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公開番号2025094552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210172
出願日2023-12-13
発明の名称空洞充填材用組成物、空洞充填材、及び、空洞充填材の製造方法
出願人住友大阪セメント株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類E02D 3/12 20060101AFI20250618BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】本発明は、乾燥スラッジ粉末を含む空洞充填材であって、硬化前においては、適度な流動性を示し、かつ、硬化後においては、十分な圧縮強度を示す空洞充填材などを提供する。
【解決手段】本発明に係る空洞充填材は、乾燥スラッジ粉末と、高炉スラグ粉末と、粉末起泡剤とを含み、前記乾燥スラッジ粉末及び前記高炉スラグ粉末の100質量部に対して、90質量部以上130質量部以下の水をさらに含む。また、本発明に係る空洞充填材の製造方法は、乾燥スラッジ粉末と、高炉スラグ粉末と、粉末起泡剤とを含む空洞充填材用組成物と、前記乾燥スラッジ粉末及び前記高炉スラグ粉末の100質量部に対して、90質量部以上130質量部以下の水とを、王冠型又はスクリュー型の形状を有する撹拌翼を備えたハンドミキサーを用いて、回転数750rpm以上で混練する工程を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
乾燥スラッジ粉末と、高炉スラグ粉末と、粉末起泡剤とを含む
空洞充填材用組成物。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記乾燥スラッジ粉末は、10000cm

/g以上のブレーン比表面積を有する
請求項1に記載の空洞充填材用組成物。
【請求項3】
前記高炉スラグ粉末は、3500cm

/g以上のブレーン比表面積を有する
請求項1または2に記載の空洞充填材用組成物。
【請求項4】
前記粉末起泡剤は、αオレフィンスルホン酸塩である
請求項1または2に記載の空洞充填材用組成物。
【請求項5】
前記乾燥スラッジ粉末及び前記高炉スラグ粉末の100質量部に対して、前記乾燥スラッジ粉末を20質量部以上90質量部以下含み、前記高炉スラグ粉末を10質量部以上80質量部以下含む
請求項1または2に記載の空洞充填材用組成物。
【請求項6】
乾燥スラッジ粉末と、高炉スラグ粉末と、粉末起泡剤とを含み、
前記乾燥スラッジ粉末及び前記高炉スラグ粉末の100質量部に対して、90質量部以上130質量部以下の水をさらに含む
空洞充填材。
【請求項7】
前記乾燥スラッジ粉末は、10000cm

/g以上のブレーン比表面積を有する
請求項6に記載の空洞充填材。
【請求項8】
乾燥スラッジ粉末と、高炉スラグ粉末と、粉末起泡剤とを含む空洞充填材用組成物と、前記乾燥スラッジ粉末及び前記高炉スラグ粉末の100質量部に対して90質量部以上130質量部以下の水とを、王冠型又はスクリュー型の形状を有する撹拌翼を備えたハンドミキサーを用いて、回転数750rpm以上で混練する工程を有する
空洞充填材の製造方法。
【請求項9】
前記乾燥スラッジ粉末及び前記高炉スラグ粉末の100質量部に対して、前記乾燥スラッジ粉末を20質量部以上90質量部以下含み、前記高炉スラグ粉末を10質量部以上80質量部以下含む
請求項8に記載の空洞充填材の製造方法。
【請求項10】
前記乾燥スラッジ粉末は、10000cm

/g以上のブレーン比表面積を有する
請求項8または9に記載の空洞充填材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空洞充填材用組成物、空洞充填材、及び、空洞充填材の製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、乾燥スラッジ粉末を含む空洞充填材、該空洞充填材の製造方法、及び、前記空洞充填材を得るために用いられる空洞充填材用組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、路面下の空洞部分に空洞充填材を充填して、前記空洞部分を閉塞することにより地盤の安定化を図ることが知られている。前記空洞充填材は、例えば、地表から前記空洞部分に向けて穿孔されたボーリング孔などを通じて前記空洞部分に充填される。
【0003】
また、矢板工法を施したトンネルにおいて、地山と矢板との間に形成された空洞部分に前記空洞充填材を充填して前記空洞部分を閉塞することにより、トンネルにおけるひび割れや圧縮破壊を抑制することも知られている。
【0004】
さらに、土や砂などで埋め戻しができないような種々の箇所の空洞部分に、前記空洞充填材を充填して前記空洞部分を閉塞することも知られている。
【0005】
前記空洞充填材として、エアミルクやエアモルタルといった気泡を含有する気泡含有セメント組成物が知られている(例えば、下記特許文献1)。下記特許文献1には、気泡含有セメント組成物を、セメントと、起泡剤と、水とを含有するものとした上で、前記気泡含有セメント組成物の密度を所定の数値範囲とすべく、前記セメント、前記起泡剤、及び、前記水の含有量を、それぞれ特定の範囲とすることが記載されている。
【0006】
また、生コンクリート工場や建設現場から発生する残コンクリートまたは戻りコンクリートからスラッジの乾燥粉(以下、乾燥スラッジ粉末ともいう)を得ることが知られている(例えば、下記特許文献2)。下記特許文献2には、残コンクリートに、洗浄工程、ろ過工程、篩い分け工程、及び、乾燥工程などを実施することにより、乾燥スラッジ粉末を得ることが記載されている。
【0007】
さらに、上記のようにして得られる乾燥スラッジ粉末を有効利用する観点から、前記乾燥スラッジ粉末をプレミックスモルタルの構成成分として用いることも知られている(例えば、下記特許文献3)。下記特許文献3には、セメント、細骨材、膨張剤、界面活性剤、及び、増粘剤とともに、前記乾燥スラッジ粉末を混合して、プレミックスモルタルを得ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2015-59070号公報
特開2011-67764号公報
特開2015-48285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、近年、前記乾燥スラッジ粉末をより有効に活用するために、前記乾燥スラッジ粉末の用途を拡大することが望まれている。例えば、前記空洞充填材の構成成分として、前記乾燥スラッジ粉末を用いることが提案されている。
【0010】
上で説明した路面下の空洞部分は、地中に埋設された埋設管(例えば、下水管など)の破損部分に生じることが多い。そして、このような空洞部分に前記空洞充填材を充填し易くするためには、該空洞充填材は高い流動性を有していることが好ましいものの、流動性が過度に高い場合には、前記空洞充填材が前記破損部分を通じて前記埋設管の内部へと漏出してしまうことがある。そのため、前記空洞充填材は、前記空洞部分に容易に充填でき、かつ、前記埋設管の内部への漏出を抑制できるような適度な流動性を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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