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公開番号2025095917
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212313
出願日2023-12-15
発明の名称画像形成装置および画像形成方法
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B41J 29/38 20060101AFI20250619BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷ジョブが頻繁に実行される環境下でも節電モードの期間が確保できて電力消費を低減できるようにする。
【解決手段】印刷を行う印刷部と、印刷部を用いて行う印刷ジョブを受領するジョブ受領部と、印刷ジョブを節電モード中に受信した場合にその印刷ジョブを格納するデータ格納部と、予定された時期が到来したこと、データ格納部に所定の数以上の印刷ジョブが格納されたことの少なくとも何れかを含み、予め定められた印刷実行条件が満たされると、節電モードから通常モードへ移行させて印刷ジョブを実行させるジョブ制御部と、を備える画像形成装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
印刷を行う印刷部と、
前記印刷部を用いて行う印刷ジョブを受領するジョブ受領部と、
節電モード中に前記印刷ジョブを外部から受信した場合にその印刷ジョブを格納するデータ格納部と、
予め定められた印刷実行条件であって、予定された時期が到来したこと、前記データ格納部に所定の数以上の前記印刷ジョブが格納されたことの何れかまたは両方の条件が満たされると、前記節電モードから通常モードへ移行させて前記印刷ジョブを実行させるジョブ制御部と、
を備える画像形成装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ジョブ制御部は、前記印刷ジョブの実行が終了すると、前記通常モードから前記節電モードへ移行させる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ジョブ制御部は、前記予定された時期が到来した場合でも、前記データ格納部に印刷ジョブが格納されていない場合は前記節電モードから通常モードへの移行を行わせない請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ジョブ受領部は、外部から前記印刷ジョブに係るデータを受信する通信部と、前記印刷ジョブに係る操作を受け付ける操作部と、を備え、
前記ジョブ制御部は、前記操作部を介して受け付けた操作に基づく印刷ジョブを実行する場合は前記操作を受け付けたことにより前記通常モードへ移行させて前記印刷ジョブを実行させる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記操作部を介して受け付けつけた印刷ジョブを実行する際に前記データ格納部に格納された印刷ジョブがあれば併せて実行する設定をさらに含み、その設定がなされている場合、前記操作部を介して受け付けつけた印刷ジョブを実行する際に併せて、前記印刷実行条件が満たされていなくとも前記データ格納部に格納された印刷ジョブを併せて実行する請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
原稿を読み取る原稿読取部をさらに備え、
前記操作部を介して受け付けた印刷ジョブが前記原稿読取部で読み取られたデータを印刷するコピージョブを含み、
前記ジョブ制御部は、前記コピージョブを実行する際に前記データ格納部に格納された印刷ジョブを併せて実行するように前記印刷実行条件が設定されている場合、前記データ格納部に印刷ジョブが格納されているか否かを判定し、格納されていればその印刷ジョブを実行する請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
外部から受信する印刷ジョブが優先度に係る属性を有しており、
前記ジョブ制御部は、通常優先度の印刷ジョブを節電モード中に受信した場合はその印刷ジョブをデータ格納部に格納し、高優先度の印刷ジョブを節電モード中に受信した場合は通常モードへ移行させて前記高優先度の印刷ジョブを実行させる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記印刷実行条件として、前記高優先度の印刷ジョブを実行する際に前記データ格納部に格納された通常優先度の印刷ジョブがあれば併せて実行する設定をさらに含み、
前記ジョブ制御部は、高優先度の印刷ジョブを実行する際に前記データ格納部に格納された通常優先度の印刷ジョブを併せて実行するように印刷実行条件が設定されている場合、前記通常優先度の印刷ジョブが格納されているか否かを判定し、格納されていればその印刷ジョブを実行する請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記ジョブ制御部は、前記予定された時期が到来することにより前記印刷実行条件が満たされると前記データ格納部に格納された印刷ジョブを実行させ、
前記印刷ジョブを受信した際、その印刷ジョブが実行されるべき前記時期に係る情報をその印刷ジョブの送信元に提供する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記ジョブ制御部は、前記予定された時期が到来して前記印刷ジョブを実行する際に、その印刷ジョブの実行を送信元へ通知する請求項9に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、節電モード中に受信した印刷ジョブのデータを格納しておき所定の条件が満たされると通常モードへ移行させて印刷を実行する画像形成装置および画像形成方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
