特許ウォッチ

公開番号2025099705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216586
出願日2023-12-22
発明の名称上半身用衣類
出願人株式会社アシックス
代理人個人,個人
主分類A41D 13/00 20060101AFI20250626BHJP(衣類)
要約【課題】運動中の着用者の身体を適切にサポート可能な上半身用衣類を提供する。
【解決手段】上半身用衣類10は、所定の伸縮性を有する高伸縮領域50と、高伸縮領域50よりも伸縮性が低い低伸縮領域60とを含み、着用者の胸部を含む体幹上部に対応する身頃上部30と、着用者の腹部を含む体幹下部に対応する身頃下部40とを含む身頃部20を備える。低伸縮領域60は、身頃上部30に配置された上部低伸縮領域70と、身頃下部40に配置された下部低伸縮領域90とを含む。高伸縮領域50の少なくとも一部は、上部低伸縮領域70と下部低伸縮領域90との間において、胴周り方向の全周に亘って連続的に配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
所定の伸縮性を有する高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも伸縮性が低い低伸縮領域とを含み、
着用者の胸部を含む体幹上部に対応する身頃上部と、前記着用者の腹部を含む体幹下部に対応する身頃下部とを含む身頃部を備え、
前記低伸縮領域は、前記身頃上部に配置された上部低伸縮領域と、前記身頃下部に配置された下部低伸縮領域とを含み、
前記高伸縮領域の少なくとも一部は、前記上部低伸縮領域と前記下部低伸縮領域との間において、胴回り方向の全周に亘って連続的に配置されている、
上半身用衣類。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記身頃部のうち、前記着用者の身体の前面に対応する部分を前身頃とし、前記着用者の身体の背面に対応する部分を後身頃とするとき、
前記上部低伸縮領域は、前記胴回り方向において、前記前身頃および前記後身頃のうち、一方の全域と、他方の少なくとも一部とに跨がって連続的に配置されている、
請求項１に記載の上半身用衣類。
【請求項３】
前記上部低伸縮領域は、前記一方において、前記着用者の左肩の上部に対応する位置から右脇の下に対応する位置にかけて連続的に配置された第１領域と、前記着用者の右肩の上部に対応する位置から左脇の下に対応する位置にかけて連続的に配置された第２領域とを含み、
前記第１領域および前記第２領域は互いに交差している、
請求項２に記載の上半身用衣類。
【請求項４】
前記上部低伸縮領域は、前記他方において、前記着用者の左肩の上部に対応する位置から左脇の下に対応する位置にかけて連続的に配置された第３領域と、前記着用者の右肩の上部に対応する位置から右脇の下に対応する位置にかけて連続的に配置された第４領域とを含む、
請求項２に記載の上半身用衣類。
【請求項５】
前記下部低伸縮領域は、前記胴回り方向の全周に亘って連続的に配置されている、請求項１に記載の上半身用衣類。
【請求項６】
前記身頃部のうち、前記着用者の身体の前面に対応する部分を前身頃とし、前記着用者の身体の背面に対応する部分を後身頃とするとき、
前記下部低伸縮領域の上端は、前記前身頃および前記後身頃のうちの少なくとも一方において、前記着用者の正中線に対応する位置から体側に対応する位置に向かうにつれて下方に傾斜している、
請求項５に記載の上半身用衣類。
【請求項７】
少なくとも前記身頃部の全体形状を構成する高伸縮性素材と、前記高伸縮性素材よりも伸縮性が低い低伸縮性素材とを含み、
前記低伸縮性素材は、前記高伸縮性素材の前記着用者の身体に対向する内面および当該内面の反対側の外面のうちの少なくとも一方に配置されており、
前記低伸縮領域は、前記高伸縮性素材に前記低伸縮性素材が少なくとも部分的に配置された領域であり、
前記高伸縮領域は、前記高伸縮性素材に前記低伸縮性素材が配置されていない領域である、
請求項１に記載の上半身用衣類。
【請求項８】
前記低伸縮領域は、前記低伸縮性素材が所定の繰り返しパターンで配置された領域である、
請求項７に記載の上半身用衣類。
【請求項９】
前記繰り返しパターンを構成する低伸縮性素材の要素は、所定方向と前記所定方向に直交する方向とに広がる形状を有し、
前記要素の前記所定方向における伸縮性と、前記要素の前記所定方向に直交する方向における伸縮性とは、互いに異なる、
請求項８に記載の上半身用衣類。
【請求項１０】
前記要素の形状は、長手方向と短手方向とを有し、
