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公開番号2025097168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213302
出願日2023-12-18
発明の名称非接触支持装置
出願人有限会社Link P&M Japan
代理人個人,個人
主分類B25J 15/06 20060101AFI20250623BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ワークのリフト力を増加させることができる非接触支持装置を提供する。
【解決手段】非接触支持装置10は、メインボディ20及びサブボディ40を備えている。メインボディ20の軸線方向における第1端部には、環状をなすワーク支持部21が形成されている。メインボディ20のうちワーク支持部21よりも径方向内側部分には、軸線方向における第2端部側に凹む内側凹部22が形成されている。各ボディ20,40には、気体が供給される軸線方向通路51と、径方向外側に向かって延びて内側凹部22に開口する径方向通路52と、軸線方向通路51の下流側の端部と径方向通路52の上流側の端部とを接続するコーナー通路80とが形成されている。コーナー通路80の通路面積は、軸線方向通路51側から径方向通路52側に向かって徐々に小さくなっている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
ワーク(W)に対して気体を噴出することにより前記ワークを非接触状態で支持する非接触支持装置(10)において、
中心軸線(K)が延びる軸線方向、及び前記軸線方向と直交する径方向に延びるボディ(20,40)を備え、
前記ボディの前記軸線方向における第1端部には、前記中心軸線を中心として環状をなすとともに、前記ワークに対向するワーク支持部(21)が形成されており、
前記ボディのうち前記ワーク支持部よりも前記径方向における内側部分には、前記ワーク支持部に対して、前記ボディの前記軸線方向における第2端部側に凹む内側凹部(22)が形成されており、
前記ボディには、
前記軸線方向に延びるとともに、気体が供給される軸線方向通路(51,151)と、
前記径方向の外側に向かって延びて前記内側凹部に開口する径方向通路(52)と、
前記軸線方向通路の下流側の端部と前記径方向通路の上流側の端部とを接続するコーナー通路(80,180)と、
が、前記ボディの周方向に並んで形成されており、
前記コーナー通路の通路面積は、前記軸線方向通路側から前記径方向通路側に向かって徐々に小さくなっている、非接触支持装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記コーナー通路のうち内側コーナー部(33)を形成する内周面(33a)は、前記軸線方向通路の内周面と前記径方向通路の内周面とに滑らかに連続する曲面状をなしている、請求項1に記載の非接触支持装置。
【請求項3】
前記コーナー通路のうち外側コーナー部(81)を形成する内周面(81a)は、前記軸線方向通路の内周面と前記径方向通路の内周面とに滑らかに連続する曲面状をなしている、請求項2に記載の非接触支持装置。
【請求項4】
前記コーナー通路の最大通路面積は、前記径方向通路の最小通路面積の3倍以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の非接触支持装置。
【請求項5】
前記ボディとして、メインボディ(20)及びサブボディ(40)が備えられ、
前記メインボディの前記軸線方向における前記第1端部には、円環状をなす前記ワーク支持部が形成されており、
前記メインボディのうち前記ワーク支持部よりも前記径方向における内側部分には、前記内側凹部が形成されており、
前記メインボディのうち前記径方向において前記内側凹部の内側に隣接する部分には、前記内側凹部に対して、前記軸線方向における前記第2端部側に円柱状に凹む柱状凹部(30)が形成されており、
前記内側凹部には、
前記内側凹部と前記柱状凹部との角部から前記径方向の外側に延びるとともに、円環状をなす平面部(23)と、
前記平面部と前記ワーク支持部とを接続する部分であって、前記平面部に対して傾斜する傾斜部(24)と、
が形成されており、
前記サブボディは、
前記中心軸線を中心として前記径方向の外側に延びる円板状をなすとともに、前記軸線方向の寸法が、前記ワーク支持部と前記平面部との前記軸線方向の距離よりも小さい円板部(41)と、
前記円板部の中央部から前記軸線方向に延びるとともに外形が円柱状をなし、前記径方向の寸法が前記円板部の前記径方向の寸法よりも小さい大径円柱部(42)と、
前記大径円柱部の中央部から前記軸線方向に延びるとともに外形が円柱状をなし、前記径方向の寸法が前記大径円柱部の前記径方向の寸法よりも小さい小径円柱部(43)と、
を有し、
前記大径円柱部の外周部には、前記軸線方向における前記小径円柱部側の端から前記軸線方向において前記円板部まで延びる軸線方向溝部(44)が形成されており、
前記円板部には、前記軸線方向溝部から前記円板部の前記径方向の端まで前記径方向に延びる径方向溝部(45)が形成されており、
前記柱状凹部の底部(31)に前記小径円柱部の前記軸線方向の端部が当接するとともに、前記大径円柱部の外周面(42a)が前記柱状凹部の内周面(32b)に当接し、
前記柱状凹部、前記小径円柱部及び前記大径円柱部で囲まれた円環状の空間が、気体が供給される環状通路部(50)とされており、
前記軸線方向溝部、前記径方向溝部及び前記柱状凹部によって前記軸線方向通路及び前記コーナー通路が形成されており、
