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公開番号2025084458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198377
出願日2023-11-22
発明の名称電池駆動式コンロ
出願人株式会社ノーリツ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F24C 3/12 20060101AFI20250527BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】無線通信の実施によって電気負荷の動作を損なうことを防止できる電池駆動式コンロを提供する。
【解決手段】電池駆動式コンロであって、無線通信部3と電気負荷と制御器21と電源オンオフ回路22と電源スイッチ5と、を備え、制御器21は、電源スイッチ5によって電源オンオフ回路22が電力供給可能状態に切り替えられたときに無線通信部3に対して無線通信を禁止し、所定のタイミングでコンロ運転情報を無線通信部3へ送信し、電気負荷を動作させた後に電気負荷が動作しない状態になったときに無線通信部3に対して無線通信を許可し、無線通信部3は、無線通信を許可されているときにコンロ運転情報を無線通信によって外部機器へ送信し、送信終了後に制御器21へ無線通信が終了した旨を通知し、制御器21は、無線通信が終了した旨の通知を受けると電源オンオフ回路22を電力供給不可状態に切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
電池で駆動する電池駆動式コンロであって、
外部機器と無線通信を行うための無線通信部と、
コンロの運転に寄与する複数の電気負荷と、
前記電気負荷を制御するとともに前記無線通信部と通信可能に構成された制御部と、
前記電池から前記無線通信部、前記電気負荷及び前記制御部への電力の供給経路に設けられ、前記電池からの電力供給を可能にする電力供給可能状態と電力供給を不可にする電力供給不可状態とが切り替えられる電力供給可否切替回路と、
ユーザに操作されることによって前記電力供給可否切替回路を電力供給可能状態に切り替え、前記電池からの電力供給を開始させるための電力供給開始操作部と、を備え、
前記制御部は、
前記電力供給開始操作部がユーザに操作されて前記電力供給可否切替回路が電力供給可能状態に切り替えられたときに、前記無線通信部に対して無線通信を禁止し、
前記電力供給可否切替回路が電力供給可能状態であるときに所定のタイミングでコンロの運転に関するコンロ運転情報を前記無線通信部へ送信し、
前記電気負荷を動作させた後に前記電気負荷が動作しない状態になったときに、前記無線通信部に対して無線通信を許可し、
前記無線通信部は、前記制御部から無線通信を許可されているときに前記コンロ運転情報を無線通信によって前記外部機器へ送信し、この送信が終了すると、前記制御部へ無線通信が終了した旨を通知し、
前記制御部は、前記無線通信部から無線通信が終了した旨の通知を受けると、前記電力供給可否切替回路を電力供給不可状態に切り替える、
電池駆動式コンロ。
続きを表示（約 560 文字）【請求項２】
１つ以上のバーナを備え、
前記電気負荷は、電気で駆動する、前記バーナの燃焼に関わる弁を含み、
前記制御部は、
前記バーナを点火後に全ての前記バーナが消火状態になったときに、前記無線通信部に対して無線通信を許可する、
請求項１に記載の電池駆動式コンロ。
【請求項３】
前記制御部は、前記無線通信部に対して無線通信を許可した後、前記無線通信部から無線通信が終了した旨の通知を受ける前に、前記電気負荷を動作させる場合には、前記無線通信部に対して無線通信を禁止し、
前記無線通信部は、前記外部機器との無線通信中に、前記制御部から無線通信を禁止されると、無線通信を中断する、
請求項１または２に記載の電池駆動式コンロ。
【請求項４】
前記無線通信部は、前記外部機器と無線通信を行った日時を更新して記憶する不揮発性メモリを備え、前記制御部から無線通信を許可されたときに、前記不揮発性メモリに記憶されている日時から前記無線通信を許可されたときまでの経過時間を算出し、この経過時間が基準時間に満たない場合、無線通信を行うことなく、前記制御部へ無線通信が終了した旨を通知する、