前記低伸縮領域は、前記長手方向に沿う方向における伸縮性の方が、前記短手方向に沿う方向における伸縮性よりも低い、
請求項９に記載の上半身用衣類。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、上半身用衣類に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
着用者の姿勢矯正や動作サポートなどを目的として、領域ごとに異なる伸縮性を有する機能性インナーシャツなどの上半身用衣類が知られている。特許文献１には、第１の伸縮率を有する第１の領域と、第１の領域よりも大きな伸縮率を有する第２の領域とを備える機能性インナーシャツが記載されている。第１の領域は、後身頃の両肩から肩甲骨の内側を通って、腸骨の上部に向かって延び、そこから前身頃の大腰筋に沿って股関節付近まで達する帯状の第１のサポートラインを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１８８１９４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載の機能性インナーシャツでは、着用者がランニングなどの運動動作を行う場合において、運動中の着用者の身体を適切にサポートする観点で改善の余地があった。
【０００５】
本開示は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、運動中の着用者の身体を適切にサポート可能な上半身用衣類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示のある態様の上半身用衣類は、所定の伸縮性を有する高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも伸縮性が低い低伸縮領域とを含み、着用者の胸部を含む体幹上部に対応する身頃上部と、前記着用者の腹部を含む体幹下部に対応する身頃下部とを含む身頃部を備え、前記低伸縮領域は、前記身頃上部に配置された上部低伸縮領域と、前記身頃下部に配置された下部低伸縮領域とを含み、前記高伸縮領域の少なくとも一部は、前記上部低伸縮領域と前記下部低伸縮領域との間において、胴回り方向の全周に亘って連続的に配置されている。
【０００７】
本開示の別の態様の上半身用衣類は、所定の伸縮性を有する高伸縮領域と、前記高伸縮領域よりも伸縮性が低い低伸縮領域とを含み、着用者の胸部を含む体幹上部に対応する身頃上部を備え、前記低伸縮領域は、前記身頃上部に配置された上部低伸縮領域を含み、前記身頃上部のうち、前記着用者の身体の前面に対応する部分を前身頃とし、前記着用者の身体の背面に対応する部分を後身頃とするとき、前記上部低伸縮領域は、胴回り方向において、前記前身頃および前記後身頃のうち、一方の全域と、他方の少なくとも一部とに跨がって連続的に配置されており、前記上部低伸縮領域は、前記一方において、前記着用者の左肩の上部に対応する位置から右脇の下に対応する位置にかけて連続的に配置された第１領域と、前記着用者の右肩の上部に対応する位置から左脇の下に対応する位置にかけて連続的に配置された第２領域とを含み、前記第１領域および前記第２領域は互いに交差している。
【０００８】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【０００９】
本開示のある態様によれば、運動中の着用者の身体を適切にサポート可能な上半身用衣類を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施形態に係る上半身用衣類を概略的に示す正面図である。
図１に示す上半身衣類を概略的に示す背面図である。
低伸縮領域を拡大して示す概略図である。
低伸縮領域の第１の変形例を拡大して示す概略図である。
低伸縮領域の第２の変形例を拡大して示す概略図である。
低伸縮領域の第３の変形例を拡大して示す概略図である。
第１の変形例における上半身用衣類を概略的に示す正面図である。
図７に示す上半身用衣類を概略的に示す背面図である。
第２の変形例における上半身用衣類を概略的に示す正面図である。
図９に示す上半身用衣類を概略的に示す背面図である。
第３の変形例における上半身用衣類を概略的に示す正面図である。
第４の変形例における上半身用衣類を概略的に示す正面図である。
第５の変形例における上半身用衣類を概略的に示す正面図である。
図１３に示す上半身用衣類を概略的に示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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