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公開番号2025096903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023212890
出願日2023-12-18
発明の名称コンクリート構造体
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類C04B 40/02 20060101AFI20250623BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】コンクリート構造体に高効率で二酸化炭素を固定する方法を提供することにより、高強度のコンクリート構造体を提供すること。
【解決手段】コンクリート構造体は、第1のコンクリート、第2のコンクリート、および多孔質体を有する。第2のコンクリートは、第1のコンクリート中に位置し、第1のコンクリートと接する。多孔質体は、第1のコンクリート中に位置し、第2のコンクリートと接する。第2のコンクリート中の炭酸カルシウム濃度は、第1のコンクリート中の炭酸カルシウム濃度よりも高い。第1のコンクリートは、外表面から前記多孔質体に達する孔を有する。多孔質体は、前記第1のコンクリートから離隔する。
【選択図】図1C
特許請求の範囲【請求項1】
第1のコンクリート、
前記第1のコンクリート中に位置し、前記第1のコンクリートと接する第2のコンクリート、および
前記第1のコンクリート中に位置し、前記第2のコンクリートと接する多孔質体を有し、
前記第2のコンクリート中の炭酸カルシウム濃度は、前記第1のコンクリート中の炭酸カルシウム濃度よりも高く、
前記第1のコンクリートは、外表面から前記多孔質体に達する孔を有し、
前記多孔質体は、前記第1のコンクリートから離隔する、コンクリート構造体。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記孔の内壁の前記外表面側は前記第1のコンクリートによって形成され、前記多孔質体側は前記第2のコンクリートによって形成される、請求項1に記載のコンクリート構造体。
【請求項3】
前記孔内にチューブをさらに有する、請求項1に記載のコンクリート構造体。
【請求項4】
前記多孔質体と前記第1のコンクリートの間に、前記多孔質体の一部を覆う保護材をさらに有し、
前記多孔質体は、前記第2のコンクリートと前記保護材に埋め込まれる、請求項1に記載のコンクリート構造体。
【請求項5】
前記第2のコンクリートの前記炭酸カルシウム濃度は、前記多孔質体からの距離が増大するに従って減少する、請求項1に記載のコンクリート構造体。
【請求項6】
前記第1のコンクリートと前記第2のコンクリートの少なくとも一方は、前記多孔質体の比表面積よりも低い比表面積を有する骨材を含む、請求項1に記載のコンクリート構造体。
【請求項7】
前記多孔質体は、前記第1のコンクリート内で局所的に存在する、請求項1に記載のコンクリート構造体。
【請求項8】
前記第1のコンクリート中に鉄筋をさらに含む、請求項1に記載のコンクリート構造体。
【請求項9】
前記鉄筋は、前記第2のコンクリートと前記多孔質体から離隔する、請求項8に記載のコンクリート構造体。
【請求項10】
前記多孔質体と前記第2のコンクリートは、全体が前記第1のコンクリートに覆われる、請求項1に記載のコンクリート構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の一つは、コンクリート構造体とその作製方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートは、主にセメント水和物、骨材、水、および添加剤によって構成され、その優れた機械的特性、耐候性、取り扱いの容易さ、経済性などに起因し、社会的生産基盤、経済基盤を創成するための重要な構造材料の一つとして様々な分野で幅広く利用されている。特許文献1から4には、コンクリートに二酸化炭素を接触させることでコンクリートの炭酸化を行い、これにより、コンクリートの強度を増大できることが開示されている。ただし、コンクリートの原料となるセメントの製造時、大量の二酸化炭素が排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/118731号
特開2008-8025号公報
特開2013-234084号公報
特開2023-34915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態の一つは、新規構造を有するコンクリート構造体とその作製方法を提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、コンクリート構造体に高効率で二酸化炭素を固定する方法を提供することにより、高強度のコンクリート構造体を提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、コンクリート構造体に二酸化炭素を固定することにより、セメント製造時における二酸化炭素排出による環境への負荷を軽減することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の一つは、コンクリート構造体である。コンクリート構造体は、第1のコンクリート、第2のコンクリート、および多孔質体を有する。第2のコンクリートは、第1のコンクリート中に位置し、第1のコンクリートと接する。多孔質体は、第1のコンクリート中に位置し、第2のコンクリートと接する。第2のコンクリート中の炭酸カルシウム濃度は、第1のコンクリート中の炭酸カルシウム濃度よりも高い。第1のコンクリートは、外表面から前記多孔質体に達する孔を有する。多孔質体は、前記第1のコンクリートから離隔する。
【0006】
本発明の実施形態の一つは、コンクリート構造体の作製方法である。この作製方法は、多孔質体をレディーミクストコンクリート内部に配置すること、レディーミクストコンクリートを硬化すること、および、二酸化炭素を含むガスを多孔質体に供給することを含む。レディーミクストコンクリートの配置と硬化は、硬化したレディーミクストコンクリートの外表面から多孔質体へ達する孔が形成されるように行われる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の一部の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の作製方法を示す模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の作製方法を示す模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の作製方法を示す模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の作製方法を示す模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の作製方法を示す模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の作製方法を示す模式的端面図。
本発明の実施形態の一つに係るコンクリート構造体の作製方法を示す模式的端面図。
実施例で作製したコンクリート構造体の模式的斜視図。
実施例で作製したコンクリート構造体の模式的端面図。
実施例で作製したコンクリート構造体の模式的端面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の各実施形態について、図面などを参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0009】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状などについて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0010】
本明細書では、コンクリートとは、原料の一つであるセメントが水と反応して生成するセメント水和物が硬化することで得られる、流動性を示さない硬化物を指す。したがって、骨材を含まないモルタルもコンクリートの範疇に含まれる。コンクリートには直径が5mm以下の細骨材および直径が5mmを超える(例えば、5mmよりも大きく20mm以下、または10mm以上20mm以下)粗骨材を含んでもよい。一方、硬化前のコンクリート、すなわち、セメントと水を含み、かつ、完全に硬化せずに流動性を有する混合物をレディーミクストコンクリート(生コンクリートとも呼ばれる)と呼ぶ。レディーミクストコンクリートは、セメント、水、および骨材の他、AE剤(気泡分散剤)流動化剤、増粘剤などの添加剤を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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