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公開番号
2025101838
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218888
出願日
2023-12-26
発明の名称
締結部材
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
個人
主分類
F16B
31/02 20060101AFI20250701BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】製造が比較的容易であり、締め付けトルクの制御を専用のレンチを用いて行う必要がない締結部材を提供する。
【解決手段】締結部材は、例えば、雌螺子部10を有する六角形のナット1である。このナット1は、第1部位11と当該第1部位11よりも締結対象材6側に位置する第2部位12とを有している。第1部位11は、図示しない回転操作具(インパクトレンチおよびこれにセットされた六角ソケット等)が嵌る部位である。第1部位11と第2部位12は、当該第2部位12に対して要求される締付トルクで第1部位11が上記回転操作具の回転によって締め付けられた際に破断される接続部13によって接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
螺子部を有する締結部材であって、回転操作具が装着される第1部位と、当該第1部位よりも締結対象材側に位置し、上記回転操作具が装着されない第2部位とを有しており、上記第1部位は、上記第2部位に対して要求される締付トルクで当該第1部位が上記回転操作具によって締め付けられた際に破断される接続部によって、上記第2部位に接続されていることを特徴とする締結部材。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の締結部材において、当該締結部材はナットであり、上記接続部は、上記第1部位と上記第2部位との境界を形成するように当該ナットの上記螺子部である雌螺子部に直交して切り込まれた切り込み部による残肉部であることを特徴とする締結部材。
【請求項3】
請求項1に記載の締結部材において、当該締結部材はナットであり、上記接続部は、上記第1部位と上記第2部位の対向箇所に設けられて上記第1部位と上記第2部位とを接合する金属部であることを特徴とする締結部材。
【請求項4】
請求項3に記載の締結部材において、上記金属部は、プロジェクション溶接により形成されたことを特徴とする締結部材。
【請求項5】
請求項3に記載の締結部材において、上記金属部は、上記第1部位と上記第2部位の各々に形成された嵌合穴部に嵌合されて上記第1部位と上記第2部位とを接合するピンからなることを特徴とする締結部材。
【請求項6】
請求項2~請求項5のいずれか1項に記載の締結部材において、上記第1部位と上記第2部位の分離箇所に、加圧されることによって上記第1部位と上記第2部位を接着する接着剤を有することを特徴とする締結部材。
【請求項7】
請求項6に記載の締結部材において、上記接着剤は、色付きであって、加圧されることによって上記分離箇所からはみ出ることを特徴とする締結部材。
【請求項8】
請求項1に記載の締結部材において、当該締結部材はボルトであり、上記接続部は、ボルト頭部に形成されていることを特徴とする締結部材。
【請求項9】
請求項2~請求項5、請求項8のいずれか1項に記載の締結部材において、上記第1部位と上記第2部位の分離箇所に、加圧されることによって上記分離箇所からはみ出る色付き材を有することを特徴とする締結部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、ナットやボルトなどの締結部材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1ナットと第2ナットが強固に一体化されるとともに、緩み止め機能を発揮することができるダブルナットが開示されている。このダブルナットは、第1ナットと、第2ナットと、を備え、第1ナットには、第1ネジ孔に対して偏心した円筒状の凸部が設けられており、第2ナットには、第2ネジ孔に対して偏心し且つ凸部と嵌合する嵌合部が設けられている。
【0003】
また、従来、シャーレンチによるトルク制御を行って部材を固定する方法が知られている。この方法は、ボルトのピンテールの破断によって締め付けトルクを確保するため、締結トルクの精度に優れ、トルク測定工具等も特に必要としない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-31476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、2つのナットが一体化されることで、緩み止め機能を発揮できるものの、その製作が容易でなく、また、適切なトルク制御を行うことも容易ではない。また、ピンテール付きのボルトを用いるトルク制御では、専用のシャーレンチを用いる必要がある。
【0006】
この発明は、製造が比較的容易であり、締め付けトルクの制御を専用のシャーレンチを用いて行う必要がない締結部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の締結部材は、上記の課題を解決するために、螺子部を有する締結部材であって、回転操作具が装着される第1部位と当該第1部位よりも締結対象材側に位置する第2部位とを有しており、上記第1部位は、上記第2部位に対して要求される締付トルクで当該第1部位が上記回転操作具によって締め付けられた際に破断される接続部によって、上記第2部位に接続されていることを特徴とする。
【0008】
上記の構成であれば、上記第1部位と第2部位とが上記接続部で接続される構造であるので、製造が比較的容易である。また、上記第2部位に対して要求される規定トルクよりも大きなトルクを設定した上記回転操作具によって、上記第1部位を締め付けるだけで、上記第1部位が規定トルクで締め付けられることになるので、締結作業が簡単になる。すなわち、このような回転操作具の締め付けにより、上記接続部が破断し、この破断によって、上記第2部位が、当該第2部位に要求される締付トルクで締め付けられることになる。また、上記回転操作具として、上記第1部位にのみ嵌る六角ソケットが装着されたインパクトレンチ等を用いればよく、締め付けトルクの制御を専用のシャーレンチを用いて行う必要もない。
【0009】
上記締結部材はナットであり、上記接続部は、上記第1部位と上記第2部位との境界を形成するように当該ナットの上記螺子部である雌螺子部に直交して切り込まれた切り込み部による残肉部であってもよい。これによれば、例えば、既製ナットの高さ方向の中間位置に所定の深さで上記切り込み部を形成して残肉部を得るといった比較的簡易な方法で、上記接続部を形成することができる。また、上記破断後の上記第1部位のさらなる回転によって、ダブルナット構造となって上記第2部位の緩み止めが行われることになる。
【0010】
上記締結部材はナットであり、上記接続部は、上記第1部位と上記第2部位の対向箇所に設けられて上記第1部位と上記第2部位とを接合する金属部であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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