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公開番号2025089793
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204658
出願日2023-12-04
発明の名称火災予兆通知装置、火災予兆通知システム
出願人コムフィット株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250609BHJP(信号)
要約【課題】火災発生の要因を火災の予兆として検知し、建物外の関係者に通知する。
【解決手段】本発明の火災予兆通知装置は、火災の予兆を監視する部屋に設置する。火災予兆通知装置は、熱画像センサ、可視カメラ、制御部、通信部を備える。熱画像センサは、所定範囲の温度情報を示す温度画面を取得する。可視カメラは、所定範囲の可視映像を示す可視画面を取得する。制御部は、火災予兆通知装置を制御する。通信部は、外部と通信を行う。火災予兆通知装置では、同一の位置を示している温度画面上の位置と可視画面上の位置とは対応付けられている。制御部は、温度画面においてあらかじめ定めた予兆条件を満たす場合に、温度画面と可視画面と、あらかじめ定めた予兆条件を満たす温度画面上の位置に対応する可視画面上の位置を示す情報を、通信部を介してあらかじめ設定された予兆用通信先に送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
火災の予兆を監視する部屋に設置する火災予兆通知装置であって、
所定範囲の温度情報を示す温度画面を取得する熱画像センサと、
前記所定範囲の可視映像を示す可視画面を取得する可視カメラと、
前記火災予兆通知装置を制御する制御部と、
外部と通信を行うための通信部と
を備え、
同一の位置を示している前記温度画面上の位置と前記可視画面上の位置とは対応付けられており、
前記制御部は、前記温度画面においてあらかじめ定めた予兆条件を満たす場合に、前記温度画面と前記可視画面と、前記あらかじめ定めた予兆条件を満たす前記温度画面上の位置に対応する前記可視画面上の位置を示す情報を、前記通信部を介してあらかじめ設定された予兆用通信先に送信する
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１記載の火災予兆通知装置であって、
前記制御部には、前記可視画面上のコンロの位置、コンセントの位置、ストーブの位置を、あらかじめ設定でき、
前記制御部は、前記あらかじめ定めた予兆条件は、コンロの位置近傍はコンロ用のあらかじめ定めた予兆条件、コンセントの位置近傍はコンセント用のあらかじめ定めた予兆条件、ストーブの位置近傍はストーブ用のあらかじめ定めた予兆条件とする
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
【請求項３】
請求項１記載の火災予兆通知装置であって、
前記制御部は、前記温度画面上において、あらかじめ定めた面積以上であらかじめ定めた温度以上を示す位置を、ストーブの位置と設定し、当該位置の近傍での前記あらかじめ定めた予兆条件は、ストーブ用のあらかじめ定めた予兆条件とする
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
【請求項４】
請求項１記載の火災予兆通知装置であって、
前記制御部は、前記温度画面上において、あらかじめ定めた温度以上を示す位置を熱源と判断し、前記熱源が過去に移動したことがある場合は、当該熱源の近傍での前記あらかじめ定めた予兆条件は、たばこ用のあらかじめ定めた予兆条件とする
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
【請求項５】
請求項１記載の火災予兆通知装置であって、
前記可視カメラは、前記温度画面において、前記あらかじめ定めた予兆条件を満たす場合に、動作する
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
【請求項６】
請求項１記載の火災予兆通知装置であって、
前記あらかじめ定めた予兆条件は、前記予兆用通信先からの指示に基づいて設定できる
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
【請求項７】
請求項１～４のいずれかに記載された火災予兆通知装置であって、
前記制御部は、前記温度画面と前記可視画面に基づいて、あらかじめ定めた予防条件を満たす場合は、前記通信部を介してあらかじめ設定された予防用通信先に送信する
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
【請求項８】
請求項７記載の火災予兆通知装置であって、
前記制御部は、前記可視画面に基づいて前記温度画面の輪郭を強調する処理を行って温度輪郭画面を求め、前記温度輪郭画面に基づいて、動いている人の存在と可燃物の可能性がある物の位置を推定し、前記あらかじめ定めた予防条件を満たすかを判断する
