TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025090984
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023205911
出願日2023-12-06
発明の名称眼軸長測定装置および眼軸長測定結果処理プログラム
出願人株式会社ニデック
代理人個人
主分類A61B 3/10 20060101AFI20250611BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】眼軸長の測定結果を用いる診療の効率を適切に向上させることが可能な眼軸長測定装置および眼軸長測定結果処理プログラムを提供する。
【解決手段】眼軸長測定装置の制御部は、過去眼軸長取得ステップ、現在眼軸長測定ステップ、および差分情報表示ステップを実行する。過去眼軸長取得ステップでは、制御部は、対象被検眼について測定された過去の眼軸長の測定結果を取得する。現在眼軸長測定ステップでは、制御部は、対象被検眼の現在の眼軸長を測定する。差分情報表示ステップでは、制御部は、現在眼軸長測定ステップにおいて測定された現在の眼軸長と、過去眼軸長取得ステップにおいて取得された過去の眼軸長の差分に関する情報である差分情報を表示部に表示させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼の眼軸長を測定する眼軸長測定装置であって、
前記眼軸長測定装置の制御部は、
対象被検眼について測定された過去の眼軸長の測定結果を取得する過去眼軸長取得ステップと、
前記対象被検眼の現在の眼軸長を測定する現在眼軸長測定ステップと、
前記現在眼軸長測定ステップにおいて測定された前記現在の眼軸長と、前記過去眼軸長取得ステップにおいて取得された前記過去の眼軸長の差分に関する情報である差分情報を表示部に表示させる差分情報表示ステップと、
を実行することを特徴とする眼軸長測定装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の眼軸長測定装置であって、
前記制御部は、前記現在眼軸長測定ステップにおいて前記現在の眼軸長が測定された以後であり、且つ、前記対象被検眼が他の被検者の被検眼に切り換えられるまでの間の少なくとも一部の時間帯に、前記対象被検眼の前記差分情報を前記表示部に表示させることを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の眼軸長測定装置であって、
前記対象被検眼の観察画像を撮影する撮影光学系をさらに備え、
前記制御部は、前記撮影光学系によって撮影されている前記観察画像と共に、前記対象被検眼の前記差分情報を前記表示部に表示させることを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の眼軸長測定装置であって、
前記制御部は、前記現在眼軸長測定ステップにおいて前記対象被検眼の現在の眼軸長の測定が完了することを契機として、自動的に前記差分情報表示ステップを実行することを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の眼軸長測定装置であって、
前記制御部は、
前記過去眼軸長取得ステップにおいて、前記対象被検眼について過去に測定された1つまたは複数の眼軸長の測定結果のうち、最新の眼軸長の測定結果を取得し、
取得された過去の最新の眼軸長に基づいて、前記差分情報表示ステップを実行することを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の眼軸長測定装置であって、
前記差分情報表示ステップでは、前記制御部は、
前記過去眼軸長取得ステップにおいて取得された前記過去の眼軸長の測定時から、現在までの経過時間を取得し、
前記現在眼軸長測定ステップにおいて測定された前記現在の眼軸長と、前記過去眼軸長取得ステップにおいて取得された前記過去の眼軸長の差分を、前記経過時間で割ることで、前記対象被検眼の眼軸長の変化速度を算出し、算出した前記変化速度を前記差分情報として前記表示部に表示させることを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の眼軸長測定装置であって、
前記制御部は、
前記現在眼軸長測定ステップにおいて測定された前記現在の眼軸長が、前記過去眼軸長取得ステップにおいて取得された前記過去の眼軸長よりも一定以上短い場合に、前記現在眼軸長測定ステップを再度実行する処理、前記現在眼軸長測定ステップを再度実行することをユーザに推奨する処理、および、測定方式が異なる他の方法での眼軸長の測定をユーザに推奨する処理の少なくともいずれかを実行することを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の眼軸長測定装置であって、
光源から出射された光を分割し、分割された光の一方から生成された測定光を眼底に向けて投光する投光光学系と、
前記眼底で反射された前記測定光と、分割された光のうち前記測定光とは異なる光とが合成された光を受光素子に導く受光光学系と、
を備え、前記受光素子から出力される干渉信号に基づいて被検眼の眼軸長を測定することを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項9】
請求項8に記載の眼軸長測定装置であって、
前記制御部は、
前記対象被検眼について過去に眼軸長が測定された際の、干渉信号の信号ノイズ比を取得する過去SNR取得ステップと、
前記過去SNR取得ステップにおいて取得された信号ノイズ比の情報を前記表示部に表示させる過去SNR表示ステップと、
をさらに実行することを特徴とする眼軸長測定装置。
【請求項10】
請求項8または9に記載の眼軸長測定装置であって、
前記制御部は、
前記現在眼軸長測定ステップにおいて前記現在の眼軸長が測定された際の、干渉信号の信号ノイズ比を取得する現在SNR取得ステップを実行し、
前記現在SNR取得ステップにおいて取得された信号ノイズ比が基準値未満である場合に、前記現在眼軸長測定ステップを再度実行する処理、前記現在眼軸長測定ステップを再度実行することをユーザに推奨する処理、および、測定方式が異なる他の方法での眼軸長の測定をユーザに推奨する処理の少なくともいずれかを実行することを特徴とする眼軸長測定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼の眼軸長を測定する眼軸長測定装置、および、眼軸長測定装置によって実行される眼軸長測定結果処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
