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公開番号2025091502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206723
出願日2023-12-07
発明の名称熱硬化性樹脂組成物、硬化物および成形体
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類C08G 73/10 20060101AFI20250612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】得られる硬化物の耐熱性を向上できる熱硬化性樹脂組成物、耐熱性が向上した硬化物および上記硬化物を含む成形体を提供する。
【解決手段】無水カルボン酸環を2つ含むモノマー(A)と、アミノ基を2つ以上含む樹脂(B)と、を含む、熱硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
無水カルボン酸環を2つ含むモノマー(A)と、アミノ基を2つ以上含む樹脂(B)と、を含む、熱硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記モノマー(A)が、下記式(1)で示される化合物を含む、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
TIFF
2025091502000006.tif
46
153
(前記式(1)中、Xは下記式(2)または(3)で示される構造を表す。)
TIFF
2025091502000007.tif
46
153
(前記式(3)中、Yは単結合または2価の有機基である。)
【請求項3】
前記モノマー(A)の分子量が200以上900以下である、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記モノマー(A)が、無水ピロメリット酸、3,3’,4,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物および3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物からなる群より選択される一種または二種以上を含む、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
前記熱硬化性樹脂組成物中の前記モノマー(A)の含有量が、前記樹脂(B)の含有量を100質量部としたとき、1質量部以上150質量部以下である、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
粉体状である、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項7】
液状である、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項8】
一液系樹脂組成物または二液系樹脂組成物である、請求項7に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項9】
前記樹脂(B)がアニリン樹脂、メラミン樹脂および尿素樹脂からなる群より選択される一種または二種以上を含む、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項10】
前記樹脂(B)がアニリンホルムアルデヒド樹脂を含む、請求項9に記載の熱硬化性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱硬化性樹脂組成物、硬化物および成形体に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
成形用材料としては、例えばフェノール樹脂組成物がある。
【0003】
フェノール樹脂組成物に関する技術としては、例えば特許文献1に記載の技術が挙げられる。
特許文献1には、耐熱性、柔軟性、耐磨耗性に優れる摩擦材を製造するのに好適な熱硬化性樹脂組成物と摩擦材を提供することを目的として、ビスフェノール(a)と、トリアジン(b)と、アルデヒド類(c)と、フェノール(d)を必須の構成成分として得られたノボラック型フェノール樹脂(e1)とを反応して得られるトリアジン変性レゾール型フェノール樹脂(1)、または、フェノール(d)と、トリアジン(b)と、アルデヒド類(c)と、ビスフェノール(a)を必須の構成成分として得られたノボラック型フェノール樹脂(e2)とを反応して得られるトリアジン変性レゾール型フェノール樹脂(2)を含有する熱硬化型樹脂組成物であり、ビスフェノール(a)とフェノール(d)の使用量〔ビスフェノール(a)/フェノール(d)〕がモル換算で0.4~1.0であることを特徴とする熱硬化型樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-142142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、得られる硬化物の耐熱性を向上できる熱硬化性樹脂組成物、耐熱性が向上した硬化物および上記硬化物を含む成形体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、無水カルボン酸環を2つ有するモノマーと、アミノ基を2つ以上含む樹脂と、を含むことにより、得られる硬化物の耐熱性を向上できることを見出して、本発明を完成させた。
【0007】
本発明によれば、以下に示す熱硬化性樹脂組成物、硬化物および成形体が提供される。
【0008】
[1]
無水カルボン酸環を2つ含むモノマー(A)と、アミノ基を2つ以上含む樹脂(B)と、を含む、熱硬化性樹脂組成物。
[2]
上記モノマー(A)が、下記式(1)で示される化合物を含む、上記[1]に記載の熱硬化性樹脂組成物。
TIFF
2025091502000001.tif
46
153
(上記式(1)中、Xは下記式(2)または(3)で示される構造を表す。)
TIFF
2025091502000002.tif
46
153
(上記式(3)中、Yは単結合または2価の有機基である。)
[3]
上記モノマー(A)の分子量が200以上900以下である、上記[1]または[2]に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[4]
上記モノマー(A)が、無水ピロメリット酸、3,3’,4,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物および3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物からなる群より選択される一種または二種以上を含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[5]
上記熱硬化性樹脂組成物中の上記モノマー(A)の含有量が、上記樹脂(B)の含有量を100質量部としたとき、1質量部以上150質量部以下である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[6]
粉体状である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[7]
液状である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[8]
一液系樹脂組成物または二液系樹脂組成物である、上記[7]に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[9]
上記樹脂(B)がアニリン樹脂、メラミン樹脂および尿素樹脂からなる群より選択される一種または二種以上を含む、上記[1]~[8]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[10]
上記樹脂(B)がアニリンホルムアルデヒド樹脂を含む、上記[9]に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[11]
上記樹脂(B)のポリスチレン換算の質量平均分子量が500以上20,000以下である、上記[1]~[10]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[12]
上記熱硬化性樹脂組成物中の上記樹脂(B)の含有量が、上記熱硬化性樹脂組成物の溶媒を除く成分全体の量を100質量%としたとき、10質量%以上99質量%以下である、上記[1]~[11]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[13]
上記熱硬化性樹脂組成物の、以下の(方法1)による抽出残量が、上記熱硬化性樹脂組成物の溶媒を除く成分全体の量を100質量%としたとき、1.0質量%以下である、上記[1]~[12]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
(方法1)
上記熱硬化性樹脂組成物を280℃で1時間加熱することにより、上記熱硬化性樹脂組成物の硬化物を得る。
次いで、ソックスレー抽出法により、上記硬化物をアセトン100gを用いて6時間煮沸することにより、未反応分を抽出する。煮沸後、アセトンを除去し、残渣を真空乾燥機にて80℃5時間乾燥を行う。その後、残渣を秤量し、以下の式(A)に基づいて抽出残量を算出する。
抽出残量(質量%)=(煮沸前の熱硬化性樹脂組成物の硬化物の質量(g)-残渣の質量(g))/(煮沸前の熱硬化性樹脂組成物の硬化物の質量(g))×100・・・式(A)
[14]
上記熱硬化性樹脂組成物を280℃で1時間加熱することにより得られる硬化物について、JIS K 7120:1987に準拠して、流入ガス:窒素、測定温度範囲:25℃~500℃、昇温速度:10℃/分の条件で測定される10%質量減少温度が370℃以上である、上記[1]~[13]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物。
[15]
上記[1]~[14]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物。
[16]
上記[15]に記載の硬化物を含む、成形体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、得られる硬化物の耐熱性を向上できる熱硬化性樹脂組成物、耐熱性が向上した硬化物および上記硬化物を用いた成形体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。なお、本実施形態では、数値範囲を示す「A~B」はとくに断りがなければ、A以上B以下を表す。
(【0011】以降は省略されています)

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