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公開番号2025091595
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206911
出願日2023-12-07
発明の名称防曇性付与組成物
出願人株式会社日本触媒
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C09D 133/02 20060101AFI20250612BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 防曇性と耐水性とを両立することができる組成物を提供する。
【解決手段】 (メタ)アクリル酸(塩) 由来の構造単位(a)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)の含有割合が全構造単位100質量%に対して、5~70質量%である重合体を含む、防曇性付与組成物。
【選択図】なし




特許請求の範囲【請求項1】
(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位(a)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)の含有割合が全構造単位100質量%に対して、5~70質量%である重合体を含む、防曇性付与組成物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記防曇性付与組成物は、pHが1.5~10.5である、請求項1に記載の防曇性付与組成物。
【請求項3】
前記重合体は、前記構造単位(b)の含有割合が全構造単位100質量%に対して、30~95質量%である、請求項1又は2に記載の防曇性付与組成物。
【請求項4】
前記重合体は、エマルション粒子である、請求項1又は2に記載の防曇性付与組成物。
【請求項5】
前記防曇性付与組成物は、界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の防曇性付与組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の防曇性付与組成物を基材に製膜する工程を含む、防曇性付与方法。
【請求項7】
前記防曇性付与方法は、防曇性付与組成物のpHを4.0~10.5に調製する工程を含み、該pH調製工程を、前記製膜工程の前に行う、請求項6に記載の防曇性付与方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防曇性付与組成物に関する。より詳しくは、レンズ等の防曇性付与に有用な防曇性付与組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
空気中の水蒸気が冷却されることで凝集し、基材表面に水滴が生成される現象(結露)により、その微妙な水滴で光が散乱することで「曇り」が発生する。視界確保が重要な建材、車両、浴室等に用いられるガラス類やレンズ・メガネ等の光学材料等には、曇りを防止することが求められており、防曇処理技術が開発されている。
【0003】
防曇性を付与する組成物に関して、例えば特許文献1には、結晶三層構造で無制限層膨脹型クレー粘土鉱物と、ガラス転移温度40℃~75℃のアクリル樹脂、及び、非イオン系界面活性剤の3成分を主成分とし水又は/及びアルコール系溶剤からなる液状分散液に分散せしめた防曇組成物が開示されている。特許文献2には、ポリアクリル酸類、ポリビニルアルコールおよびアセチルアセトンを含有することを特徴とする防曇性コーティング材料が開示されている。特許文献3には、少なくとも、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと(メタ)アクリル酸とを単量体として含む単量体混合物を、反応性ノニオン系乳化剤の存在下で乳化重合して得られる(メタ)アクリル系共重合体を含む造膜性樹脂組成物(A)、無機コロイドゾル(B)、炭素原子数が1~10の脂肪族アルコール(C)、水(D)の各成分を含有し、最低造膜温度が-25℃以上20℃以下である防曇剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-40941号公報
特開平11-116884号公報
特開2008-50492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のとおり、従来、(メタ)アクリル系重合体が防曇処理に用いられているが、防曇処理により形成した塗膜は耐水性に優れることも求められる。従来の防曇処理に用いられる組成物は、防曇性と耐水性との両立の点で充分ではなかった。
【0006】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、防曇性と耐水性とを両立することができる組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、レンズ等に用いられる樹脂について種々検討したところ、(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位(a)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)の含有割合が全構造単位100質量%に対して、5~70質量%である重合体を用いることで、優れた防曇性と耐水性(耐水白化や耐タック性)とを発揮することを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
【0008】
本発明は、以下の防曇性付与組成物等を包含する。
〔1〕(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位(a)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)の含有割合が全構造単位100質量%に対して、5~70質量%である重合体を含む、防曇性付与組成物。
〔2〕上記防曇性付与組成物は、pHが1.5~10.5である、上記〔1〕に記載の防曇性付与組成物。
〔3〕上記重合体は、上記構造単位(b)の含有割合が全構造単位100質量%に対して、30~95質量%である、上記〔1〕又は〔2〕に記載の防曇性付与組成物。
〔4〕上記重合体は、エマルション粒子である、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の防曇性付与組成物。
〔5〕上記防曇性付与組成物は、界面活性剤を含む、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の防曇性付与組成物。
〔6〕上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の防曇性付与組成物を基材に製膜する工程を含む、防曇性付与方法。
〔7〕上記防曇性付与方法は、防曇性付与組成物のpHを4.0~10.5に調整する工程を含み、該pH調整工程を、上記製膜工程の前に行う、上記〔6〕に記載の防曇性付与方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の防曇性付与組成物は、上述の構成よりなり、防曇性と耐水性とを両立することができるため、レンズ等に好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の好ましい形態について具体的に説明するが、本発明は以下の記載のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下に記載される本発明の個々の好ましい形態を2又は3以上組み合わせた形態も、本発明の好ましい形態に該当する。
(【0011】以降は省略されています)

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