被検眼の眼軸長を測定する眼軸長測定装置が知られている。診療の場面では、現在測定された眼軸長の測定結果に加えて、同一の被検眼について過去に測定された眼軸長の測定結果も医療従事者に提示されることが有用な場合もある。例えば、特許文献1に記載の眼科情報処理装置は、同一の被検眼について測定された複数の眼軸長の値を、検査時期に応じて時系列に並べて表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-107640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のように、従来は、対象被検眼の現在の眼軸長の測定が完了した後、医療従事者による対象被検眼の診察等が行われる段階で、電子カルテ等によって複数の眼軸長が医療従事者に提示されるのみであった。従って、医療従事者は、眼軸長の測定結果を診察時等に把握した結果、眼軸長の測定結果が良好でないと判断すると、被検者が眼軸長測定装置から既に離れているにも関わらず眼軸長の測定をやり直す場合も多かった。また、従来は、眼軸長測定装置によって眼軸長を測定するための手順を、過去に測定された眼軸長の測定結果を利用して効率化する技術も何ら提案されていなかった。従来の技術では、以上例示した種々の問題の少なくともいずれかを解決できなかったため、眼軸長の測定結果を用いる診療(検査および診断等)の効率を適切に向上させることは困難であった。
【0005】
本開示の典型的な目的は、眼軸長の測定結果を用いる診療の効率を適切に向上させることが可能な眼軸長測定装置および眼軸長測定結果処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における典型的な実施形態が提供する眼軸長測定装置は、被検眼の眼軸長を測定する眼軸長測定装置であって、前記眼軸長測定装置の制御部は、対象被検眼について測定された過去の眼軸長の測定結果を取得する過去眼軸長取得ステップと、前記対象被検眼の現在の眼軸長を測定する現在眼軸長測定ステップと、前記現在眼軸長測定ステップにおいて測定された前記現在の眼軸長と、前記過去眼軸長取得ステップにおいて取得された前記過去の眼軸長の差分に関する情報である差分情報を表示部に表示させる差分情報表示ステップと、を実行する。
【0007】
本開示における典型的な実施形態が提供する眼軸長測定結果処理プログラムは、被検眼の眼軸長を測定する眼軸長測定装置によって実行される眼軸長測定結果処理プログラムであって、前記眼軸長測定結果処理プログラムが前記眼軸長測定装置の制御部によって実行されることで、対象被検眼について測定された過去の眼軸長の測定結果を取得する過去眼軸長取得ステップと、前記対象被検眼の現在の眼軸長を測定する現在眼軸長測定ステップと、前記現在眼軸長測定ステップにおいて測定された前記現在の眼軸長と、前記過去眼軸長取得ステップにおいて取得された前記過去の眼軸長の差分に関する情報である差分情報を表示部に表示させる差分情報表示ステップと、を前記眼軸長測定装置に実行させる。
【0008】
本開示に係る眼軸長測定装置および眼軸長測定結果処理プログラムによると、眼軸長の測定結果を用いる診療の効率が適切に向上し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の眼軸長測定装置1の光学系および制御系を示す概略図である。
本実施形態の眼軸長測定装置1が実行する測定処理のフローチャートである。
本実施形態の眼軸長測定装置1が表示部70に表示させる測定画面80の一例を示す図である。
本実施形態の眼軸長測定装置1が表示部70に表示させる確認用画面90の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<概要>
本開示で例示する眼軸長測定装置の制御部は、過去眼軸長取得ステップ、現在眼軸長測定ステップ、および差分情報表示ステップを実行する。過去眼軸長取得ステップでは、制御部は、対象被検眼について測定された過去の眼軸長の測定結果を取得する。現在眼軸長測定ステップでは、制御部は、対象被検眼の現在の眼軸長を測定する。差分情報表示ステップでは、制御部は、現在眼軸長測定ステップにおいて測定された現在の眼軸長と、過去眼軸長取得ステップにおいて取得された過去の眼軸長の差分に関する情報である差分情報を表示部に表示させる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
ホバーアイロン
2か月前
個人
バッグ式オムツ
11日前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
歯の修復用材料
5日前
個人
シャンプー
2か月前
個人
歯の保護用シール
1か月前
株式会社八光
剥離吸引管
25日前
株式会社ニデック
眼科装置
11日前
株式会社GSユアサ
歩行器
1か月前
個人
高気圧環境装置
16日前
個人
形見の製造方法
9日前
株式会社コロナ
サウナ装置
1か月前
株式会社東洋新薬
皮膚外用剤
25日前
株式会社東洋新薬
皮膚外用剤
25日前
株式会社ダリヤ
染毛料組成物
2か月前
東ソー株式会社
歯科ブランク
18日前
東ソー株式会社
歯科ブランク
18日前
株式会社ダリヤ
染毛料組成物
1か月前
クラシエ株式会社
毛髪化粧料
1か月前
クラシエ株式会社
皮膚化粧料
1か月前
株式会社バンダイ
固形入浴剤
12日前
クラシエ株式会社
皮膚化粧料
1か月前
株式会社ダリヤ
染毛料組成物
1か月前
個人
水素ガス吸引装置
1か月前
日本精化株式会社
乳化剤組成物
2か月前
株式会社マックス
シート化粧料
1か月前
株式会社ニデック
眼科撮影装置
2か月前
株式会社ウイット
止血具
1か月前
クラシエ株式会社
化粧料組成物
1か月前
日本精化株式会社
水分散組成物
22日前
株式会社MBDI
尿吸収パッド
22日前
個人
頭皮マッサージ装置
1か月前
株式会社マンダム
化粧料組成物
1か月前
株式会社マンダム
洗浄剤組成物
2か月前
クラシエ株式会社
皮膚用化粧料
9日前
キヤノン電子株式会社
消臭装置
1か月前
続きを見る