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公開番号2025096420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2025063215,2024510206
出願日2025-04-07,2023-03-22
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 57/021 20120101AFI20250619BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】はすば歯車を軸方向に支持する支持部材を介して伝達されるスラスト力によってステータ支持部に生じる歪みを小さく抑えることが可能な車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】回転電機1と変速機2と差動歯車装置3とが、同軸上に配置され、変速機2は、第1はすば歯車HG1と、当該第1はすば歯車HG1に噛み合う第2はすば歯車HG2と、を備え、ケース10は、回転電機1のステータ11を支持するステータ支持部61を備えた第1ケース部材6と、当該第1ケース部材6とは別部材で構成され、変速機2及び差動歯車装置3が収容されるギヤ室C2を形成する第2ケース部材7と、第1はすば歯車HG1を軸方向Lに支持する支持部材8と、を備え、支持部材8は、ロータ軸受B1を介して回転電機1のロータ12を回転自在に支持すると共に、第2ケース部材7に固定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ステータ及びロータを備えた回転電機と、
前記ロータから伝達される回転を変速する変速機と、
前記変速機を介して伝達される前記回転電機からの駆動力を、車両が備える一対の車輪に分配する差動歯車装置と、
前記回転電機、前記変速機、及び前記差動歯車装置を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記回転電機と前記変速機と前記差動歯車装置とが、同軸上に配置され、
前記変速機は、第1はすば歯車と、前記第1はすば歯車に噛み合う第2はすば歯車と、を備え、
前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向として、
前記ケースは、前記ステータを支持するステータ支持部を備えた第1ケース部材と、前記第1ケース部材とは別部材で構成され、前記変速機及び前記差動歯車装置が収容されるギヤ室を形成する第2ケース部材と、前記第1はすば歯車を前記軸方向に支持する支持部材と、を備え、
前記支持部材は、ロータ軸受を介して前記ロータを回転自在に支持すると共に、前記第2ケース部材に固定されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記軸方向において、前記第2ケース部材に対して前記第1ケース部材が配置されている側を軸方向第1側として、
前記車両が前進するように前記回転電機が駆動している場合に、前記第2はすば歯車との噛み合いにより前記第1はすば歯車に作用するスラスト力は、前記軸方向第1側に向けて作用する、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とが、互いに前記軸方向に接合され、
前記変速機及び前記差動歯車装置の全体が、前記第2ケース部材に収容されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記ロータの前記回転軸心を周回する方向を周方向とし、前記軸方向において、前記第2ケース部材に対して前記第1ケース部材が配置されている側を軸方向第1側とし、前記軸方向第1側とは反対側を軸方向第2側として、
前記第2ケース部材は、前記軸方向第1側を向く接合面を備え、
前記支持部材は、前記接合面に対して前記軸方向第1側から当接した状態で、締結部材を用いて前記第2ケース部材に締結固定されていると共に、前記第1はすば歯車を前記軸方向及び前記周方向に支持している、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機と、当該回転電機のロータから伝達される回転を変速する変速機と、当該変速機を介して伝達される回転電機からの駆動力を一対の車輪に分配する差動歯車装置と、それらを収容するケースと、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の車両用駆動装置(100)では、ケース(1)は、回転電機(2)のステータ(24)を支持するステータ支持部を備えた第1ケース部材(11)と、当該第1ケース部材とは別部材で構成され、変速機(3)及び差動歯車装置(4)が収容されるギヤ室を形成する第2ケース部材(12)と、を備えている。第1ケース部材(11)と第2ケース部材(12)とは、軸方向(L)に互いに接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-74205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の車両用駆動装置(100)では、変速機(3)は、それぞれがシングルピニオン型の遊星歯車機構である、第1遊星歯車機構(31)及び第2遊星歯車機構(32)を備えている。第1遊星歯車機構(31)及び第2遊星歯車機構(32)の各ギヤは、はすば歯車である。
【0006】
また、ケース(1)は、第1遊星歯車機構(31)の第1リングギヤ(R31)及び第2遊星歯車機構(32)の第2リングギヤ(R32)を軸方向(L)に支持する支持部材(14)を更に備えている。支持部材(14)は、ステータ支持部を備えた第1ケース部材(11)に固定されている。
【0007】
上記のような構成において、第1遊星歯車機構(31)の第1ピニオンギヤとの噛み合いにより第1リングギヤ(R31)に作用するスラスト力と、第2遊星歯車機構(32)の第2ピニオンギヤとの噛み合いにより第2リングギヤ(R32)に作用するスラスト力とは、支持部材(14)を介して第1ケース部(11)に伝達される。その結果、第1ケース部(11)のステータ支持部が、支持部材(14)を介して伝達されるスラスト力によって歪み、延いてはステータ支持部に支持されたステータが変形して回転電機の性能が低下する場合があった。
【0008】
そこで、はすば歯車を軸方向に支持する支持部材を介して伝達されるスラスト力によってステータ支持部に生じる歪みを小さく抑えることが可能な車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
ステータ及びロータを備えた回転電機と、
前記ロータから伝達される回転を変速する変速機と、
前記変速機を介して伝達される前記回転電機からの駆動力を、車両が備える一対の車輪に分配する差動歯車装置と、
前記回転電機、前記変速機、及び前記差動歯車装置を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記回転電機と前記変速機と前記差動歯車装置とが、同軸上に配置され、
前記変速機は、第1はすば歯車と、前記第1はすば歯車に噛み合う第2はすば歯車と、を備え、
前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向として、
前記ケースは、前記ステータを支持するステータ支持部を備えた第1ケース部材と、前記第1ケース部材とは別部材で構成され、前記変速機及び前記差動歯車装置が収容されるギヤ室を形成する第2ケース部材と、前記第1はすば歯車を前記軸方向に支持する支持部材と、を備え、
前記支持部材は、ロータ軸受を介して前記ロータを回転自在に支持すると共に、前記第2ケース部材に固定されている点にある。
【0010】
この特徴構成によれば、第2はすば歯車との噛み合いにより第1はすば歯車に作用するスラスト力は、第1はすば歯車を軸方向に支持する支持部材を介して第2ケース部材に伝達され、支持部材と第2ケース部材とにより支持される。また、第1ケース部材と第2ケース部材とは別部材で構成されているため、第2ケース部材に伝達されたスラスト力は、第1ケース部材に伝達され難い。したがって、第1はすば歯車を軸方向に支持する支持部材を介して伝達されるスラスト力によってステータ支持部に生じる歪みを小さく抑えることができる。その結果、ステータ支持部に支持されたステータが変形して、回転電機の性能が低下することを回避できる。
また、本特徴構成によれば、支持部材は、第1はすば歯車を軸方向に支持しているのに加えて、ロータ軸受を介してロータも回転自在に支持している。このように、第1はすば歯車とロータ軸受が、1つの支持部材により支持されている。これにより、支持部材とは別部材によってロータ軸受が支持された構成に比べて、車両用駆動装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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