特許ウォッチ

公開番号2025095666
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211821
出願日2023-12-15
発明の名称熱源システム
出願人株式会社ノーリツ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F24H 15/45 20220101AFI20250619BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】無線通信装置の設置場所等にかかわらず無線通信装置における基地局からの受信電波状況の確認を容易に行うことができる熱源システムを提供する。
【解決手段】熱源機1と操作装置2と無線通信装置3とを備え、操作装置2は、操作部21に対して所定の操作が行われたときにモード切替信号を無線通信装置へ送信し、無線通信装置は、通常モードおよび電波強度測定モードを有し、通常モードにおいて、基地局51および外部通信網52を介してサーバ53と通信可能に構成され、通常モードにおいて、操作装置2からモード切替信号を受信すると、通常モードから電波強度測定モードに切り替え、電波強度測定モードにおいて、基地局51からの受信電波の強度を測定し、受信電波強度の測定値および/または測定値に応じたレベルを操作装置2へ送信し、操作装置2は、受信した受信電波強度の測定値および/またはレベルを表示部22に表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
熱源機と、
前記熱源機と有線通信を行い、前記熱源機の遠隔操作を行うことができる操作部と、所定の情報を表示する表示部とを有する操作装置と、
前記熱源機および前記操作装置と有線通信を行い、携帯電話の基地局と無線通信を行う無線通信装置と、を備え、
前記操作装置は、
前記操作部に対して所定の操作が行われたときにモード切替信号を前記無線通信装置へ送信し、
前記無線通信装置は、
通常モードおよび電波強度測定モードを有し、前記通常モードにおいて、前記基地局および外部通信網を介してサーバと通信可能に構成され、
前記通常モードにおいて、前記操作装置から前記モード切替信号を受信すると、前記通常モードから前記電波強度測定モードに切り替え、
前記電波強度測定モードにおいて、前記基地局からの受信電波の強度を測定し、測定した受信電波強度の測定値および／または当該測定値に応じた受信電波強度のレベルを前記操作装置へ送信し、
前記操作装置は、
前記無線通信装置から受信した受信電波強度の測定値および／または当該測定値に応じた受信電波強度のレベルを前記表示部に表示するよう構成された、
熱源システム。
続きを表示（約 460 文字）【請求項２】
前記操作装置は、
前記操作部に対する操作によってメンテナンスモニタモードが設定されたときに予め定められた前記熱源システムに関する複数項目を前記表示部に表示可能に構成されるとともに、前記操作部に対する操作によって前記複数項目に含まれる電波強度の項目が選択されたときに、前記無線通信装置へ前記モード切替信号を送信するように構成された、
請求項１に記載の熱源システム。
【請求項３】
前記無線通信装置は、
前記通常モードから前記電波強度測定モードに切り替えるための操作が行われるモード切替操作手段と、表示手段と、を備えており、前記モード切替操作手段に対する操作によって前記通常モードから前記電波強度測定モードに切り替えられ、前記電波強度測定モードにおいて、前記基地局からの受信電波の強度を測定し、測定した受信電波強度の測定値に応じた受信電波強度のレベルを算出し、当該レベルを前記表示手段に表示させるよう構成された、
請求項１または２に記載の熱源システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、給湯器等の熱源機を備えた熱源システムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、給湯器等の熱源機に、熱源機と外部のサーバとの通信を中継するための無線通信装置が別途設置されている熱源システムがあった。例えば、特許文献１には、給湯器と有線通信が可能で、無線ＬＡＮルータと無線通信が可能な中継アダプタが開示されており、この中継アダプタは、無線ＬＡＮルータおよびインターネットを介して管理サーバと通信可能である。
【０００３】
ところで、上記の熱源システムにおいて、無線通信装置が、携帯電話の基地局と無線通信を行い、基地局およびインターネット等の通信網を介してサーバと通信可能に構成されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第７１３６０７８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記の無線通信装置では、基地局からの受信電波強度の測定機能を備え、測定した受信電波強度のレベルをＬＥＤ等によって表示する表示手段を備えており、作業者が無線通信装置の設置時に基地局からの受信電波の状況を確認し、設置場所の適否を確認することができる。しかしながら、無線通信装置が例えばユーザの敷地内の狭い場所に設置される場合には、表示手段を直接目視できないことがあり、基地局からの受信電波状況の確認を容易に行えない場合がある。
【０００６】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、無線通信装置の設置場所等にかかわらず無線通信装置における基地局からの受信電波状況の確認を容易に行うことができる熱源システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係る熱源システムは、熱源機と、前記熱源機と有線通信を行い、前記熱源機の遠隔操作を行うことができる操作部と、所定の情報を表示する表示部とを有する操作装置と、前記熱源機および前記操作装置と有線通信を行い、携帯電話の基地局と無線通信を行う無線通信装置と、を備え、前記操作装置は、前記操作部に対して所定の操作が行われたときにモード切替信号を前記無線通信装置へ送信し、前記無線通信装置は、通常モードおよび電波強度測定モードを有し、前記通常モードにおいて、前記基地局および外部通信網を介してサーバと通信可能に構成され、前記通常モードにおいて、前記操作装置から前記モード切替信号を受信すると、前記通常モードから前記電波強度測定モードに切り替え、前記電波強度測定モードにおいて、前記基地局からの受信電波の強度を測定し、測定した受信電波強度の測定値および／または当該測定値に応じた受信電波強度のレベルを前記操作装置へ送信し、前記操作装置は、前記無線通信装置から受信した受信電波強度の測定値および／または当該測定値に応じた受信電波強度のレベルを前記表示部に表示するよう構成されている。
【０００８】
この構成によれば、操作装置の操作部を操作して無線通信装置における基地局からの受信電波強度の測定値および／または当該測定値に応じた受信電波強度のレベルを操作装置の表示部に表示することができる。操作装置は、通常、操作部を操作しやすく、かつ表示部が見やすい屋内に設置されるので、作業者は、無線通信装置の設置場所等にかかわらず無線通信装置における基地局からの受信電波状況の確認を容易に行うことができる。
【０００９】
前記操作装置は、前記操作部に対する操作によってメンテナンスモニタモードが設定されたときに予め定められた前記熱源システムに関する複数項目を前記表示部に表示可能に構成されるとともに、前記操作部に対する操作によって前記複数項目に含まれる電波強度の項目が選択されたときに、前記無線通信装置へ前記モード切替信号を送信するように構成されていてもよい。これにより、熱源システム設置の際の試運転時、または、保守点検時において、電波強度以外の項目に関する確認とともに、受信電波状況の確認を容易に行うことができる。
【００１０】
前記無線通信装置は、前記通常モードから前記電波強度測定モードに切り替えるための操作が行われるモード切替操作手段と、表示手段と、を備えており、前記モード切替操作手段に対する操作によって前記通常モードから前記電波強度測定モードに切り替えられ、前記電波強度測定モードにおいて、前記基地局からの受信電波の強度を測定し、測定した受信電波強度の測定値に応じた受信電波強度のレベルを算出し、当該レベルを前記表示手段に表示させるよう構成されていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許