TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025093805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209690
出願日2023-12-12
発明の名称燃料供給ポンプ
出願人ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング,ROBERT BOSCH GMBH
代理人個人,個人,個人
主分類F02M 59/46 20060101AFI20250617BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃料供給ポンプの吐出弁のピストンの傾きを抑制し、コモンレール側から加圧室側への燃料の逆流を抑制する。
【解決手段】加圧室(77)に燃料を導入する吸入弁(63)と、加圧室(77)内で加圧された燃料を吐出する吐出弁(80)と、を備えた燃料供給ポンプ(10)において、吐出弁(80)は、弁座部分(61e)に当接する当接部(82)を有しバルブ挿入孔(61d)内に摺動自在に保持されたピストン(81)と、バルブ挿入孔(61d)内に保持されたリテーナ(91)と、ピストン(81)とリテーナ(91)とにより挟持されピストン(81)を弁座部分(61e)に向けて付勢するスプリング(99)と、を備え、ピストン(81)の一部がリテーナ(91)に摺動可能に支持される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
加圧室(77)に燃料を導入する吸入弁(63)と、前記加圧室(77)内で加圧された燃料を吐出する吐出弁(80)と、を備えた燃料供給ポンプ(10)において、
前記吐出弁(80)は、
弁座部分(61e)に当接する当接部(82)を有し、バルブ挿入孔(61d)内に摺動自在に保持されたピストン(81)と、
前記バルブ挿入孔(61d)内に保持されたリテーナ(91)と、
前記ピストン(81)と前記リテーナ(91)とにより挟持され、前記ピストン(81)を前記弁座部分(61e)に向けて付勢するスプリング(99)と、を備え、
前記ピストン(81)の一部が、前記リテーナ(91)に摺動可能に支持される、燃料供給ポンプ。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記ピストン(81)は、前記当接部(82)を有する頭部(83)と、前記バルブ挿入孔(61d)の内周面に摺動する外周面を有する摺動部(84)と、前記摺動部(84)を挟んで前記頭部(83)とは反対側に設けられたピストン小径部(86)と、前記ピストン小径部(86)側の端部に開口するピストン内部孔(87)と、前記頭部(83)の外周面と前記ピストン内部孔(87)とを連通する連通孔(88)と、を備え、
前記リテーナ(91)は、前記バルブ挿入孔(61d)に接するリテーナ大径部(93)と、前記リテーナ大径部(93)よりも前記ピストン(81)側に設けられたリテーナ小径部(92)と、前記リテーナ大径部(93)側の端部及び前記リテーナ小径部(92)側の端部にそれぞれ開口するリテーナ内部孔(94)と、を備え、
前記ピストン小径部(86)は、前記リテーナ小径部(92)側の端部から前記リテーナ内部孔(94)に挿入されて摺動可能に支持される、請求項1に記載の燃料供給ポンプ。
【請求項3】
前記スプリング(99)は、前記リテーナ小径部(92)の周囲を囲むように配置され、前記摺動部(84)及び前記ピストン小径部(86)により形成される第1の段差部分(89)と、前記リテーナ大径部(93)及び前記リテーナ小径部(92)により形成される第2の段差部分(95)と、により挟持される、請求項2に記載の燃料供給ポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給ポンプに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射システムとして、加圧した燃料を蓄圧する蓄圧器(コモンレール)を介して複数の燃料噴射弁に燃料を供給する蓄圧式燃料噴射システム(コモンレールシステムともいう)が知られている。コモンレールシステムでは、低圧ポンプが燃料タンク内の燃料を燃料供給ポンプへ送り、燃料供給ポンプが燃料を加圧してコモンレールに圧送する。
【0003】
燃料供給ポンプは、燃料を加圧する加圧室の容積が拡大したときに開かれて低圧の燃料を加圧室に供給する吸入弁と、加圧室内で加圧された燃料の圧力が所定圧力を超えたときに開かれて高圧の燃料を吐出する吐出弁とを備えている。例えば特許文献1に示すように、吐出弁は、コモンレール内の圧力を保持するために、コモンレール側から加圧室側への燃料の流通を阻止する逆止弁構造が採用されている。
【0004】