節電モード中に受信した印刷ジョブのデータを処理して印刷データを生成してメモリに格納し、予め設定された印刷条件が成立した場合に、節電モードを解除して通常モードに移行して印刷データをまとめて印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、節電モードは、印刷装置が即時に印刷を実行可能な通常モードに比べて電力消費を抑えたモードである。節電モード中は、電力消費を低減するため定着器や表示部等、電力消費量の大きいユニットへの電力供給を停止または低減するので印刷や他の機能が制限される。印刷を行う際、印刷装置は省電力モードを解除して通常モードへ復帰させる。
【0003】
特許文献1の実施例において印刷装置は、受信した印刷ジョブを、スプーリング部(24)にスプールする。スケジュール部(25)は、スプールされた印刷ジョブの出力の順位を表す優先度に従い印刷ジョブを出力する。また、ユーザが印刷ジョブキューの画面で行う優先処理指示に従い優先度(出力の順位)の設定および変更を行う。印刷ジョブを受信した場合、印刷装置は印刷データを生成してメモリに記憶し、受信した印刷ジョブを操作パネル上の印刷ジョブキューに追加して表示する。
【0004】
操作パネル上または、ホストコンピュータの操作画面上の節電解除ボタンがユーザに操作されて節電モードが解除され、あるいは印刷ジョブキューの表示画面で1以上の印刷ジョブがユーザに選択されて優先処理指示が行われると、印刷装置は節電モードを解除し復帰処理を行って通常モードへ移行する。そして、優先処理されたまたは所定値以上の優先度の印刷ジョブをまとめて印刷する。このように、低い優先度のものは印刷ジョブキューからユーザに優先処理指示されることで印刷が行われる。一方、高い優先度の印刷ジョブを受信した場合、印刷装置は節電モードを解除して復帰処理を行い、通常モードへ移行する。そして、優先処理されたまたは所定値以上の優先度の印刷ジョブをまとめて印刷する。こうして、印刷ジョブを受信するたびに節電モードを解除して印刷する場合よりも長い節電時間を確保し、必要な印刷物を必要とするときにまとめて得ることができるようにするものである。
【0005】
また、通電モードから節電モードへの切り替えを禁止する時間帯を設定する複数のモード設定テーブルを用意し、装置の使用条件に基づいて適切なモード設定テーブルを選択可能な印刷装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。ユーザの作業形態に応じた適切なモード設定テーブルを作成し、選択して通電モードと節電モードを切り替えることにより、印刷の迅速化と省電力化を図るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-284281号公報
特開2006-272637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、引用文献1のものでは、優先度の低い印刷ジョブを出力するために、ユーザは印刷ジョブを送信した後に、印刷ジョブキューの表示画面を開いて優先処理指示の操作を行う必要がある。複数の印刷ジョブをまとめて印刷する場合は印刷ジョブキューの画面を一度操作するだけで足りるが、個別に印刷を行う場合は都度、印刷ジョブキューの画面を開いて優先処理指示の操作を行う必要があり、煩雑である。また、ジョブキューに並んだ低優先度の印刷ジョブから所望の印刷ジョブを探し出して優先処理指示の操作を行うのは煩雑である。しかし、その煩雑さを避けるために印刷ジョブを高優先度に設定すれば、印刷ジョブを受信するたびに節電モードを解除する従来の手法と変わらない。
引用文献2は、通電モードから節電モードへの切り替えを禁止する節電禁止時間帯を指定するものであるが、節電禁止時間帯では印刷が終了した後も通電状態が維持されて消費電力が増加することが起こり得る。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、印刷ジョブが頻繁に実行される環境下でも節電モードの期間が確保できて電力消費を低減し得る手法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、印刷を行う印刷部と、前記印刷部を用いて行う印刷ジョブを受領するジョブ受領部と、節電モード中に前記印刷ジョブを外部から受信した場合にその印刷ジョブを格納するデータ格納部と、予め定められた印刷実行条件であって、予定された時期が到来したこと、前記データ格納部に所定の数以上の前記印刷ジョブが格納されたことの何れかまたは両方の条件が満たされると、前記節電モードから通常モードへ移行させて前記印刷ジョブを実行させるジョブ制御部と、を備える画像形成装置を提供する。
【0009】
また、異なる観点からこの発明は、画像形成装置を制御するプロセッサが、少なくとも印刷を行う印刷ジョブを受領するステップと、節電モード中に前記印刷ジョブを外部から受信した場合にその印刷ジョブをデータ格納部に格納するステップと、予定された時期が到来したこと、前記データ格納部に所定の数以上の前記印刷ジョブが格納されたことの少なくとも何れかを含み、予め定められた印刷実行条件が満たされると、前記節電モードから通常モードへ移行させて前記印刷ジョブを実行させるステップと、を備える画像形成方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
この発明による画像形成装置は、節電モード中に前記印刷ジョブを外部から受信した場合にその印刷ジョブを格納するデータ格納部と、予め定められた印刷実行条件であって、予定された時期が到来したこと、前記データ格納部に所定の数以上の前記印刷ジョブが格納されたことの何れかまたは両方の条件が満たされると、前記節電モードから通常モードへ移行させて前記印刷ジョブを実行させるジョブ制御部と、を備えるので、印刷ジョブが頻繁に実行される環境下でも節電モードの期間が確保できて電力消費を低減できる。
この発明による画像形成方法も同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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