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公開番号2025096167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2024199067
出願日2024-11-14
発明の名称毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/19 20060101AFI20250619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】毛髪又は頭飾製品用繊維処理剤組成物を用いた毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法において、該処理剤組成物の使用時のテクスチャーが良好で、毛髪又は頭飾製品用繊維を洗浄処理する場合には十分な泡量が得られ、毛髪又は頭飾製品用繊維をコンディショニング処理する場合には毛髪又は頭飾製品用繊維への塗布時の延びが良好であり、優れた処理効果が得られる処理方法を提供する。
【解決手段】工程(I):(A1)炭酸水素塩及び炭酸塩からなる群から選ばれる1種以上、(A2)有機酸、及び(A3)増粘剤を含有する粉末又は顆粒状組成物(A)と、毛髪又は頭飾製品用繊維処理剤組成物(B)とを使用時に混合することにより発泡させて、泡状処理剤組成物を調製する工程、及び、工程(II):前記泡状処理剤組成物を毛髪又は頭飾製品用繊維に適用する工程、を順に有する、毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記工程(I)及び工程(II)を順に有する、毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法。
工程(I):下記成分(A1)~(A3)を含有する粉末又は顆粒状組成物(A)と、毛髪又は頭飾製品用繊維処理剤組成物(B)とを使用時に混合することにより発泡させて、泡状処理剤組成物を調製する工程
(A1)炭酸水素塩及び炭酸塩からなる群から選ばれる1種以上
(A2)有機酸
(A3)増粘剤
工程(II):前記泡状処理剤組成物を毛髪又は頭飾製品用繊維に適用する工程
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記成分(A1)が炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載の処理方法。
【請求項3】
前記成分(A2)がコハク酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、及びリンゴ酸からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1又は2に記載の処理方法。
【請求項4】
前記成分(A3)がカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びコーンスターチからなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1又は2に記載の処理方法。
【請求項5】
前記組成物(A)中の前記成分(A1)の含有量が10質量%以上70質量%以下である、請求項1又は2に記載の処理方法。
【請求項6】
前記組成物(A)中の前記成分(A1)に対する前記成分(A2)の質量比[(A2)/(A1)]が0.2以上5以下である、請求項1又は2に記載の処理方法。
【請求項7】
前記組成物(A)中の前記成分(A1)及び前記成分(A2)の合計量に対する前記成分(A3)の質量比[(A3)/{(A1)+(A2)}]が0.001以上5以下である、請求項1又は2に記載の処理方法。
【請求項8】
前記組成物(B)が水を含有する液状組成物である、請求項1又は2に記載の処理方法。
【請求項9】
前記工程(I)における、前記組成物(A)と前記組成物(B)の混合比率[(A)/(B)]が、質量比で0.05/1~1/1である、請求項1又は2に記載の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
毛髪処理剤には、毛髪の洗浄性、毛髪のコンディショニング効果等の毛髪処理効果に加えて、取り扱い性、毛髪への塗布性、使用感のよさ等も望まれる。
【0003】
頭髪を均一に処理できる毛髪処理剤として、圧縮ガスあるいは放射用ガスを使用しない泡状の毛髪処理剤が知られている。
例えば特許文献1には、二つの成分を使用前に混合することによって製造される泡状ヘア処理剤において、(1)第一成分が粉末状あるいは顆粒状の固体であり、生理学上問題のない水溶性の酸あるいは生理学上問題のない水溶性の酸塩および生理学上問題のない炭酸塩あるいは炭酸水素塩を含有していること、および(2)第二成分が水を含むヘア処理剤であり、界面活性剤を0.1ないし50重量パーセント含有していることを特徴とする泡状ヘア処理剤が開示されている。特許文献1の開示技術によれば、水を含むヘア処理剤に、生理学上問題のない水溶性の酸あるいは生理学上問題のない水溶性の酸塩と、生理学上問題のない炭酸塩あるいは炭酸水素塩とからなる粉末混合物を使用直前に加えることによって、圧縮ガスあるいは放射用ガスを使用しないで、安定で、ボリュームのある、微細な泡を含有した泡状ヘア処理剤が得られる旨記載されている。
エアゾール型毛髪処理剤によっても泡状毛髪処理剤を得ることは可能であるが、エアゾール容器と、圧縮ガス等の噴射剤とを必要とする。特許文献1の開示技術によれば、より簡便な方法で泡状の毛髪処理剤が得られるという利点がある。
