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公開番号2025095189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211033
出願日2023-12-14
発明の名称切削加工機
出願人DGSHAPE株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B23Q 11/00 20060101AFI20250619BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】切削加工時に発生する切削粉に対して、イオナイザが発生させたイオンを十分に供給できる切削加工機を提供する。
【解決手段】切削加工機は、被加工物5を把持するクランプと、加工ツール8を加工ツール8の長手方向を軸に回転可能に把持する加工機構と、切削加工時に被加工物5および加工ツール8を除電する除電装置60とを備えている。除電装置60は、イオンを発生させるイオナイザ61と、切削加工中の被加工物5と加工ツール8との接触部およびその付近に空気を噴射する空気噴射部63とを備えている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
被加工物を把持し、加工位置と着脱位置との間で第1方向に移動可能であるクランプと、
加工ツールを前記加工ツールの長手方向を軸に回転可能に把持し、前記第1方向と直交する第2方向ならびに前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向に移動可能である加工機構と、
前記被加工物および前記加工ツールを除電する除電装置と、を備え、
前記除電装置は、
イオンを発生させるイオナイザと、
前記加工ツールおよび前記加工位置にある前記クランプに把持された前記被加工物に向けて空気を噴射する空気噴射部と、を備えている切削加工機。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記除電装置は、筒状の保護カバーを備え、
前記イオナイザは前記保護カバーの内部に配置され、
前記保護カバーの前記クランプ側の端面には開口部が設けられ、
前記空気噴射部は、前記保護カバーの内部に向けて空気を噴射するように構成されている請求項1に記載の切削加工機。
【請求項3】
前記保護カバーの前記開口部が形成されている側と反対側の前記保護カバーの端部には逆流防止シール材が設けられている請求項2に記載の切削加工機。
【請求項4】
前記加工機構は前記クランプの上方に配置され、
前記除電装置は前記加工位置にある前記クランプの側方に配置されている請求項1に記載の切削加工機。
【請求項5】
前記加工機構に設けられ、空気を噴射するエアブロー装置を備え、
前記除電装置の前記空気噴射部から噴射される空気の噴射方向は、前記エアブロー装置から噴射される空気の噴射方向と直交している請求項1に記載の切削加工機。
【請求項6】
前記クランプ、前記加工機構および前記除電装置を収容している筐体と、
前記筐体の内部と前記筐体の外部とを連通させる排気ダクトと、
前記筐体の外部に設けられ、前記排気ダクトと接続されている集塵機と、を備えている請求項1に記載の切削加工機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切削加工機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に開示されているように、回転する加工ツールを用いて被加工物を切削加工する切削加工機が知られている。この切削加工機は、箱状に形成された筐体と、加工ツールを把持可能な把持部と、把持部を回転させるスピンドルとを備えている。把持部とスピンドルとは筐体の内部に配置されている。スピンドルによって把持部を回転させることで、把持部に把持された加工ツールを回転させることができる。把持部に把持された加工ツールと被加工物との相対的な位置関係を3次元で変化させながら、スピンドルにより回転している加工ツールを被加工物に接触させる。これにより、被加工物に対して切削加工を行うことができる。
【0003】
特許文献1で開示されている切削加工機には、イオナイザが設けられている。イオナイザはイオンを発生させる装置である。イオナイザが発生させたイオンにより、被加工物を切削したときに発生する切削粉に帯電した静電気を除去できる。これにより、筐体内の各部に切削粉が付着することを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023―003568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
切削粉は被加工物と加工ツールとの接触部において発生する。切削粉を十分に除電するには、被加工物と加工ツールとの接触部およびその付近に、イオナイザが発生させたイオンを十分に供給する必要がある。
【0006】
イオナイザが被加工物または加工ツールと近い位置に配置されていれば、被加工物および加工ツール以外の場所にイオンが拡散しにくい。そのため、被加工物と加工ツールとの接触部およびその付近にイオンを供給しやすい。しかし、イオナイザを被加工物または加工ツールの近くに配置した場合、イオナイザに切削粉が付着しやすい。イオナイザに切削粉などの異物が付着すると、イオナイザが発生させるイオンの量は低下する。そのため、イオナイザが被加工物または加工ツールと近い位置に配置されていても、所望の除電効果が得られないことがあった。
【0007】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は切削加工時に発生する切削粉に対して、イオナイザが発生させたイオンを十分に供給できる切削加工機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る切削加工機は、被加工物を把持し、加工位置と着脱位置との間で第1方向に移動可能であるクランプと、加工ツールを前記加工ツールの長手方向を軸に回転可能に把持し、前記第1方向と直交する第2方向ならびに前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向に移動可能である加工機構と、前記被加工物および前記加工ツールを除電する除電装置と、を備えている。前記除電装置は、イオンを発生させるイオナイザと、前記加工ツールおよび前記加工位置にある前記クランプに把持された前記被加工物に向けて空気を噴射する空気噴射部とを備えている。
【0009】
切削粉は被加工物と加工ツールとの接触部において発生する。切削粉を十分に除電するには、被加工物と加工ツールとの接触部およびその付近に、イオナイザが発生させたイオンを十分に供給する必要がある。上記切削加工機によれば、除電装置に備えた空気噴射部から噴射された空気によって、イオナイザが発生させたイオンが切削加工中の被加工物および加工ツールに吹き付けられる。これにより、イオナイザが被加工物や加工ツールから比較的遠い位置に配置されていても、イオナイザが発生させたイオンを被加工物および加工ツール以外の場所に拡散させることなく、被加工物と加工ツールとの接触部およびその付近にイオンを十分に供給できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、切削加工時に発生する切削粉に対して、イオナイザが発生させたイオンを十分に供給できる切削加工機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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