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公開番号
2025087881
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2025038137,2022534902
出願日
2025-03-11,2021-03-11
発明の名称
炭化珪素半導体装置
出願人
住友電気工業株式会社
,
国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250603BHJP()
要約
【課題】信頼性を向上可能な炭化珪素半導体装置を提供する。
【解決手段】炭化珪素半導体装置100において、活性領域IRは、第1スーパージャンクション層10と、素子層40と、を含んでいる。第1スーパージャンクション層は、第1領域41と第2領域42を交互に有する。周辺領域ORは、第2スーパージャンクション層20と、終端層50と、絶縁層7と、を含む。第2スーパージャンクション層は、第3領域43と第4領域44を交互に有する。終端層は、第2スーパージャンクション層の上に接して設けられ、第5領域45と第6領域46を交互に有する。第5領域は、第3領域に対応して設けられるともに、第6領域は、第4領域に対応して設けられている。第6領域の不純物濃度は、第5領域の不純物濃度よりも大きく、かつ、第5領域の不純物濃度の68倍以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1導電型の炭化珪素半導体よりなる基板と、
前記基板の第1主面の一部に設けられた活性領域と、
前記基板上に設けられ、かつ平面視において前記活性領域を取り囲む周辺領域と、
前記基板の前記第1主面に対向する第2主面に設けられた第1電極と、を備え、
前記活性領域は、
前記基板の上方に設けられ、前記第1導電型の第1領域および第2導電型の第2領域を交互に有する第1スーパージャンクション層と、
前記第1スーパージャンクション層の上方に設けられた素子層と、
前記素子層の上に設けられた第2電極と、を含み、
前記周辺領域は、
前記基板の上方に設けられ、前記第1導電型の第3領域および前記第2導電型の第4領域を交互に有する第2スーパージャンクション層と、
前記第2スーパージャンクション層の上に接して設けられ、前記第2導電型の第5領域および前記第2導電型の第6領域を交互に有する終端層と、
前記第5領域の上端面および前記第6領域の上端面の各々に接する絶縁層と、を含み、
前記第5領域は前記第3領域に対応して設けられるともに、前記第6領域は前記第4領域に対応して設けられ、
前記第6領域の不純物濃度は、前記第5領域の不純物濃度よりも大きく、かつ前記第5領域の不純物濃度の68倍以下である、炭化珪素半導体装置。
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【請求項2】
前記第6領域の不純物濃度は、前記第4領域の不純物濃度よりも大きい、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項3】
前記第5領域の不純物濃度と前記第6領域の不純物濃度の差分の絶対値は、前記第3領域の不純物濃度と前記第4領域の不純物濃度の和と実質的に等しい、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項4】
前記素子層の上端面と、前記素子層と前記第1スーパージャンクション層の境界面との第1距離は、前記終端層の上端面と、前記終端層と前記第2スーパージャンクション層の境界面との第2距離より大きい、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項5】
前記第1領域および前記第3領域の各々は、第1部分と、前記第1部分と前記基板との間に位置する第2部分とを有し、
前記第2領域および前記第4領域の各々は、前記第1部分に接する第3部分と、前記第2部分に接しかつ前記第3部分と前記基板との間に位置する第4部分とを有し、
前記第2主面に垂直であって、かつ前記第1領域から前記第2領域に向かう方向に平行な断面において、
前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅よりも大きく、
前記第4部分の幅は、前記第3部分の幅よりも小さく、
前記第1部分の幅は、前記第1部分の高さよりも小さく、
前記第3部分の幅は、前記第3部分の高さよりも小さく、
前記第1部分および前記第3部分の各々の不純物濃度は、前記第2部分および前記第4部分の各々の不純物濃度よりも大きい、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項6】
前記第1領域および前記第3領域の各々の不純物濃度は、3×10
16
cm
-3
以上5×10
17
cm
-3
以下であり、
前記第2領域および前記第4領域の各々の不純物濃度は、3×10
16
cm
-3
以上5×10
17
cm
-3
以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項7】
前記第1スーパージャンクション層と前記基板との間には、前記第1導電型の第1バッファ層が設けられており、
前記第2スーパージャンクション層と前記基板との間には、前記第1導電型の第2バッファ層が設けられている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
前記素子層は、前記第1導電型の第1不純物領域と、前記第1不純物領域に接しかつ前記第2導電型を有する第2不純物領域と、前記第2不純物領域によって前記第1不純物領域から隔てられかつ前記第1導電型を有する第3不純物領域とを含み、
前記素子層には、前記第1不純物領域、前記第2不純物領域および前記第3不純物領域の各々により構成された側面と、前記側面に連なりかつ前記第1不純物領域により構成された底部とを有するトレンチが設けられており、
前記第1電極はソース電極であり、前記第2電極はドレイン電極であり、
前記トレンチの内部には、ゲート電極が設けられている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項9】
