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公開番号
2025101643
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218630
出願日
2023-12-25
発明の名称
ガイドブッシュ装置およびガイドブッシュ装置の調整方法
出願人
スター精密株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B23B
13/12 20060101AFI20250630BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】調整が容易なガイドブッシュ装置およびガイドブッシュ装置の調整方法を提供する。
【解決手段】棒状のワークWをワークWの軸線AL方向に摺動自在に支持するガイドブッシュ装置6であって、ガイドブッシュスリーブ62と、ガイドブッシュスリーブ62の内側に配置され、ブッシュネジ63dが形成され、ガイドブッシュスリーブ62との軸線AL方向の相対位置に応じて内径が変化するガイドブッシュ63と、ガイドブッシュスリーブ62の内側に配置され、ブッシュネジ63dと噛み合う第1ネジ64aと、第1ネジ64aとは異なるネジピッチの第2ネジ64bとが形成された引込スリーブ64と、第2ネジ64bと噛み合う差動用ネジ65aが形成され、ガイドブッシュスリーブ62に固定およびガイドブッシュスリーブ62との固定解除が可能な差動用着脱体65とを備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
棒状のワークを該ワークの軸線方向に摺動自在に支持するガイドブッシュ装置であって、
ガイドブッシュスリーブと、
前記ガイドブッシュスリーブの内側に配置され、ブッシュネジが形成され、該ガイドブッシュスリーブとの前記軸線方向の相対位置に応じて内径が変化するガイドブッシュと、
前記ガイドブッシュスリーブの内側に配置され、前記ブッシュネジと噛み合う第1ネジと、該第1ネジとは異なるネジピッチの第2ネジとが形成された引込スリーブと、
前記第2ネジと噛み合う差動用ネジが形成され、前記ガイドブッシュスリーブに固定および該ガイドブッシュスリーブとの固定解除が可能な差動用着脱体とを備えていることを特徴とするガイドブッシュ装置。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記引込スリーブと前記差動用着脱体との相対回転が不能な回転不能状態と、該引込スリーブと該差動用着脱体との相対回転が可能な回転可能状態とに状態変化させる切替部材を備えていることを特徴とする請求項1記載のガイドブッシュ装置。
【請求項3】
前記第1ネジは、前記第2ネジよりもネジピッチが大きなものであることを特徴とする請求項1記載のガイドブッシュ装置。
【請求項4】
締結部材の締め込みによって前記ガイドブッシュスリーブとの間に前記差動用着脱体を挟み込んで該ガイドブッシュスリーブに該差動用着脱体を固定する押え部材を備え、
前記差動用着脱体は、前記締結部材の締め込みを弱めて前記押え部材による固定を解除することで、前記ガイドブッシュスリーブに対して回転自在になるものであることを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1記載のガイドブッシュ装置。
【請求項5】
棒状のワークを該ワークの軸線方向に摺動自在に支持するガイドブッシュ装置の調整方法であって、ガイドブッシュスリーブと、該ガイドブッシュスリーブとの該軸線方向の相対位置に応じて内径が変化するガイドブッシュと、該ガイドブッシュに形成されたブッシュネジと噛み合う第1ネジと該第1ネジとは異なるネジピッチの第2ネジとが形成された引込スリーブと、前記第2ネジと噛み合う差動用ネジが形成された差動用着脱体とを備えたガイドブッシュ装置の調整方法において、
前記差動用着脱体との相対回転が不能な回転不能状態の前記引込スリーブを前記ガイドブッシュに対して回転させることで前記ガイドブッシュを該ガイドブッシュスリーブに対して前記軸線方向に相対移動させる概略調整工程と、
前記概略調整工程が完了した前記差動用着脱体を前記ガイドブッシュスリーブに固定して前記引込スリーブと前記差動用着脱体とが相対回転が可能な回転可能状態にする切替工程と、
前記切替工程が完了した前記引込スリーブを前記ガイドブッシュおよび前記差動用着脱体に対して回転させることで前記ガイドブッシュを前記ガイドブッシュスリーブに対して前記軸線方向に相対移動させる微調整工程とを有することを特徴とするガイドブッシュ装置の調整方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状のワークを該ワークの軸線方向に摺動自在に支持するガイドブッシュ装置およびガイドブッシュ装置の調整方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
主軸に把持された棒状のワークの先端部分をワークの軸線方向に摺動自在に支持するガイドブッシュを備えたガイドブッシュ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。ガイドブッシュ装置を備えた工作機械では、加工時に主軸とガイドブッシュ装置の2ヵ所でワークが支持されてワークの撓みが抑制されるので、特に細長いワークを高精度に加工できる。特許文献1に記載されたガイドブッシュ装置は、先端側外周面に外周テーパ面を有するガイドブッシュと、ガイドブッシュを内側に収容し先端側内周面に内周テーパ面を有するガイドブッシュスリーブと、引込スリーブ(ドローバ)とを備えている。引込スリーブによってガイドブッシュとガイドブッシュスリーブとのワーク軸線方向の相対位置を変位させることで、外周テーパ面と内周テーパ面との圧接力が変化してガイドブッシュの内径を調整することができる。そして、ガイドブッシュの内径を調整することでガイドブッシュとワークの間に適正な隙間を形成することができる。この隙間は、極めて小さいことが好ましいが、小さくしすぎてガイドブッシュがワークを強く把持するとワークを軸線方向に移動させたときの摺動抵抗が増加してしまうため繊細な調整を必要とする。
