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公開番号
2025090684
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2025036305,2024516564
出願日
2025-03-07,2022-09-14
発明の名称
化学療法抵抗性癌の治療方法における使用のための抗体-薬物コンジュゲート
出願人
第一三共株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
47/68 20170101AFI20250610BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】化学療法に抵抗性であり得る癌を治療するための、医薬組成物および医薬組み合わせを提供する。
【解決手段】白金系薬物と、トポイソメラーゼI阻害剤などの抗癌剤と抗カドヘリン-6(CDH6)抗体がリンカーを介して接続された抗体-薬物コンジュゲートを含む医薬組成物、および医薬組み合わせが提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
白金系薬物と組み合わせて用いるための、抗体-薬物コンジュゲートを含む医薬組成物であって、
前記抗体-薬物コンジュゲートが、下記式:
JPEG
2025090684000054.jpg
66
145
によって表される構造を有し、
(式中、ABは抗体を示し、nは前記抗体と結合している薬物-リンカー構造の1抗体あたりの平均結合数を示し、前記抗体は前記抗体由来のスルフヒドリル基を介して前記リンカーに結合している)、
前記抗体が、
カドヘリン-6のEC3ドメインの配列番号4に示されるアミノ酸配列に特異的に結合する抗CDH6抗体であり、
配列番号12に示されるアミノ酸配列からなるCDRL1、配列番号13に示されるアミノ酸配列からなるCDRL2及び配列番号14に示されるアミノ酸配列からなるCDRL3、及び、配列番号17に示されるアミノ酸配列からなるCDRH1、配列番号60に示されるアミノ酸配列からなるCDRH2及び配列番号19に示されるアミノ酸配列からなるCDRH3を含む、
医薬組成物。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
抗体-薬物コンジュゲートと組み合わせて用いるための、白金系薬物を含む医薬組成物であって、
前記抗体-薬物コンジュゲートが、下記式:
JPEG
2025090684000055.jpg
66
145
によって表される構造を有し、
(式中、ABは抗体を示し、nは前記抗体と結合している薬物-リンカー構造の1抗体あたりの平均結合数を示し、前記抗体は前記抗体由来のスルフヒドリル基を介して前記リンカーに結合している)
前記抗体が、
カドヘリン-6のEC3ドメインの配列番号4に示されるアミノ酸配列に特異的に結合する抗CDH6抗体であり、
配列番号12に示されるアミノ酸配列からなるCDRL1、配列番号13に示されるアミノ酸配列からなるCDRL2及び配列番号14に示されるアミノ酸配列からなるCDRL3、及び、配列番号17に示されるアミノ酸配列からなるCDRH1、配列番号60に示されるアミノ酸配列からなるCDRH2及び配列番号19に示されるアミノ酸配列からなるCDRH3を含む、
医薬組成物。
【請求項3】
抗体-薬物コンジュゲートを含む医薬組成物であって、
前記抗体-薬物コンジュゲートと、白金系薬物が、組み合わされて投与され、
前記抗体-薬物コンジュゲートが、下記式:
JPEG
2025090684000056.jpg
66
145
によって表される構造を有し、
(式中、ABは抗体を示し、nは前記抗体と結合している薬物-リンカー構造の1抗体あたりの平均結合数を示し、前記抗体は前記抗体由来のスルフヒドリル基を介して前記リンカーに結合している)
前記抗体が、
カドヘリン-6のEC3ドメインの配列番号4に示されるアミノ酸配列に特異的に結合する抗CDH6抗体であり、
配列番号12に示されるアミノ酸配列からなるCDRL1、配列番号13に示されるアミノ酸配列からなるCDRL2及び配列番号14に示されるアミノ酸配列からなるCDRL3、及び、配列番号17に示されるアミノ酸配列からなるCDRH1、配列番号60に示されるアミノ酸配列からなるCDRH2及び配列番号19に示されるアミノ酸配列からなるCDRH3を含む、
医薬組成物。
【請求項4】
前記抗体-薬物コンジュゲートと、前記白金系薬物が、異なる製剤中に活性成分として別々に含まれ、同時又は異なる時間に投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記抗体-薬物コンジュゲートと、前記白金系薬物が、異なる製剤中に活性成分として別々に含まれ、同時又は異なる時間に投与される、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記抗体-薬物コンジュゲートと、前記白金系薬物が、異なる製剤中に活性成分として別々に含まれ、同時又は異なる時間に投与される、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記抗体-薬物コンジュゲートと、前記白金系薬物が、同じ製剤中に活性成分として一緒に含まれ、同時に投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記抗体-薬物コンジュゲートと、前記白金系薬物が、同じ製剤中に活性成分として一緒に含まれ、同時に投与される、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記抗体-薬物コンジュゲートと、前記白金系薬物が、同じ製剤中に活性成分として一緒に含まれ、同時に投与される、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項10】
抗体-薬物コンジュゲート及び白金系薬物が、同じ製剤中に活性成分として一緒に含まれ、同時に投与される医薬組成物であって、
前記抗体-薬物コンジュゲートが、下記式:
JPEG