ことを特徴とする火災予兆通知装置。
【請求項９】
請求項１から６のいずれかに記載の火災予兆通知装置と、
前記予兆用通信先に配置されたデータ収集装置と
を含む火災予兆通知システムであって、
前記データ収集装置は、
前記あらかじめ定めた予兆条件を満たした場合の火災の程度を示す結果を取得する結果取得部と、
前記あらかじめ定めた予兆条件と共に前記結果を記録する記録部と、
前記記録部に記録された結果を用いて前記あらかじめ定めた予兆条件を求める条件算出部と、
前記あらかじめ定めた予兆条件を、前記火災予兆通知装置に設定する条件設定部と
を備える
ことを特徴とする火災予兆通知システム。
【請求項１０】
請求項９記載の火災予兆通知システムであって、
前記記録部は、前記あらかじめ定めた予兆条件を満たす前後での温度画面の変化を示す情報も記録し、
前記条件算出部は、前記温度画面の変化を示す情報も用いて前記あらかじめ定めた予兆条件を求める
ことを特徴とする火災予兆通知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、火災発生を防ぐための火災予兆通知装置、火災予兆通知システムに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
火災の予兆を通報する技術として、特許文献１～３などが知られている。これらの技術は、空間上の複数のセンサ情報（熱や煙、ガス等他の警報情報を連動）の状況から予兆を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－２００７２７号公報
特開２０２２－１４３９３号公報
特開２０００－３１１２８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１～３の技術は、いずれも既に発煙発火に至っている可能性が高いため、予兆検知というよりも早期火災検知である。非住宅の火災予兆も含む他の特許も基本的には、火災で発生する事象を複合して火災予兆としている為、早期火災検知の域を出ない。
【０００５】
このような早期火災検知では、健常者が音に気付けば初期消火を行うこと、逃げることなどができる。しかし、飲酒後に寝ている場合、高齢者の場合などのように、音に気付かない場合は、「逃げ遅れ」の原因となる。また、人がいない場合は、住宅全体が燃える被害となる場合が多く、財産を守れないと共に周囲の住宅にも燃え広がる可能性も大きい。本発明は、火災発生の要因を火災の予兆として検知し、建物外の関係者に通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の火災予兆通知装置は、火災の予兆を監視する部屋に設置する。火災予兆通知装置は、熱画像センサ、可視カメラ、制御部、通信部を備える。熱画像センサは、所定範囲の温度情報を示す温度画面を取得する。可視カメラは、所定範囲の可視映像を示す可視画面を取得する。制御部は、火災予兆通知装置を制御する。通信部は、外部と通信を行う。火災予兆通知装置では、同一の位置を示している温度画面上の位置と可視画面上の位置とは対応付けられている。制御部は、温度画面においてあらかじめ定めた予兆条件を満たす場合に、温度画面と可視画面と、あらかじめ定めた予兆条件を満たす温度画面上の位置に対応する可視画面上の位置を示す情報を、通信部を介してあらかじめ設定された予兆用通信先に送信する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の火災予兆通知装置によれば、火災発生の要因を火災の予兆として検知できるので、火災発生前の適切な対応が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
火災予兆通知システムの機能構成例を示す図。
電気ストーブ周辺の温度画面の例を示す図。
図２の温度画面と同じ場所の温度輪郭画面を示す図。
コンロ周辺の温度画面の例を示す図。
図４の温度画面と同じ場所の温度輪郭画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
【実施例】
【００１０】
図１に火災予兆通知システムの機能構成例を示す。火災予兆通知システム１０は、ネットワーク９００を介して接続された火災予兆通知装置１００、データ収集装置２００を備える。さらに、ユーザ端末３００も備えてもよい。火災予兆通知装置１００は、火災の予兆を監視する部屋に設置する。火災予兆通知装置１００は、熱画像センサ１１０、可視カメラ１２０、制御部１３０、通信部１８０、記録部１９０を備える。また、火災予兆通知装置１００は、通常の警報装置と同様に、警報出力部１７０も備えればよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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