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公開番号
2025091068
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206048
出願日
2023-12-06
発明の名称
給湯装置
出願人
株式会社ノーリツ
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
F24H
15/104 20220101AFI20250611BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】即湯運転機能を有する給湯装置において、即湯運転中の給湯使用の開始を正確に検出する。
【解決手段】給湯停止中に流体温度が低下すると、循環ポンプ80の作動によって形成された即湯循環経路の流体を熱交換器40で加熱する即湯運転が実行される。コントローラ10は、即湯運転中には、流量検出器75の流量検出値Qfに基づいて、給湯装置1Aのトータル流量Qtを一定に維持するように循環ポンプ80の回転数を調整する流量一定制御を実行する。コントローラ10は、即湯運転時には、当該流量一定制御の下で循環ポンプ80の回転数が低下することに応じて給湯先での給湯使用を検出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
給湯先に対して給湯するための給湯装置であって、
通流する流体を加熱する加熱機構と、
前記給湯先での給湯使用に応じて前記流体を前記加熱機構に導入するための第1経路と、
前記加熱機構での加熱後の前記流体を前記給湯先へ導出するための第2経路と、
前記給湯先の給湯停止中に前記流体の温度を上昇するために実行される即湯運転時において、循環ポンプの作動に応じて形成される即湯循環経路とを備え、
前記即湯循環経路は、
第1接続点で前記第1経路と接続されるとともに、第2接続点で前記第2経路と接続される第3経路と、
前記第1経路および前記第2経路のうちの、前記第1接続点から前記加熱機構を経由して前記第2接続点に至る経路とを含み、
前記給湯装置は、
前記第1経路の前記第1接続点よりも前記加熱機構側の部位、または、前記第2経路の前記第2接続点よりも前記加熱機構側の部位に配置される流量検出器と、
前記即湯運転時において、前記流量検出器の流量検出値に基づいて、前記給湯装置のトータル流量を流量指令値に維持するように前記循環ポンプの回転数(Npm)を調整する流量一定制御を行うとともに、当該流量一定制御の下で前記回転数が判定値よりも低下すると前記給湯先での前記給湯使用を検出する制御器とをさらに備える、給湯装置。
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【請求項2】
前記制御器は、
前記流量一定制御中において、前記循環ポンプの回転数が変化したときの前記トータル流量の変化量に対する前記回転数の変化量の比である変化レートを学習する変化レート学習部と、
前記流量一定制御中において、前記変化レート学習部によって得られた前記変化レートと、前記流量検出値および前記流量指令値の偏差とに基づいて、前記回転数を調整する循環ポンプ制御部とを含む、請求項1記載の給湯装置。
【請求項3】
前記制御器は、
前記流量一定制御の下で、前記変化レート学習部によって得られた前記変化レートが判定値よりも低下すると、前記回転数が低下したと判定して前記給湯先での前記給湯使用を検出する、請求項2記載の給湯装置。
【請求項4】
前記給湯装置の筐体内部において、前記第1経路の前記第1接続点よりも下流側の部位と、前記第2経路の前記第2接続点よりも上流側の部位との間に、前記加熱機構を迂回するように形成されるバイパス経路と、
前記第1経路から前記加熱機構に導入される第1流量と前記バイパス経路に導入される第2流量との比率を制御する調整弁とをさらに備え、
前記調整弁は、前記即湯運転中において前記第2流量がゼロになるように制御される、請求項1~3のいずれか1項に記載の給湯装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯装置に関し、より特定的には、即湯運転機能を有する給湯装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
給湯装置の一型式として、給湯が長時間停止された後であっても給湯開始直後から適温の湯を出力する、いわゆる、即湯運転機能を具備するものがある。即湯運転を実現するためには、給湯停止(待機)中にも循環ポンプを作動させて、熱源を経由する循環流路を形成する必要がある。
【0003】
即湯運転機能を有する給湯装置では、即湯運転中に、給湯栓の開放等による給湯使用が開始されると、循環ポンプを停止させて通常の給湯運転に復帰することが求められる。即ち、循環ポンプの作動によって、給湯装置内に流量が生じている状態で、どのようにして給湯使用を検出するかが課題となる。
【0004】
特許第3171979号公報(特許文献1)には、即湯運転機能を有する、循環保温式給湯装置において、戻り管路を除く循環回路内に設けた流量検出器の検出流量に基づいて、給湯栓からの出湯を判断する技術が記載される。特に、循環ポンプの運転状態および停止状態の間で、給湯使用と判断する流量値(判定流量)を異なる値とすることで、即湯運転中の出湯を検出することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3171979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の給湯装置では、即湯運転時における循環ポンプの動作については、運転および停止の制御を行うことしか記載されていない。このため、循環ポンプの固体差、給湯装置の施工個所の条件差(配管抵抗等)、経年的な配管状態の変化等の影響によっては、流量が適正値よりも過大または過小になることが懸念され、このような場合には、流量検出値を判定値と直接比較する特許文献1の方式では、即湯運転中の給湯使用の検出精度が低下する虞がある。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、即湯運転機能を有する給湯装置において、即湯運転中の給湯使用の開始を正確に検出することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある局面では、給湯先に対して給湯するための給湯装置が提供される。給湯装置は、加熱機構と、第1経路と、第2経路と、即湯循環経路と、流量検出器と、制御器とを備える。加熱機構は、通流する流体を加熱する。第1経路は、給湯先での給湯使用に応じて流体を加熱機構に導入する。第2経路は、加熱機構での加熱後の流体を給湯先へ導出する。即湯循環経路は、給湯先の給湯停止中に流体の温度を上昇するために実行される即湯運転時において、循環ポンプの作動に応じて形成される。即湯循環経路は、第1接続点で第1経路と接続されるとともに、第2接続点で第2経路と接続される第3経路と、第1経路および第2経路のうちの、第1接続点から加熱機構を経由して第2接続点に至る経路とを含む。流量検出器は、第1経路の第1接続点よりも加熱機構側の部位、または、第2経路の第2接続点よりも加熱機構側の部位に配置される。制御器は、即湯運転時において、流量検出器の流量検出値に基づいて、給湯装置のトータル流量を流量指令値に維持するように循環ポンプの回転数を調整する流量一定制御を行う。さらに、制御器は、当該流量一定制御の下で回転数が判定値よりも低下すると給湯先での給湯使用を検出する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、即湯運転時において、循環ポンプの回転数の調整によってトータル流量を一定制御することにより、循環ポンプの回転数の低下に基づいて給湯先での給湯使用を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態に係る給湯装置の構成を説明するブロック図である。
比較例に係る給湯装置の構成を説明するブロック図である。
図1に示されたコントローラのハードウェア構成例を説明するブロック図である。
本実施の形態に係る給湯装置の即湯運転時に適用される循環ポンプによる流量制御を説明するためのブロック図である。
即湯運転中における流量ポンプの回転数と流量との関係を示すグラフである。
本実施の形態に係る給湯装置における即湯運転に係る制御処理を説明するフローチャートである。
図6の制御処理における給湯使用の判定値の設定処理を説明するフローチャートである。
本実施の形態に係る給湯装置における即湯運転の動作例を説明する波形図である。
本実施の形態に係る給湯装置の構成の変形例を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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