【0003】
特許文献1に記載されたガイドブッシュ装置は、ガイドブッシュの後端側外周に雄ネジを形成し、ガイドブッシュスリーブの後端側内周面にガイドブッシュの雄ネジよりも小さなピッチの雌ネジを形成している。そして、引込スリーブの先端側外周にガイドブッシュの雄ネジと噛み合う雌ネジを形成し、引込スリーブの後端側外周にガイドブッシュスリーブの雌ネジと噛み合う雄ネジを形成して差動機構としている。差動機構を用いることで、引込スリーブを1回転させてもガイドブッシュとガイドブッシュスリーブとの軸線方向の相対位置が引込スリーブの雌ネジと引込スリーブの雄ネジのピッチ差分だけしか変位しないのでガイドブッシュの内径を繊細に調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6711527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたガイドブッシュ装置では、繊細な調整ができる反面、引込スリーブを1回転させたときのガイドブッシュの内径の変化量が小さく引込スリーブを多数回回転させないとガイドブッシュを所望の内径にできないため調整が煩雑になるといった問題がある。
【0006】
なお、特許文献1に記載されたガイドブッシュ装置では、引込スリーブの雌ネジがガイドブッシュの雄ネジと噛み合う時点の、引込スリーブの雄ネジとガイドブッシュスリーブの雌ネジとの噛み合いネジ山数はその時点のガイドブッシュの位置によって変わる。このため、調整後のガイドブッシュスリーブと引込スリーブの軸線方向の相対位置は、その噛み合いネジ山数によって大きく変動してしまう。その結果、ガイドブッシュを所望の内径になるように調整したときに、引込スリーブがガイドブッシュスリーブよりも後方に大きく突出した状態になる場合もあり、その場合は引込スリーブと主軸または工具とが接触してしまう可能性が生じる。加えて、上述の噛み合いネジ山数によっては、引込スリーブをガイドブッシュスリーブに形成された孔の奥までねじ込んでもガイドブッシュの外周テーパ面とガイドブッシュスリーブの内周テーパ面とが圧接した状態にならないことも考えられる。これらの状態になってしまった場合、引込スリーブの雌ネジとガイドブッシュの雄ネジとの噛み合を解除して再調整する必要が生じてしまうため調整作業がより煩雑になるという問題もある。
【0007】
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、調整が容易なガイドブッシュ装置およびガイドブッシュ装置の調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明のガイドブッシュ装置は、
棒状のワークを該ワークの軸線方向に摺動自在に支持するガイドブッシュ装置であって、
ガイドブッシュスリーブと、
前記ガイドブッシュスリーブの内側に配置され、ブッシュネジが形成され、該ガイドブッシュスリーブとの前記軸線方向の相対位置に応じて内径が変化するガイドブッシュと、
前記ガイドブッシュスリーブの内側に配置され、前記ブッシュネジと噛み合う第1ネジと、該第1ネジとは異なるネジピッチの第2ネジとが形成された引込スリーブと、
前記第2ネジと噛み合う差動用ネジが形成され、前記ガイドブッシュスリーブに固定および該ガイドブッシュスリーブとの固定解除が可能な差動用着脱体とを備えていることを特徴とする。
【0009】
このガイドブッシュ装置によれば、前記差動用着脱体が前記ガイドブッシュスリーブに固定されていない状態では前記引込スリーブを回転させることで前記ガイドブッシュを該ガイドブッシュスリーブに対して前記軸線方向に大きく相対移動させることができる。また、前記差動用着脱体と前記ガイドブッシュスリーブとが固定された状態では前記引込スリーブを回転させることで前記ガイドブッシュを該ガイドブッシュスリーブに対して前記軸線方向に微小に相対移動させることができるので該ガイドブッシュの調整が容易になる。
【0010】
ここで、このガイドブッシュ装置は、前記ワークの軸線を回転軸線として回転自在なものであってもよい。前記引込スリーブは、前記差動用着脱体が前記ガイドブッシュスリーブに固定されていない状態では前記ガイドブッシュに対して1回転するごとに前記第1ネジのネジピッチだけ該ガイドブッシュを前記ガイドブッシュスリーブに対して前記軸線方向に移動させ、該差動用着脱体が該ガイドブッシュスリーブに固定されて前記第2ネジが前記差動用ネジに対して回転可能な状態では、該ガイドブッシュに対して1回転するごとに該ガイドブッシュを該ガイドブッシュスリーブに対して該第1ネジのネジピッチと前記第2ネジのネジピッチの差分だけ該軸線方向に移動させるものであってもよい。前記差動用着脱体は、締結部材によって前記ガイドブッシュスリーブに固定されるものであってもよい。前記ガイドブッシュは、先端側に向かうに従って径が大きくなる外周テーパ面を外周面に有するものであってもよい。また、前記ガイドブッシュスリーブは、先端側に向かうに従って径が大きくなる内周テーパ面を内周面に有するものであってもよい。前記ブッシュネジ、前記第1ネジ、前記第2ネジおよび差動用ネジは、前記軸線方向に軸方向を有するものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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