請求項１または２に記載の電池駆動式コンロ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、無線通信機能を備えた電池駆動式コンロに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、電池を電源とする電池駆動式コンロにおいて、無線通信機能を備えるものが有った（例えば、特許文献１，２参照）。
【０００３】
例えば、特許文献１には、調理器本体の使用情報を、ガス漏れ警報器及びガスメータ等を経由して外部監視者の携帯端末へ送信するための無線通信部を備えたガスコンロが記載されている。また、特許文献２には、ユーザが所有する通信端末機器と近距離無線通信を行う通信ユニットを備えた加熱調理器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第６８６１６０７号公報
特許第７１９０９１１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、無線通信はその送受信時の消費電流が大きいため、電池駆動式コンロにおいては、当該コンロを運転中に燃料系統に設けられた弁等の電気負荷の動作と無線通信との実施タイミングが重なると、電池電圧が一時的に電気負荷の最低駆動電圧を下回ってしまい、電気負荷が正常に動作できなくなるおそれがあるという問題がある。
【０００６】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、無線通信の実施によって電気負荷の動作を損なうことを防止できる電池駆動式コンロを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係る電池駆動式コンロは、電池で駆動する電池駆動式コンロであって、外部機器と無線通信を行うための無線通信部と、コンロの運転に寄与する複数の電気負荷と、前記電気負荷を制御するとともに前記無線通信部と通信可能に構成された制御部と、前記電池から前記無線通信部、前記電気負荷及び前記制御部への電力の供給経路に設けられ、前記電池からの電力供給を可能にする電力供給可能状態と電力供給を不可にする電力供給不可状態とが切り替えられる電力供給可否切替回路と、ユーザに操作されることによって前記電力供給可否切替回路を電力供給可能状態に切り替え、前記電池からの電力供給を開始させるための電力供給開始操作部と、を備え、前記制御部は、前記電力供給開始操作部がユーザに操作されて前記電力供給可否切替回路が電力供給可能状態に切り替えられたときに、前記無線通信部に対して無線通信を禁止し、前記電力供給可否切替回路が電力供給可能状態であるときに所定のタイミングでコンロの運転に関するコンロ運転情報を前記無線通信部へ送信し、前記電気負荷を動作させた後に前記電気負荷が動作しない状態になったときに、前記無線通信部に対して無線通信を許可し、前記無線通信部は、前記制御部から無線通信を許可されているときに前記コンロ運転情報を無線通信によって前記外部機器へ送信し、この送信が終了すると、前記制御部へ無線通信が終了した旨を通知し、前記制御部は、前記無線通信部から無線通信が終了した旨の通知を受けると、前記電力供給可否切替回路を電力供給不可状態に切り替えるようにしている。
【０００８】
この構成によれば、制御部は、電気負荷を動作させた後に電気負荷が動作しない状態になったときに、無線通信部に対して無線通信を許可し、無線通信部は、制御部から無線通信を許可されているときにコンロ運転情報を無線通信によって外部機器へ送信するようにしているので、電気負荷の動作タイミングと無線通信の実施タイミングとが重なることによる電池電圧の低下を回避し、無線通信の実施によって電気負荷の動作を損なうことを防止できる。
【０００９】
１つ以上のバーナを備え、前記電気負荷は、電気で駆動する、前記バーナの燃焼に関わる弁を含み、前記制御部は、前記バーナを点火後に全ての前記バーナが消火状態になったときに、前記無線通信部に対して無線通信を許可するようにしてもよい。
【００１０】
この構成によれば、全てのバーナが消火状態になったときに無線通信を行うようにしている。全てのバーナが消火状態になったときは、例えばバーナへの燃料の供給量を調節する流量調節弁等を動作させる必要も無く、バーナの燃焼に関わる弁を動作させることがないので、無線通信を行うのに適しており、電気負荷の動作を損なうことなく、無線通信を実施することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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