【0004】
また、特許文献2には、酸性物質、保湿剤および水を含有する液状組成物と、炭酸塩および増粘剤を含有する粉末状またはジェル状組成物とを備え、使用時に、液状組成物と、粉末状またはジェル状組成物とを混合して皮膚に塗布されるよう構成される育毛用組成物が、血行促進作用が高く、それにより育毛効果を高めたものであることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表平4-501422号公報
特開2018-172317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されている泡状ヘア処理剤、及び、特許文献2に開示されている育毛用組成物は、使用時に2剤を混合し、炭酸発泡させて泡状組成物を調製して用いるものである。このような2剤式の処理剤組成物には、処理時の取り扱い性、及び処理効果の向上の観点から、2剤を混合して得られる混合物の使用時のテクスチャーが良好であることが望まれる。ここでいう「使用時のテクスチャーが良好である」とは、得られる混合物が泡状であり、且つ、処理時に垂れにくいことをいう。
さらに毛髪処理剤においては、毛髪を洗浄処理する場合には十分な泡量が得られること、毛髪をコンディショニング処理する場合には毛髪塗布時の延びが良好であることが重要である。
しかしながら従来技術において、上記すべての要求特性を満たす毛髪処理剤及び毛髪処理方法は提案されていない。なお、特許文献2に開示される育毛用組成物は頭皮に塗布される組成物であるため、毛髪処理については言及されていない。
【0007】
本発明は、毛髪又は頭飾製品用繊維処理剤組成物を用いた毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法において、該処理剤組成物の使用時のテクスチャーが良好で、毛髪又は頭飾製品用繊維を洗浄処理する場合には十分な泡量が得られ、毛髪又は頭飾製品用繊維をコンディショニング処理する場合には毛髪又は頭飾製品用繊維への塗布時の延びが良好であり、優れた処理効果が得られる処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、所定の工程を有する毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法により前記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、下記に関する。
[1]下記工程(I)及び工程(II)を順に有する、毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法。
工程(I):下記成分(A1)~(A3)を含有する粉末又は顆粒状組成物(A)と、毛髪又は頭飾製品用繊維処理剤組成物(B)とを使用時に混合することにより発泡させて、泡状処理剤組成物を調製する工程
(A1)炭酸水素塩及び炭酸塩からなる群から選ばれる1種以上
(A2)有機酸
(A3)増粘剤
工程(II):前記泡状処理剤組成物を毛髪又は頭飾製品用繊維に適用する工程
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、毛髪又は頭飾製品用繊維処理剤組成物を用いた毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法において、該処理剤組成物の使用時のテクスチャーが良好で、毛髪又は頭飾製品用繊維を洗浄処理する場合には十分な泡量が得られ、毛髪又は頭飾製品用繊維をコンディショニング処理する場合には毛髪又は頭飾製品用繊維への塗布時の延びが良好であり、優れた処理効果が得られる処理方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[定義]
「ポリマー」は、本明細書で用いる場合、1種又は複数の単位(これらの単位は、モノマーとして知られる化合物から誘導される)の繰返しに相当する化合物を意味する。この又はこれらの単位は、少なくとも2回、好ましくは少なくとも3回繰り返される。
「毛髪」は、本明細書で用いる場合、主として頭髪を意味し、頭飾製品に用いられる毛髪も包含する。
「頭飾製品」は、本明細書で用いる場合、例えば、ヘアーウィッグ、かつら、ウィービング、ヘアーエクステンション、ブレードヘアー、ヘアーアクセサリー、ドールヘアー等を意味する。
「頭飾製品用繊維」は、本明細書で用いる場合、前記頭飾製品に用いられる繊維を意味する。
本明細書において「粉末又は顆粒状組成物」とは、常温で固体である、粒子形状の成分の集合体(但し、粒子形状の成分を圧縮成型して得られる圧縮成型体を除く)からなる組成物を意味する。上記粒子形状の大きさ(平均粒径)は、毛髪又は頭飾製品用繊維処理剤組成物(B)への溶解しやすさの観点から、好ましくは1μm以上、1000μm以下である。なお、上記粒子形状の成分は、造粒されたものでもよい。
本明細書において「処理剤組成物の使用時のテクスチャーが良好である」とは、工程(I)で調製される処理剤組成物の外観が泡状であり、且つ、工程(II)における毛髪又は頭飾製品用繊維の処理時に垂れにくいことをいう。処理剤組成物の使用時のテクスチャーは、具体的には実施例に記載の方法により評価することができる。
本明細書において「室温」及び「常温」とは、特に断りのない限り、25℃を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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