図5は、従来の燃料供給ポンプに備えられた逆止弁構造の吐出弁の構成例を示す模式図である。吐出弁180は、プランジャバレル151に設けられた図示しない加圧室に連通する吐出油路153に連続して形成されたバルブ挿入孔155内に組付けられている。吐出弁180は、ピストン161、リテーナ171及びスプリング179を備えている。
【0005】
ピストン161は、吐出油路153とバルブ挿入孔155との境界の段差部分に形成された弁座部分157に当接する当接部162を有する頭部163と、頭部163に連続して設けられて外周面がバルブ挿入孔155の内周面と摺動する大径部164と、大径部164側の端部に開口する内部孔165とを備えている。頭部163には、頭部163の外周面と内部孔165とを連通する連通孔166が形成されている。
【0006】
リテーナ171は、外周面がバルブ挿入孔155の内周面に接してバルブ挿入孔155に圧入されて固定されている。リテーナ171は、両端に開口する内部孔173を有する。スプリング179は、ピストン161の内部孔165に形成された段差部分と、リテーナ171の内部孔173に形成された段差部分とにより挟持されてピストン161の内部孔165及びリテーナ171の内部孔173に亘って配置されている。スプリング179は、常時ピストン161を弁座部分157に向けて付勢する。
【0007】
吐出弁180は、加圧された燃料の圧力によりピストン161を弁座部分157から離間させようとする力が、スプリング179の付勢力及び図示しないコモンレール側の圧力によりピストン161を弁座部分157に押し付ける力を上回ったときに開弁し、高圧の燃料を吐出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2019-3437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、図5に例示した吐出弁180のように、ボール型の弁体ではなくピストン型の弁体を用いて吐出弁180が構成されている場合、ピストン161が軸方向に対して傾いて摺動するおそれがある。ピストン161が傾いた状態で摺動すると、摺動部分が摩耗して摺動摩擦抵抗が大きくなり、吐出弁180の閉弁が遅れる。吐出弁180の閉弁が遅れると、コモンレール側に圧送された高圧の燃料の一部が加圧室側に逆流し、コモンレール内の圧力が低下するおそれがある。その結果、燃料噴射量が不足し、内燃機関に要求されるトルクを出力できないおそれがある。
【0010】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、吐出弁のピストンの傾きを抑制し、コモンレール側から加圧室側への燃料の逆流を抑制可能な燃料供給ポンプを提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

井関農機株式会社
EGR装置
9日前
個人
添加剤の注入装置と注入方法
19日前
ダイハツ工業株式会社
制御装置
22日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
26日前
トヨタ自動車株式会社
カバー部材
22日前
日産自動車株式会社
内燃機関
22日前
ダイヤゼブラ電機株式会社
点火装置
8日前
ダイハツ工業株式会社
エンジン
14日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン制御装置
7日前
株式会社SUBARU
エンジン制御装置
14日前
株式会社ミツバ
燃料供給装置
23日前
スズキ株式会社
燃料供給装置
19日前
マツダ株式会社
エンジンの制振構造
7日前
トヨタ自動車株式会社
ケース部材の取付構造
20日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
15日前
ダイハツ工業株式会社
エンジン用フック装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステムの制御装置
23日前
株式会社SUBARU
保護部材
14日前
株式会社アイシン
弁開閉時期制御装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
インジェクタの制御装置
8日前
マツダ株式会社
直列6気筒エンジンの制振構造
7日前
株式会社デンソー
燃料噴射装置
今日
いすゞ自動車株式会社
内燃機関
15日前
マツダ株式会社
エンジンの制御装置
19日前
株式会社SUBARU
エンジン
22日前
トヨタ自動車株式会社
プレイグニッション検出装置
8日前
日野自動車株式会社
補正装置、及び、補正方法
16日前
株式会社クボタ
排気ガス再循環装置
26日前
スズキ株式会社
バイフューエル車両
19日前
日産自動車株式会社
車両の制御方法及び車両の制御装置
13日前
いすゞ自動車株式会社
動力システム
14日前
スズキ株式会社
燃料蒸気処理装置及び部品ユニット
2日前
株式会社豊田自動織機
車両用プロテクタ
1日前
カワサキモータース株式会社
制御回路及び車両
2日前
続きを見る