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公開番号
2025099846
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216799
出願日
2023-12-22
発明の名称
熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法
出願人
日本プラスト株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
11/18 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】微生物の作用によって熱可塑性ポリウレタンを短期間で分解し、さらに、分解後の熱可塑性ポリウレタンを溶融させて熱可塑性樹脂として再利用することが可能な熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法の提供。
【解決手段】ウレア結合を含む熱可塑性ポリウレタンの分解能を有する微生物を培養する培地中で、前記微生物にウレア結合を含む熱可塑性ポリウレタンを作用させる工程と、前記微生物を作用させた後の前記熱可塑性ポリウレタンをペレット化する工程と、を有し、前記培養培地は、糖類およびアミノ酸類を含む、熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
【選択図】図15
特許請求の範囲
【請求項1】
ウレア結合を含む熱可塑性ポリウレタンの分解能を有する微生物を培養する培地中で、前記微生物にウレア結合を含む熱可塑性ポリウレタンを作用させる工程と、
前記微生物を作用させた後の前記熱可塑性ポリウレタンをペレット化する工程と、
を有し、
前記培地は、糖類およびアミノ酸類を含む、
熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記微生物は、シュードモナス(Pseudomonas)属またはシノモナス(Sinomonas)属に属する微生物の少なくとも一種を含む、
請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
【請求項3】
前記シュードモナス(Pseudomonas)属に属する微生物は、受託番号NITE P-03612で特定されるPseudomonas Hibiscicola MS4102株である、
請求項2に記載の熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
【請求項4】
前記シノモナス(Sinomonas)属に属する微生物は、受託番号NITE P-03613で特定されるSinomonas Atrocyanea ES2231株である、
請求項2に記載の熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
【請求項5】
前記糖類は、可溶性デンプンおよび/またはブドウ糖を含む糖類である、
請求項1または2に記載の熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
【請求項6】
前記アミノ酸類は、ペプトンおよび/またはカザミノ酸を含むアミノ酸類である、
請求項1または2に記載の熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
【請求項7】
前記熱可塑性ポリウレタンをペレット化する工程において、滑剤を添加する、
請求項1または2に記載の熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
【請求項8】
前記滑剤はエステル系のモンタンワックスである、
請求項7に記載の熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性ポリウレタンのリサイクル方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
インストルメントパネルの表皮材として使用される難分解な熱可塑性ポリウレタン(Thermoplastic Polyurethane:TPU)は、ハードセグメントにウレア結合を有するポリウレタン、ソフトセグメントにポリエーテル系のポリウレタンが使用されており、図18に示すようにミクロ相分離構造が形成されている。このため表面が非常に緻密となり、耐熱性、耐摩耗性の優れた材料特性となる。
【0003】
ウレア結合は、下記の式(1)に示す様にカルボニル基(=CO)を挟んで左右対称の共役構造を有している。そして、下記の式(2)および式(3)に示す様に分極する事により分子の結合力が大きくなり、分解しにくい特性となる。また、外部からのアタックに対しては、下記の式(4)に示す様に、価電子が移動し緩和作用が働く構造となっており分解しにくい特性を示す。
【0004】
TIFF
2025099846000002.tif
49
144
【0005】
TIFF
2025099846000003.tif
39
147
【0006】
TIFF
2025099846000004.tif
51
147
【0007】
TIFF
2025099846000005.tif
39
166
【0008】
さらに、図19に示す様に、熱可塑性ポリウレタンのソフトセグメントのポリエーテル系のポリウレタンには凝集力が高いポリエステル基が含まれている。このため、溶融固化する過程で末端基がウレタン基と水素結合して部分架橋し、より強固な分解し難い構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2023-148025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
インストルメントパネルの表皮材として使用される熱可塑性ポリウレタンは、図20に示す様に100μm程度の粒形状のパウダーを原料として、パウダースラッシュ工法で成型される。パウダースラッシュ工法による成型方法は、加熱した金型に熱可塑性ポリウレタン粉末を投入し、金型を回転させながら金型面に樹脂をゲル化密着させ、冷却固化して成型する方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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