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公開番号
2025098107
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2025044435,2021557657
出願日
2025-03-19,2020-03-30
発明の名称
導入遺伝子発現のための操作されたアデノ随伴(AAV)ベクター
出願人
ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション
,
プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
14/015 20060101AFI20250624BHJP(有機化学)
要約
【課題】例えばCNS、PNS、内耳、心臓、または網膜における導入遺伝子発現のための操作されたAAVベクター、およびそれらの使用方法を提供する。所望の細胞タイプにて導入遺伝子発現を媒介する新しい操作されたAAVベクターを発見するための方法も提供される。
【解決手段】AAVカプシドタンパク質は、カプシド表面に露出されたカプシドの領域に挿入された、配列FVVGQSY(配列番号2)に由来する少なくとも5つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を含む。カプシドタンパク質を含む、AAV。
【選択図】図1-1
特許請求の範囲
【請求項1】
配列STTLYSP(配列番号1)またはFVVGQSY(配列番号2)に由来する少
なくとも4つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を含むAAVカプシドタンパク質。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
配列STTLYSP(配列番号1)またはFVVGQSY(配列番号2)に由来する少
なくとも5つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のAAVカプシ
ドタンパク質。
【請求項3】
配列STTLYSP(配列番号1)またはFVVGQSY(配列番号2)に由来する少
なくとも6つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のAAVカプシ
ドタンパク質。
【請求項4】
前記AAVは、AAV9である、請求項1~3のいずれか一項に記載のAAVカプシド
タンパク質。
【請求項5】
AAV9 VP1を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のAAVカプシドタンパ
ク質。
【請求項6】
前記配列は、配列番号6のアミノ酸588および589に対応する位置に挿入されてい
る、請求項5に記載のAAVカプシドタンパク質。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のAAVカプシドタンパク質をコードする核酸。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載のカプシドタンパク質を含み、好ましくは、野生型
VP1、VP2、またはVP3カプシドタンパク質を含まないAAV。
【請求項9】
導入遺伝子、好ましくは治療用導入遺伝子をさらに含む、請求項8に記載のAAV。
【請求項10】
導入遺伝子を細胞に送達するための方法であって、前記細胞を、請求項1~9のいずれ
か一項に記載のAAVと接触させるステップを含む、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、2019年3月28日に出願された米国特許仮出願第62/825,703
号の利益を主張するものである。上記文献の内容全体が参照により本明細書に組み込まれ
る。
続きを表示(約 2,100 文字)
【0002】
連邦政府が支援する研究または開発
本発明は、国立衛生研究所の助成金AG047336号およびDC017117号に基
づく政府の支援を受けてなされた。政府は、本発明にある特定の権利を有する。
【0003】
本明細書には、例えば、CNS、PNS、内耳、心臓、または網膜における導入遺伝子
発現のための操作されたAAVベクター、およびそれらの使用方法が記載されている。所
望の細胞タイプにて導入遺伝子発現を媒介する新しい操作されたAAVベクターを発見す
るための方法も提供される。
【背景技術】
【0004】
AAV9ベクターは、全身性送達後のCNSへの送達に顕著な可能性を示し、脊髄性筋
萎縮症
1
を有する小児患者で臨床的成功を収めているが、高用量のAAVベクターの全身
性注射は、形質導入細胞を排除してしまう可能性があるT細胞応答の誘導に結び付く場合
がある
2
。サルでは、高全身性用量のAAV9様ベクターが、毒性および全身性炎症に起
因する動物死亡をもたらしたという報告が1件存在する
3
。筋ジストロフィーの治療に高
用量のAAV9を使用した最近の第I相臨床試験は、1人の患者でベクター注入後に免疫
反応が見られたため、FDAにより保留された。高用量を必要とする理由は、相当数の標
的細胞に十分な導入遺伝子発現を提供するためには、1ベクター当たりのゲノムコピー数
を基準とした場合のAAVの効率が比較的低いためである。したがって、より低用量でよ
り効率的な形質導入を可能にする新しいAAVカプシドを開発することは、免疫毒性など
の安全性の問題を低下させつつ、より良好な治療有効性をもたらすはずである。
【発明の概要】
【0005】
本明細書には、2部分発現カセットを有するアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターゲ
ノムを使用して、新規ウイルスクローンを同定する方法が記載されている。第1のものは
、目的のプロモーター下にあるCre-リコンビナーゼカセットである。第2の部分は、
ウイルスゲノムの最初の部分に対して「シス位」にクローニングされた、操作されたカプ
シド遺伝子の発現を駆動するためのAAVプロモーターである。レポーター遺伝子(例え
ば、緑色蛍光タンパク質)を発現するが、上流にloxP/終止部位を有するため、AA
Vベクターにより送達されるCreが終止部位を除去するまでレポーターの発現が防止さ
れる細胞を使用して、ウイルスベクターを、導入遺伝子発現(高感度Cre発現)につい
て選択する。レポーター遺伝子陽性細胞を単離することができ、回収されたAAVカプシ
ド配列は、効率的な導入遺伝子発現を媒介するより高い可能性を有することになる。また
、本明細書には、中枢神経系(CNS)、および末梢神経系(PNS)、心臓、肝臓、お
よび内耳において効率的な発現を駆動する操作されたウイルス配列が記載されている。
【0006】
したがって、本明細書には、配列STTLYSP(配列番号1)またはFVVGQSY
(配列番号2)に由来する少なくとも4つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を含むAA
Vカプシドタンパク質が提供される。一部の実施形態では、AAVカプシドタンパク質は
、配列STTLYSP(配列番号1)またはFVVGQSY(配列番号2)に由来する少
なくとも5つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、AAVカ
プシドタンパク質は、配列STTLYSP(配列番号1)またはFVVGQSY(配列番
号2)に由来する少なくとも6つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を含む。あるいは、
AAVカプシドタンパク質は、図2Aまたは7Cに示されている配列(配列番号17~1
50)に由来する少なくとも4つ、5つ、または6つの連続アミノ酸を含むアミノ酸配列
を含む。
【0007】
一部の実施形態では、AAVはAAV9である。
【0008】
一部の実施形態では、AAVカプシドタンパク質は、AAV9 VP1を含む。
【0009】
一部の実施形態では、配列は、配列番号6のアミノ酸588および589に対応する位
置で、VP1/VP2インターフェース(アミノ酸138)で、または583~590の
任意の部位でカプシドに挿入されている。
【0010】
また、本明細書では、本明細書に記載の通りのAAVカプシドタンパク質をコードする
核酸が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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