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公開番号2025101553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218474
出願日2023-12-25
発明の名称ポリウレタン樹脂組成物及び光学フィルム
出願人第一工業製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C08G 18/32 20060101AFI20250630BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】波長分散性及び光弾性係数が小さく、その上、優れた耐熱性及び柔軟性も兼ね備える光学フィルムを形成するために適したポリウレタン樹脂組成物及び光学フィルムを提供する。
【解決手段】ポリオール化合物Aに由来する構造単位と、ポリオール化合物Bに由来する構造単位と、ポリイソシアネート化合物Cに由来する構造単位とを含有するポリウレタン樹脂を含み、前記ポリオール化合物Aは、分子内にフルオレン部位を有し、かつ、2個のベンゼン環を有する化合物であり、前記ポリオール化合物Bは、分子内にフルオレン部位を有し、かつ、3個以上6個以下のベンゼン環を有する化合物であり、前記ポリオール化合物A及び前記ポリオール化合物Bはいずれも、分子内に炭素数1以上4以下のアルカノール部位を有し、ポリイソシアネート化合物Cは、脂環式ポリイソシアネートである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール化合物Aに由来する構造単位と、ポリオール化合物Bに由来する構造単位と、ポリイソシアネート化合物Cに由来する構造単位とを含有するポリウレタン樹脂を含み、
前記ポリオール化合物Aは、分子内にフルオレン部位を有し、かつ、2個のベンゼン環を有する化合物であり、
前記ポリオール化合物Bは、分子内にフルオレン部位を有し、かつ、3個以上6個以下のベンゼン環を有する化合物であり、
前記ポリオール化合物A及び前記ポリオール化合物Bはいずれも、分子内に炭素数1以上4以下のアルカノール部位を有し、
前記ポリイソシアネート化合物Cは、脂環式ポリイソシアネートである、ポリウレタン樹脂組成物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記ポリオール化合物Aに由来する構造単位の含有量は、前記ポリオール化合物Aに由来する構造単位及び前記ポリオール化合物Bに由来する構造単位の総質量100質量部に対して10質量部以上、90質量部以下である、請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が20,000以上、35,000以下である、請求項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
光学フィルム用である、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
請求項4に記載のポリウレタン樹脂組成物を含有する、光学フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタン樹脂組成物及び光学フィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
光学フィルムは、液晶ディスプレイ、タッチパネル、位相差フィルム、視野角補填フィルム等の各種分野において広く利用されており、有用性が極めて高い機能性材料である。光学フィルムの代表例としては、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム等が挙げられる。COPフィルムは高価であるので、その代替材料の開発も盛んに行われている。
【0003】
上記の代替材料として、例えば、特許文献1に開示されるようにウレタンウレア樹脂が提案されており、その他、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等から光学フィルムを製造することも行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-219187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、電子機器等がさらなる高性能化の技術が急速に発展する中、光学フィルムに対してもさらなる特性の向上が求められており、光学フィルムに対する要求性能もますます高まっている。例えば、モバイル機器用途などに使用される反射型及び半透過型液晶表示装置の分野に光学フィルムを適用するには、より優れた光学特性を有することが必要となる。例えば、広い波長域において一様の偏光変換を行うことができる位相差の波長分散が小さいことが光学フィルムに求められ、加えて、光弾性係数も適性の範囲に調節されることが重要となる。また、光学フィルムは、光学特性のみならず、高い耐熱性と、優れた柔軟性を兼ね備えなければならない。この観点から、優れた光学特性を有しながらも諸物性に優れる光学フィルムの開発が強く求められている。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、波長分散性及び光弾性係数が小さく、その上、優れた耐熱性及び柔軟性も兼ね備える光学フィルムを形成するために適したポリウレタン樹脂組成物及び光学フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、分子内にフルオレン部位を有する2種類のポリオール化合物及び脂環式ポリイソシアネートの反応物であるポリウレタン樹脂を用いることにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
ポリオール化合物Aに由来する構造単位と、ポリオール化合物Bに由来する構造単位と、ポリイソシアネート化合物Cに由来する構造単位とを含有するポリウレタン樹脂を含み、
前記ポリオール化合物Aは、分子内にフルオレン部位を有し、かつ、2個のベンゼン環を有する化合物であり、
前記ポリオール化合物Bは、分子内にフルオレン部位を有し、かつ、3個以上6個以下のベンゼン環を有する化合物であり、
前記ポリオール化合物A及び前記ポリオール化合物Bはいずれも、分子内に炭素数1以上4以下のアルカノール部位を有し、
前記ポリイソシアネート化合物Cは、脂環式ポリイソシアネートである、ポリウレタン樹脂組成物。
項2
前記ポリオール化合物Aに由来する構造単位の含有量は、前記ポリオール化合物Aに由来する構造単位及び前記ポリオール化合物Bに由来する構造単位の総質量100質量部に対して10質量部以上、90質量部以下である、項1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
項3
前記ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が20,000以上、35,000以下である、項1又は2に記載のポリウレタン樹脂組成物。
項4
光学フィルム用である、項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂組成物。
項5
項4に記載のポリウレタン樹脂組成物を含有する、光学フィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリウレタン樹脂組成物は、波長分散性及び光弾性係数が小さく、その上、優れた耐熱性及び柔軟性も兼ね備える光学フィルムを形成することができ、光学フィルムを製造するための原料として適している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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