気中の二酸化炭素を利用したものであるため、カーボンニュートラルの観点から環境に配慮したものといえる。
【0004】
特許文献1では、植物由来のポリエチレンを含むポリオレフィン系熱収縮性フィルムを開示している。具体的には、低密度ポリエチレンを80~95重量%、直鎖状低密度ポリエチレンを5~20重量%含んでなるポリオレフィン系熱収縮性フィルムであって、低密度ポリエチレンのうち5重量%以上が植物由来の低密度ポリエチレンであることを特徴としている。そして、特許文献1では、熱収縮性フィルムのバイオマス度(バイオベース度)が最大で28.5%であることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-66775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、バイオマスポリエチレンを用いてバイオベース度が高いシュリンクフィルムを製造しようとしても、得られるフィルムは低温での熱収縮性が不十分であるという問題があった。また、特許文献1の熱収縮性フィルムのバイオベース度は最大28.5%程度であり、バイオベース度が更に向上したシュリンクフィルムが求められている。
【0007】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、バイオベース度が高いポリエチレンを用いた場合でも、熱収縮性を高めつつ、透明性及び強度に優れたバイオマスシュリンクフィルム及び多層シュリンクフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様に係るバイオマスシュリンクフィルムは、密度が0.920~0.935g/cm
3
である第1のポリエチレンと、密度が0.890g/cm
3
以上0.920g/cm
3
未満である第2のポリエチレンと、二酸化ケイ素と、グリセリン脂肪酸エステルと、を含むバイオマスシュリンクフィルムであって、前記第1のポリエチレン及び前記第2のポリエチレンを10:90~40:60の質量比で含み、前記第2のポリエチレンのバイオベース度が39.2%以下であり、JIS Z1709に準じて測定した100℃における熱収縮率がMD方向において45%以上であり、JIS K7136に準じて測定したヘーズ値が20%以下であり、前記バイオマスシュリンクフィルム全体のバイオベース度が45%以上である。
【0009】
本発明の第二の態様に係るバイオマスシュリンクフィルムは、密度が0.920~0.935g/cm
3
である第1のポリエチレンと、密度が0.890g/cm
3
以上0.920g/cm
3
未満である第2のポリエチレンと、平均粒子径が0.1μm以下である二酸化ケイ素と、グリセリン脂肪酸エステルと、を含むバイオマスシュリンクフィルムであって、前記第1のポリエチレン及び前記第2のポリエチレンを10:90~40:60の質量比で含み、前記第1のポリエチレン及び前記第2のポリエチレンの合計100質量部に対して、前記二酸化ケイ素を0.5~5質量部含み、かつ、前記グリセリン脂肪酸エステルを0.5~3質量部含み、前記第2のポリエチレンのバイオベース度が39.2%以下であり、前記バイオマスシュリンクフィルム全体のバイオベース度が45%以上である。
【0010】
本発明の第三の態様に係る多層シュリンクフィルムは、上述のバイオマスシュリンクフィルムを備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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