特許ウォッチ

公開番号2025095516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211566
出願日2023-12-14
発明の名称洗濯機およびモータの制御方法
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類D06F 37/40 20060101AFI20250619BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗浄や脱水の新たな態様を実現できる洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機は、水槽と、前記水槽に対して回転する回転槽と、前記回転槽に配置されたパルセータと、軸方向に延びて前記パルセータと前記回転槽の少なくとも一方を回転させるシャフトと、前記シャフトに連結されて周方向に回転するロータと、前記水槽に取り付けられたステータと、を有するモータと、前記モータを制御する制御部と、を備え、前記ロータと前記ステータとは、前記軸方向に間隔を隔てて対向して配置され、前記ロータと前記シャフトとは、前記軸方向に対して振動可能に保持されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
水槽と、
前記水槽に対して回転する回転槽と、
前記回転槽に配置されたパルセータと、
軸方向に延びて前記パルセータと前記回転槽の少なくとも一方を回転させるシャフトと、前記シャフトに連結されて周方向に回転するロータと、前記水槽に取り付けられたステータと、を有するモータと、
前記モータを制御する制御部と、
を備え、
前記ロータと前記ステータとは、前記軸方向に間隔を隔てて対向して配置され、
前記ロータと前記シャフトとは、前記軸方向に対して振動可能に保持されている、
洗濯機。
続きを表示（約 830 文字）【請求項２】
前記ロータと前記シャフトとが前記軸方向の一方側に移動したとき、前記間隔は狭まり、
前記ロータと前記シャフトとが前記軸方向の他方側に移動したとき、前記間隔は広がる、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記水槽の洗浄水による浮力により前記パルセータが上方に移動することにより、前記ロータと前記ステータとが前記軸方向の一方側に移動して、前記間隔は狭まる、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記モータは、前記間隔に挿入される弾性部材を有する、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記モータは、前記間隔の長さと前記間隔の変化の少なくとも一方を検知するセンサを有する、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記制御部は、前記ステータのコイルに流す電流を制御することにより、前記間隔を制御する、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項７】
前記制御部は、前記前記間隔を制御することにより、前記シャフトと前記パルセータを上下方向に振動させて、上下方向に振動する水流を前記水槽の洗浄水に発生させる、
請求項６に記載の洗濯機。
【請求項８】
前記制御部は、前記前記間隔を制御することにより、前記シャフトと前記パルセータを上下方向に微振動させて、上下方向に微振動する水流を前記水槽の洗浄水に発生させる、
請求項６に記載の洗濯機。
【請求項９】
前記間隔を制御する機械構造である駆動部をさらに備える、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項１０】
前記洗濯機が洗浄を行うとき、前記駆動部は前記間隔を狭くし、
前記洗濯機が脱水を行うとき、前記駆動部は前記間隔を広くする、
請求項９に記載の洗濯機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、洗濯機およびモータの制御方法に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、パルセータや回転槽を回転させることにより、対象物を洗浄や脱水する洗濯機が使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－９０４４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明が解決しようとする課題は、パルセータ等を回転させるだけでなく軸方向に移動させることにより、洗浄や脱水の新たな態様を実現できる洗濯機および洗濯機のモータの制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施形態の洗濯機は、水槽と、前記水槽に対して回転する回転槽と、前記回転槽に配置されたパルセータと、軸方向に延びて前記パルセータと前記回転槽の少なくとも一方を回転させるシャフトと、前記シャフトに連結されて周方向に回転するロータと、前記水槽に取り付けられたステータと、を有するモータと、前記モータを制御する制御部と、を備え、前記ロータと前記ステータとは、前記軸方向に間隔を隔てて対向して配置され、前記ロータと前記シャフトとは、前記軸方向に対して振動可能に保持されている。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
第１実施形態の洗濯機の前後方向に垂直な断面図。
同洗濯機のモータの斜視図。
同モータのシャフトのスラスト振動の動作を示す図。
同モータの弾性部材を示す図。
同モータの回転速度とトルクとの関係を示すグラフ。
第２実施形態の洗濯機の機能ブロック図。
スラスト振動による水流例を示す図。
スラスト振動による水流例を示す図。
スラスト振動による水流例を示す図。
第３実施形態の洗濯機の前後方向に垂直な断面図。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、実施形態の洗濯機および洗濯機のモータの制御方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
【０００８】
（第１実施形態）
図１は、本実施形態の洗濯機１の前後方向に垂直な断面図である。
以下の説明において、洗濯機１の設置面側つまり鉛直下側を洗濯機の下側とし、設置面とは反対側つまり鉛直上側を洗濯機１の上側とする。また、洗濯機１の正面に立つユーザから洗濯機１を見た方向を基準に、左右を定義している。また、洗濯機１から見て洗濯機１の正面に立つユーザに近い側を「前」、遠い側を「後ろ」と定義している。本明細書において「横幅方向」とは、上記定義における左右方向を意味する。本明細書において「奥行方向」とは、上記定義における前後方向を意味する。図中において、＋Ｘ方向が右方向、－Ｘ方向が左方向、＋Ｙ方向が後方向、－Ｙ方向が前方向、＋Ｚ方向が上方向、－Ｚ方向が下方向である。
【０００９】
また、以下の説明において、回転軸Ｏの軸方向を単に「軸方向」と呼ぶ。なお、本実施形態において、回転軸Ｏは、鉛直方向を向く。軸方向の両側のうち上方を向く方向を「軸方向一方側Ｄ１」と呼び、下方を向く方向を「軸方向他方側Ｄ２」と呼ぶ場合がある。また、回転軸Ｏを中心とする径方向を単に「径方向」と呼ぶ場合がある。さらに、回転軸Ｏを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ場合がある。
【００１０】
［洗濯機１］
洗濯機１は、例えば、筺体１１と、トップカバー１２と、水槽１３と、回転槽１４と、パルセータ１５と、モータ１６と、制御部９と、を備える。洗濯機１は、回転槽１４の回転軸Ｏが鉛直方向を向いたいわゆる縦軸型の洗濯機である。なお、洗濯機１は、縦軸型に限られず、回転槽の回転軸が水平又は後方へ向かって下降傾斜した横軸型いわゆるドラム式洗濯機であってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許