前記第1主面は、{0001}面または{0001}面に対して8°以下の角度で傾斜した面である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化珪素半導体装置に関する。本出願は、2020年7月10日に出願した日本特許出願である特願2020-118900号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2006-73987号公報(特許文献1)および特開2003-273355号公報(特許文献2)にはシリコン半導体を主たる対象として、スーパージャンクション構造を有するMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-73987号公報
特開2003-273355号公報
【発明の概要】
【0004】
本開示に係る炭化珪素半導体装置は、基板と、活性領域と、周辺領域と、第1電極とを備えている。基板は、第1導電型の炭化珪素半導体よりなる。活性領域は、基板の第1主面の一部に設けられている。周辺領域は、基板上に設けられ、かつ平面視において活性領域を取り囲んでいる。第1電極は、基板の第1主面に対向する第2主面に設けられている。活性領域は、第1スーパージャンクション層と、素子層と、第2電極とを含んでいる。第1スーパージャンクション層は、基板の上方に設けられ、第1導電型の第1領域および第2導電型の第2領域を交互に有している。素子層は、第1スーパージャンクション層の上方に設けられている。第2電極は、素子層の上に設けられている。周辺領域は、第2スーパージャンクション層と、終端層と、絶縁層とを含んでいる。第2スーパージャンクション層は、基板の上方に設けられ、第1導電型の第3領域および第2導電型の第4領域を交互に有している。終端層は、第2スーパージャンクション層の上に接して設けられ、第2導電型の第5領域および第2導電型の第6領域を交互に有している。絶縁層は、第5領域の上端面および第6領域の上端面の各々に接している。第5領域は第3領域に対応して設けられるともに、第6領域は第4領域に対応して設けられている。第6領域の不純物濃度は、第5領域の不純物濃度よりも大きく、かつ第5領域の不純物濃度の68倍以下である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す縦断面模式図である。
図2は、第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す一部横断面模式図である。
図3は、図2のIII-III線に沿った縦断面模式図である。
図4は、図2のIV-IV線に沿った縦断面模式図である。
図5は、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す縦断面模式図である。
図6は、第4実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す一部横断面模式図である。
図7は、図6のVII-VII線に沿った縦断面模式図である。
図8は、図6のVIII-VIII線に沿った縦断面模式図である。
図9は、第5実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す縦断面模式図である。
図10は、第6実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す縦断面模式図である。
図11は、耐圧シミュレーション結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[本開示が解決しようとする課題]
本開示の目的は、信頼性を向上可能な炭化珪素半導体装置を提供することである。
[本開示の効果]
本開示によれば、信頼性を向上可能な炭化珪素半導体装置を提供することができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。本明細書の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。結晶学上の指数が負であることは、通常、数字の上に”-”(バー)を付すことによって表現されるが、本明細書では数字の前に負の符号を付すことによって結晶学上の負の指数を表現する。
【0007】
(1)本開示に係る炭化珪素半導体装置100は、基板90と、活性領域IRと、周辺領域ORと、第1電極61とを備えている。基板90は、第1導電型の炭化珪素半導体よりなる。活性領域IRは、基板90の第1主面1の一部に設けられている。周辺領域ORは、基板90上に設けられ、かつ平面視において活性領域IRを取り囲んでいる。第1電極61は、基板90の第1主面1に対向する第2主面2に設けられている。活性領域IRは、第1スーパージャンクション層10と、素子層40と、第2電極62とを含んでいる。第1スーパージャンクション層10は、基板90の上方に設けられ、第1導電型の第1領域41および第2導電型の第2領域42を交互に有している。素子層40は、第1スーパージャンクション層10の上方に設けられている。第2電極62は、素子層40の上に設けられている。周辺領域ORは、第2スーパージャンクション層20と、終端層50と、絶縁層7とを含んでいる。第2スーパージャンクション層20は、基板90の上方に設けられ、第1導電型の第3領域43および第2導電型の第4領域44を交互に有している。終端層50は、第2スーパージャンクション層20の上に接して設けられ、第2導電型の第5領域45および第2導電型の第6領域46を交互に有している。絶縁層7は、第5領域45の上端面および第6領域46の上端面の各々に接している。第5領域45は第3領域43に対応して設けられるともに、第6領域46は第4領域44に対応して設けられている。第6領域46の不純物濃度は、第5領域45の不純物濃度よりも大きく、かつ第5領域45の不純物濃度の68倍以下である。
【0008】
(2)上記(1)に係る炭化珪素半導体装置100において、第6領域46の不純物濃度は、第4領域44の不純物濃度よりも大きくてもよい。
【0009】
(3)上記(1)または(2)に係る炭化珪素半導体装置100において、第5領域45の不純物濃度と第6領域46の不純物濃度の差分の絶対値は、第3領域43の不純物濃度と第4領域44の不純物濃度の和と実質的に等しくてもよい。
【0010】
(4)上記(1)から(3)のいずれかに係る炭化珪素半導体装置100において、素子層40の上端面と、素子層40と第1スーパージャンクション層10の境界面との第1距離D1は、終端層50の上端面と、終端層50と第2スーパージャンクション層20の境界面との第2距離D2より大きくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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