2025090684000057.jpg
66
145
によって表される構造を有し、
(式中、ABは前記抗体を示し、nは前記抗体と結合している薬物-リンカー構造の1抗体あたりの平均結合数を示し、前記抗体は前記抗体由来のスルフヒドリル基を介して前記リンカーに結合している)
前記抗体が、
カドヘリン-6のEC3ドメインの配列番号4に示されるアミノ酸配列に特異的に結合する抗CDH6抗体であり、
配列番号12に示されるアミノ酸配列からなるCDRL1、配列番号13に示されるアミノ酸配列からなるCDRL2及び配列番号14に示されるアミノ酸配列からなるCDRL3、及び、配列番号17に示されるアミノ酸配列からなるCDRH1、配列番号60に示されるアミノ酸配列からなるCDRH2及び配列番号19に示されるアミノ酸配列からなるCDRH3を含む、
医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月15日に出願された米国仮特許出願第63/244,458
号の優先権及び利益を主張する。本出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み
込まれる。
続きを表示(約 2,300 文字)
【0002】
配列表に関する説明
本出願に関連する配列表は、紙のコピーの代わりにテキスト形式で提供され、本明細書
に参照により組み込まれる。配列表を含むテキストファイルの名前は098065-02
96_SL.txtである。テキストファイルのサイズは約112kbであり、2021
年9月9日に作成され、EFS-Webを介して電子的に提出されている。
【0003】
本開示は、治療方法、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)の使用、癌を治療するため
のADCの医薬品などの分野に関する。
【背景技術】
【0004】
カドヘリンは、細胞膜表面に存在する糖タンパク質で、カルシウムイオン依存的にN末
端側の細胞外ドメイン同士が結合することで、細胞間接着分子として、また細胞間相互作
用を担うシグナル分子として機能する。カドヘリンスーパーファミリーの内、クラシック
カドヘリンに分類される分子群は、細胞外に5個の細胞外ドメイン(ECドメイン)と1
個の膜貫通領域、及び細胞内ドメインから構成される1回膜貫通タンパク質である。クラ
シックカドヘリンはアミノ酸配列の相同性から、E-カドヘリンやN-カドヘリンに代表
されるタイプIファミリーと、タイプIIファミリーに分類される。
【0005】
カドヘリン6(Cadherin-6、CDH6)は、タイプIIカドヘリンファミリ
ーに分類される、790アミノ酸からなる1回膜貫通タンパク質であり、N末端側を細胞
外、C末端側を細胞内に持つ。ヒトCDH6遺伝子は1995年に初めてクローニングさ
れ(非特許文献1)、NM_004932、NP_004923(NCBI)等のアクセ
ッション番号により参照可能である。
【0006】
CDH6は発生期において脳や腎臓で特異的に発現しており、中枢神経系の回路形成(
非特許文献2、非特許文献3)や腎臓のネフロン発生時(非特許文献4、非特許文献5)
に重要な役割を担うことが報告されている。成人の正常組織では、CDH6の発現は腎尿
細管や胆管上皮細胞などに限局されている。
【0007】
一方、CDH6は、いくつかのタイプのヒト成人癌において腫瘍部位で特異的に過剰発
現されることが知られている。ヒト腎細胞癌、特に腎淡明細胞癌では、CDH6発現と予
後不良との相関や、腫瘍マーカーとしての利用可能性が報告されている(非特許文献6、
非特許文献7)。CDH6の高発現は、ヒト卵巣癌に関しても報告されている(非特許文
献8)。また、CDH6がヒト甲状腺癌の上皮間葉転換に関与することが報告されている
(非特許文献9)。また、CDH6は、ヒト胆管癌及びヒト小細胞肺癌でも発現している
ことが報告されている(非特許文献12、13)。
【0008】
癌は死亡原因において上位に位置する。癌患者数は人口の高齢化と共に増加することが
予想されているが、未だ治療ニーズは充分に満たされていない。従来の化学療法剤は、そ
の選択性の低さから腫瘍細胞だけでなく正常細胞に対しても傷害性を持つことによる副作
用や、充分な薬剤量を投与できないことで薬剤の効果を充分に得ることが出来ないことが
問題となっている。このため近年では、癌細胞に特徴的な変異や高発現を示す分子、細胞
の癌化に関与する特定の分子を標的としたより選択性の高い分子標的薬や抗体医薬の開発
が行われている。
【0009】
さらに、従来の化学療法剤(白金系化学療法など)を用いた一般的な癌治療が、しばし
ば1又は複数の化学療法剤に抵抗性の癌細胞の出現をもたらすことも大きな問題である。
化学療法抵抗性癌細胞は、癌の再燃又は再発を引き起こし、これは癌の広がりの原因であ
る。
【0010】
抗体は血中安定性が高く、標的抗原に特異的に結合する。これらの理由から、副作用の
軽減が期待されており、癌細胞表面に高発現している分子に対する抗体医薬が多数開発さ
れている。抗体の抗原特異的な結合能を利用した技術の一つとして、抗体-薬物コンジュ
ゲート(Antibody-Drug Conjugate;ADC)が挙げられる。A
DCは、癌細胞表面に発現している抗原に結合し、その結合によって抗原を細胞内に内在
化できる抗体に、細胞傷害活性を有する薬物を結合させたものである。ADCは、癌細胞
に効率的に薬物を送達できることによって、癌細胞内に薬物を蓄積させ、癌細胞を死滅さ
せることが期待できる(非特許文献10、特許文献1及び2)。ADCとして例えば、抗
CD30モノクローナル抗体にモノメチルアウリスタチンEを結合させたアドセトリス(
商標)(ブレンツキシマブ ベドチン)がホジキンリンパ腫と未分化大細胞リンパ腫の治
療薬として認可されている。また、抗HER2モノクローナル抗体にエムタンシンを結合
させたカドサイラ(商標)(トラスツズマブ エムタンシン)がHER2陽性の進行、再
発乳癌の治療に用いられている。
(【0011】以降は省略されています)
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