前記径方向溝部と前記凹部の前記平面部とによって前記径方向通路が形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の非接触支持装置。
【請求項6】
前記平面部は、前記径方向通路の開口端よりも前記径方向の外側まで延びている、請求項5に記載の非接触支持装置。
【請求項7】
前記径方向通路の開口端側は、前記開口端に行くほど通路面積が大きくなっている、請求項6に記載の非接触支持装置。
【請求項8】
前記サブボディの前記径方向の中央部には、前記円板部、前記大径円柱部及び前記小径円柱部を前記軸線方向に貫通するボルト挿通孔(60)が形成されており、
前記サブボディのうち、前記円板部側の前記ボルト挿通孔の周縁部には、ボルト(70)の頭部(71)が当接する座面(61)が形成されており、
前記メインボディのうち前記サブボディと前記軸線方向に対向する部分における前記径方向の中央部には、前記ボルトの軸部(72)の雄ねじがねじ込まれる雌ねじ孔(62)が形成されており、
前記ボルトの頭部が前記座面に当接した状態で、前記ボルトの軸部の雄ねじが前記雌ねじ孔にねじ込まれている、請求項5に記載の非接触支持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、非接触支持装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されているように、エアーの流れによって発生する負圧を利用してワークを非接触で支持する非接触支持装置が知られている。詳しくは、非接触支持装置からワークに対してエアーを噴出させながら非接触支持装置をワークに近づけると、非接触支持装置とワークとの間に高速でエアーが流れる。これにより、非接触支持装置とワークとの間が負圧状態となり、ワークにリフト力が作用する。その結果、非接触支持装置に非接触の状態でワークが支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-130162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワークのリフト力を増加させる技術については、未だ改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、ワークのリフト力を増加させることができる非接触支持装置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
本開示は、ワークに対して気体を噴出することにより前記ワークを非接触状態で支持する非接触支持装置において、
中心軸線が延びる軸線方向、及び前記軸線方向と直交する径方向に延びるボディを備え、
前記ボディの前記軸線方向における第1端部には、前記中心軸線を中心として環状をなすとともに、前記ワークに対向するワーク支持部が形成されており、
前記ボディのうち前記ワーク支持部よりも前記径方向における内側部分には、前記ワーク支持部に対して、前記ボディの前記軸線方向における第2端部側に凹む内側凹部が形成されており、
前記ボディには、
前記軸線方向に延びるとともに、気体が供給される軸線方向通路と、
前記径方向の外側に向かって延びて前記内側凹部に開口する径方向通路と、
前記軸線方向通路の下流側の端部と前記径方向通路の上流側の端部とを接続するコーナー通路と、
が、前記ボディの周方向に並んで形成されており、
前記コーナー通路の通路面積は、前記軸線方向通路側から前記径方向通路側に向かって徐々に小さくなっている。
【0007】
本開示において、軸線方向通路に供給されたエアーは、コーナー通路及び径方向通路を流れ、径方向通路から内側凹部に噴出する。エアーを噴出させた状態でボディのワーク支持部をワークに近づけると、ワーク支持部とワークとの間に高速でエアーが流れる。これにより、非接触支持装置に非接触の状態でワークが支持される。
【0008】
本開示では、コーナー通路の通路面積が、軸線方向通路側から径方向通路側に向かって徐々に小さくなっている。これにより、エアーの流れをスムーズにしつつ、エアーを加速させることができる。その結果、軸線方向通路への同一エアー供給圧に対する内側凹部に噴出するエアー流量を増加させつつ、内側凹部に噴出するエアーの流速を高めることができる。これにより、内側凹部とワークとの間の圧力をより低下させることができ、ワークのリフト力を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る非接触支持装置の底面図。
非接触支持装置の平面図。
図1の3-3線断面図。
図1の4-4線断面図。
サブボディの平面図。
サブボディの側面の部分拡大図。
図1の3―3線断面図のうち、コーナー通路付近の部分拡大図。
図1の3―3線断面図のうち、コーナー通路付近の部分拡大図。
図1の3―3線断面図のうち、コーナー通路及び径方向通路付近の部分拡大図。
比較例1に対する一実施形態のリフト力増加効果を示す計算結果。
比較例2に係るボディ断面の部分拡大図。
その他の実施形態に係るボディ断面の部分拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る非接触支持装置を具体化した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の非接触支持装置10は、ベルヌーイタイプの非接触支持装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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