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公開番号2025087008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201353
出願日2023-11-29
発明の名称内燃機関
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人創光国際特許事務所
主分類F02F 3/00 20060101AFI20250603BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】ピストンが摺動面を摺動する際の間の摩擦力を低減すると共に、内燃機関の仕事効率の低下を抑制する。
【解決手段】内燃機関1は、ピストン30と、ピストン30が摺動する摺動面13を有するシリンダ12と、ピストン30とコンロッドを連結するピストンピン38を備える。摺動面13は、軸方向の中央部14cの内径が上端部14aの内径よりも大きい形状を成しており、ピストンピン38の中心は、ピストン30の中心に位置する。
【選択図】図3



特許請求の範囲【請求項1】
ピストンと、
前記ピストンが摺動する摺動面を有するシリンダと、
前記ピストンとコンロッドを連結するピストンピンと、
を備え、
前記摺動面は、軸方向の中央部の内径が前記ピストンの上死点側の上端部の内径よりも大きい形状を成しており、
前記ピストンピンの中心は、前記ピストンの中心に位置する、
内燃機関。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記摺動面の前記中央部は、凸に湾曲した形状である、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記上端部は、前記上死点に位置するピストンの外周面全体に対向している、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記摺動面は、前記ピストンの下死点側の下端部を有し、
前記中央部の内径は、前記下端部の内径よりも大きい、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記上端部の前記軸方向での長さは、前記下端部の前記軸方向での長さよりも大きい、
請求項4に記載の内燃機関。
【請求項6】
前記ピストンは、スカート部と、前記ピストンの周面に設けられ前記摺動面に付着している潤滑油を掻き取るリング部材と、を有し、
前記シリンダは、前記ピストンが下降する際に前記スカート部が押し当てられるスラスト領域を含み、
前記スカート部は、前記スラスト領域に対向する第1対向部を含み、
前記第1対向部の周方向における中央に、前記リング部材が掻き取った潤滑油が流入する所定深さの穴部が設けられている、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項7】
前記ピストンは、スカート部と、前記ピストンの周面に設けられ前記摺動面に付着している潤滑油を掻き取るリング部材と、を有し、
前記シリンダは、前記ピストンが上昇する際に前記スカート部が押し当てられるアンチスラスト領域を含み、
前記スカート部は、前記アンチスラスト領域に対向する第2対向部を含み、
前記第2対向部の周方向における中央に、前記リング部材が掻き取った潤滑油が流入する所定深さの穴部が設けられている、
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項8】
前記穴部に流入して保持された潤滑油が、前記ピストンが昇降する際に前記スカート部に流出する、
請求項6又は7に記載の内燃機関。
【請求項9】
前記スカート部は、前記ピストンの昇降方向において前記穴部よりも下方に位置し、前記穴部に連通している連通溝を有する、
請求項6又は7に記載の内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関のピストンは、ピストンピンによってコンロッドに連結されている。ところで、ピストンが昇降する際にピストンのスカート部がシリンダの摺動面に作用する衝撃力を低減するために、ピストンピンの中心をピストンの中心からオフセットさせている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-223333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ピストンピンの中心がピストンの中心からオフセットしていると、ピストンがシリンダの摺動面に押しつけられる力が増すため、摩擦力が増大するとともに、ピストンの膨張期間が短くなるため内燃機関の仕事効率が低下してしまう。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ピストンが摺動面を摺動する際の間の摩擦力を低減すると共に、内燃機関の仕事効率の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の態様においては、ピストンと、前記ピストンが摺動する摺動面を有するシリンダと、前記ピストンとコンロッドを連結するピストンピンと、を備え、前記摺動面は、軸方向の中央部の内径が前記ピストンの上死点側の上端部の内径よりも大きい形状を成しており、前記ピストンピンの中心は、前記ピストンの中心に位置する、内燃機関を提供する。
【0007】
また、前記摺動面の前記中央部は、凸に湾曲した形状であることとしてもよい。
また、前記上端部は、前記上死点に位置するピストンの外周面全体に対向していることとしてもよい。
【0008】
また、前記摺動面は、前記ピストンの下死点側の下端部を有し、前記中央部の内径は、前記下端部の内径よりも大きいこととしてもよい。
また、前記上端部の前記軸方向での長さは、前記下端部の前記軸方向での長さよりも大きいこととしてもよい。
【0009】
また、前記ピストンは、スカート部と、前記ピストンの周面に設けられ前記摺動面に付着している潤滑油を掻き取るリング部材と、を有し、前記シリンダは、前記ピストンが下降する際に前記スカート部が押し当てられるスラスト領域を含み、前記スカート部は、前記スラスト領域に対向する第1対向部を含み、前記第1対向部の周方向における中央に、前記リング部材が掻き取った潤滑油が流入する所定深さの穴部が設けられていることとしてもよい。
【0010】
また、前記ピストンは、スカート部と、前記ピストンの周面に設けられ前記摺動面に付着している潤滑油を掻き取るリング部材と、を有し、前記シリンダは、前記ピストンが上昇する際に前記スカート部が押し当てられるアンチスラスト領域を含み、前記スカート部は、前記アンチスラスト領域に対向する第2対向部を含み、前記第2対向部の周方向における中央に、前記リング部材が掻き取った潤滑油が流入する所定深さの穴部が設けられていることとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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