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公開番号
2025091637
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207002
出願日
2023-12-07
発明の名称
押釦スイッチ用部材
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
めぶき弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
H01H
13/14 20060101AFI20250612BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】
プッシャー部の接地後に、当該プッシャー部に接続しているドーム部の変形が完了した後にも確実な接地を維持でき、もって正常なスイッチ動作を実現できる押釦スイッチ用部材を提供する。
【解決手段】
押釦スイッチ用部材1は、ベース部10と、第1ドーム部11と、キートップ12と、第2ドーム部14と、プッシャー部15と、を備える。第2ドーム部14は、プッシャー部15との接続部21からプッシャー部15の径方向外側に向かって延出してキートップ12と接続されている。第2ドーム部14は、キートップ12の内側面に接続され、かつ内側面と隙間22を挟み第2ドーム部14の上方部14cを対向させるように形成されている。第2ドーム部14は、キートップ12からプッシャー部15までの間において、上方部14cが最も変形容易となるように形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ベース部と、
平面視にて前記ベース部の内側でかつ前記ベース部の底面より上方に配置されるキートップと、
前記キートップの側面と前記ベース部とを接続する薄肉状の第1ドーム部と、
前記第1ドーム部の内側において、前記キートップの下方にあって前記ベース部よりも上方に浮いて配置されているプッシャー部と、
前記第1ドーム部の内側にあって前記キートップと前記プッシャー部とを接続する薄肉状の第2ドーム部と、
を備える押釦スイッチ用部材であって、
前記第1ドーム部および前記第2ドーム部は、前記キートップから下方への押圧に対して変形し、その押圧の解除によって弾性復帰可能であり、
前記キートップは、その天面から底面に開通する筒状の部材、または少なくとも底面側に凹部を有する部材であり、
前記第2ドーム部は、前記プッシャー部との接続部から前記プッシャー部の径方向外側に向かって延出して前記キートップと接続されており、
前記第2ドーム部は、前記キートップの前記底面側の内側面に接続され、かつ前記内側面と隙間を挟み前記第2ドーム部の上方部を対向させるように形成されており、
前記第2ドーム部は、前記キートップから前記プッシャー部までの間において、前記上方部が最も変形容易となるように形成されている、ことを特徴とする押釦スイッチ用部材。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記第2ドーム部は、前記キートップとの接続部から前記プッシャー部との接続部までの間においてテーパー状に肉厚を大きくする形状を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の押釦スイッチ用部材。
【請求項3】
前記第2ドーム部は、前記キートップの前記天面から下方への押圧により、前記プッシャー部の接地後に座屈変形するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の押釦スイッチ用部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、押釦スイッチ用部材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車載機器、通信機器、オーディオ機器、家庭用電気機器等の多種多様な機器のスイッチとして、押圧部、ドーム部およびベース部を備える押釦スイッチ用部材を用いたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-76959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図4は、本出願人の発明者が本発明に先立ち試作した押釦スイッチ用部材の縦断面図および上方から見た平面図を示す。
【0005】
押釦スイッチ用部材100は、環状のベース部110と、ベース部110の径方向内側に配置されるキートップ112と、キートップ112の上下方向途中の位置からベース部110に接続される第1ドーム部111と、を備える。押釦スイッチ用部材100は、導電性のゴム状弾性体にて構成されている。ゴム状弾性体には、例えば、グラファイト等の導電性フィラーが練り込まれている。第1ドーム部111は、外側に突出する椀子状のドームである。キートップ112は、その天面から下方に向かって貫通する筒状の部材である。押釦スイッチ用部材100は、第1ドーム部111の径方向内側において、キートップ112の底面周縁部から下方に延出する薄肉状の第2ドーム部114を備える。第2ドーム部114は、キートップ112の下方に位置し、縦断面視にて直線状のストレートドーム部である。押釦スイッチ用部材100は、第2ドーム部114の下方にプッシャー部(接点部)115を備える。プッシャー部115は、ベース部110の底面より上方に配置されている。すなわち、第2ドーム部114とプッシャー部115は、キートップ112から下方に吊られた状態にある。キートップ112は、第1ドーム部111によって、ベース部110の径方向内側の上方に保持されている。このような構造をもつ押釦スイッチ用部材100によれば、キートップ112をその天面から下方に押圧すると、プッシャー部115が下降して、プッシャー部115の下方に配置される基板上の複数の接点(不図示)に接触してスイッチをオンまたはオフにすることができる。
【0006】
図5は、図4の押釦スイッチ用部材のキートップの天面側から下方に向けて押圧したときの押釦スイッチ用部材の変化を示す。図5(a)はキートップの天面側から下方に押圧していないときの押釦スイッチ用部材の状態(図6のP1の状態)の縦断面図である。図5(b)はキートップの天面側から下方に押圧している途中における押釦スイッチ用部材の状態(図6のP2の状態)の縦断面図である。図5(c)はキートップの天面側から下方に押圧している最終の段階における押釦スイッチ用部材の状態(図6のP3の状態)の縦断面図である。図6は、図4の押釦スイッチ用部材におけるキートップを押圧したときのストローク(押圧前におけるキートップの上面を基準として押圧してからのキートップの上面の変位)とドーム荷重との関係を表したF-S曲線と、当該ストロークと基板等に接地したときに生じる接圧荷重との関係を表したF-S曲線を重ねたグラフを示す。
【0007】
図6に示すように、押釦スイッチ用部材100において、キートップ112をその天面から下方に向かって押圧するに伴い、外側の第1ドーム部111は、徐々に変形していき、プッシャー部115を下方に移動させる。その後、プッシャー部115の底面は、基板に接地する(P1→P2)。第1ドーム部111は座屈変形しないので、ユーザにクリック感は生じない。プッシャー部115の接地後からさらに押圧すると、第2ドーム部114は、押圧に耐え、ある荷重(ピーク荷重ともいう)に至ると座屈変形を生じる(P2以後P3までの間)。この座屈変形によって、ユーザにクリック感が生じる。第1ドーム部111と第2ドーム部114の変形がほぼ終了した後、押圧によるストロークの増大に伴い、ドーム荷重は急上昇する(P3以後)。
【0008】
しかし、図6に示すように、P3以降に、ドーム荷重が急上昇しても、接圧荷重は上昇せずに下降する状況がみられる。これは、以下のような理由からである。第2ドーム部114は、下方向に向かって肉厚を小さくする形状を有する。このため、第2ドーム部114が座屈する際に、第2ドーム部114は、プッシャー部115近傍の薄い肉厚の部位から外方向に折れ曲がり、基板に接しやすくなる。この結果、キートップ112からの押圧は、プッシャー部115と基板との接地部分と、第2ドーム部114と基板との接地部分とに分散してしまう。
【0009】
この結果、キートップ112を下方向に押圧してクリック感が生じた後、プッシャー部115から基板への接圧荷重が弱くなり、導通の不具合が発生する可能性が高まる。このような接圧荷重の低下は、スイッチの不具合につながるので好ましくない。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するべく、プッシャー部の接地後に、当該プッシャー部に接続しているドーム部の変形が完了した後にも確実な接地を維持でき、もって正常なスイッチ動作を実現できる押釦スイッチ用部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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