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公開番号2025095948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212350
出願日2023-12-15
発明の名称除電装置、画像形成システム及び電荷調整装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類H05F 3/02 20060101AFI20250619BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】シートの除電又は帯電状態の調整をより適切に行うことを可能とする。
【解決手段】除電装置は、シートを除電する除電部材と、前記除電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、シートの片面のみに画像が形成されたシートを除電する場合に前記電圧印加手段が前記除電部材に印加する電圧を第1電圧とし、シートの両面に画像が形成されたシートを除電する場合に前記電圧印加手段が前記除電部材に印加する電圧を第2電圧とする場合において、前記第2電圧の値を前記第1電圧とは異なる値に自動で設定する制御手段と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
シートを除電する除電部材と、
前記除電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
シートの片面のみに画像が形成されたシートを除電する場合に前記電圧印加手段が前記除電部材に印加する電圧を第１電圧とし、シートの両面に画像が形成されたシートを除電する場合に前記電圧印加手段が前記除電部材に印加する電圧を第２電圧とする場合において、前記第２電圧の値を前記第１電圧とは異なる値に設定する制御手段と、
を備えることを特徴とする除電装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記制御手段は、前記第２電圧の値を前記第１電圧の値よりも絶対値が小さい値に設定する、
ことを特徴とする請求項１に記載の除電装置。
【請求項３】
前記制御手段は、合成紙を除電する場合に、前記第２電圧の値を前記第１電圧の値よりも絶対値が小さい値に設定し、普通紙を除電する場合に、前記第２電圧の値を前記第１電圧の値と同じ値又は前記第１電圧の値よりも絶対値が大きい値に設定する、
ことを特徴とする請求項１に記載の除電装置。
【請求項４】
前記制御手段は、体積抵抗率が閾値以上であるシートを除電する場合に、前記第２電圧の値を前記第１電圧の値よりも絶対値が小さい値に設定し、体積抵抗率が前記閾値未満であるシートを除電する場合に、前記第２電圧の値を前記第１電圧の値と同じ値又は前記第１電圧の値よりも絶対値が大きい値に設定する、
ことを特徴とする請求項１に記載の除電装置。
【請求項５】
前記第１電圧の値をユーザが入力可能に設けられた入力手段を備え、
前記制御手段は、前記入力手段を介して前記第１電圧の値が入力された場合に、入力された前記第１電圧の値に基づいて前記第２電圧の値を設定する、
ことを特徴とする請求項１に記載の除電装置。
【請求項６】
前記入力手段は、前記第２電圧の値をユーザが入力可能に設けられ、
前記制御手段は、前記第２電圧の値を設定した後に前記入力手段を介して前記第２電圧の値が入力された場合、前記第２電圧を入力された値に再設定する、
ことを特徴とする請求項５に記載の除電装置。
【請求項７】
前記制御手段は、シートに関するシート情報と、シートの片面のみに画像が形成されるか両面に画像が形成されるかの情報と、に基づいて、前記第１電圧の値及び前記第２電圧の値を設定する、
ことを特徴とする請求項１に記載の除電装置。
【請求項８】
前記制御手段は、前記除電部材によるシートの除電を行うジョブを投入された場合に、前記ジョブに用いるシートの前記シート情報を取得し、前記ジョブで使用する前記第１電圧の値又は前記第２電圧の値を設定する、
ことを特徴とする請求項７に記載の除電装置。
【請求項９】
前記除電部材は、搬送されるシートと接触するように配置されている、
ことを特徴とする請求項１に記載の除電装置。
【請求項１０】
前記除電部材と対向する対向ローラを更に備え、
前記除電部材は、前記対向ローラと共にシートを挟持するニップ部を形成するローラ部材である、
ことを特徴とする請求項９に記載の除電装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シートを除電する除電装置、及びシートに画像を形成する画像形成システム、及びシートの帯電状態を調整する電荷調整装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、用紙と接触する除電ロール（接触型除電器）と、コロトロン方式の非接触型除電器と、を用いて用紙を除電する除電装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１６７１６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記文献において、画像形成装置が片面印刷を行うか両面印刷を行うかによって除電ロールに印加する電圧の設定値を変えることの記載はい。しかしながら、発明者が行った検討の結果、片面印刷されたシートと両面印刷されたシートとの間で、シートの除電又は帯電状態の調整を行うのに適した電圧の値が異なる場合があった。
【０００５】
そこで、本発明は、シートの除電又は帯電状態の調整をより適切に行うことが可能な除電装置、画像形成システム及び電荷調整装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様は、シートを除電する除電部材と、前記除電部材に電圧を印加する電圧印加手段と、シートの片面のみに画像が形成されたシートを除電する場合に前記電圧印加手段が前記除電部材に印加する電圧を第１電圧とし、シートの両面に画像が形成されたシートを除電する場合に前記電圧印加手段が前記除電部材に印加する電圧を第２電圧とする場合において、前記第２電圧の値を前記第１電圧とは異なる値に設定する制御手段と、を備えることを特徴とする除電装置である。
【０００７】
本発明の他の一態様は、シートに電荷を供給する電荷供給部材と、前記電荷供給部材に電圧を印加する電圧印加手段と、シートの片面のみに画像が形成されたシートの帯電状態を調整する場合に前記電圧印加手段が前記電荷供給部材に印加する電圧を第１電圧とし、シートの両面に画像が形成されたシートの帯電状態を調整する場合に前記電圧印加手段が前記電荷供給部材に印加する電圧を第２電圧とする場合において、前記第２電圧の値を前記第１電圧とは異なる値に設定する制御手段と、を備えることを特徴とする電荷調整装置である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、シートの除電又は帯電状態の調整をより適切に行うことが可能な除電装置、画像形成システム及び電荷調整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施例１に係る画像形成システムの概略図。
実施例１に係る除電装置の概略図。
実施例１に係る搬送ガイドの概略図。
実施例１に係る除電操作部の概略図。
除電ニップを通過する前後における片面印刷されたシートの帯電状態を表す概略図。
二次転写部を通過する前における両面印刷されたシートの帯電状態を表す概略図。
シートの厚さと適正な除電電圧の値との関係を示す図。
実施例１に係る制御系のブロック図。
実施例１に係る制御方法を示すフローチャート。
実施例２に係る制御方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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