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公開番号
2025087699
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2025018796,2021544719
出願日
2025-02-06,2020-02-04
発明の名称
モノマー回収プロセス
出願人
ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
3/00 20060101AFI20250603BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】コポリマーポリオール製造プロセスに由来する廃棄物供給ストリーム中に存在するモノマーおよび溶媒を回収および再利用するためのプロセスを提供する。
【解決手段】プロセスは、(a)スチレンモノマー、アクリロニトリルモノマー、溶媒、および不純物を含有する、コポリマーポリオール製造プロセスに由来する廃棄物供給ストリームを提供するステップと、(b)ステップ(a)の廃棄物供給ストリームを、不純物からモノマーおよび溶媒を分離するための条件下で分離プロセスに供するステップであって、分離プロセスは、複数のオーバーヘッドストリーム、サイドストリーム、底部ストリームを形成することを含む、ステップと、(c)前記複数のストリームからモノマーおよび溶媒を回収するステップと、(d)ステップ(c)からのモノマーおよび溶媒の1つ以上を、コポリマーポリオール製造プロセスにおける供給ストリームに移動するステップと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
廃棄物ストリーム中に存在するモノマーおよび溶媒を回収するためのプロセスであっ
て、
(a)モノマー、溶媒、および不純物を含有する廃棄物供給ストリームを提供するス
テップと、
(b)ステップ(a)の前記廃棄物供給ストリームを、前記廃棄物ストリームの前記
不純物から前記モノマーおよび溶媒を分離するための条件下で分離プロセスに供するステ
ップと、
(c)1つ以上のストリーム中で前記モノマーおよび溶媒を回収するステップと、
(d)ステップ(c)からの前記モノマーおよび溶媒ストリームのうちの1つ以上を
さらなる処理に移動するステップと、を含む、プロセス。
続きを表示(約 3,000 文字)
【請求項2】
ステップ(b)の前記分離プロセスが、蒸留プロセスを含み、モノマーと溶媒との混
合ストリームが、前記蒸留プロセスにおいて前記廃棄物供給ストリームから分離され、前
記蒸留プロセスで分離された前記分離されたモノマーと溶媒との混合ストリームが、ステ
ップ(c)で回収される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記モノマーと溶媒との混合ストリームが、50重量パーセント~65重量パーセン
トの溶媒、20重量パーセント~30重量パーセントのスチレン、15重量パーセント~
20重量パーセントのアクリロニトリル、1重量パーセント未満の水、エチルベンゼン、
および重質物の合計を含有する、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
ステップ(b)の前記分離プロセスが、第1の蒸留プロセスと、前記第1の蒸留プロ
セスと直列の第2の蒸留プロセスと、を含み、溶媒のサイドストリームが、前記第1の蒸
留プロセスにおいて前記廃棄物供給ストリームから分離され、前記第1の蒸留プロセスで
分離された前記分離された溶媒サイドストリームが、ステップ(c)で回収され、モノマ
ーと不純物との混合ストリームが、前記第1の蒸留プロセスで前記廃棄物供給ストリーム
から分離され、前記第1の蒸留プロセスで分離された前記モノマーと不純物との混合スト
リームが、ステップ(c)で回収され、前記回収されたモノマーと不純物との混合ストリ
ームが、前記第2の分離蒸留プロセスに供給され、モノマーのサイドストリームが、前記
第2の分離蒸留プロセスに供給される前記混合ストリームから分離され、前記第2の分離
蒸留プロセスで分離された前記分離されたモノマーのサイドストリームが、ステップ(c
)で回収される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項5】
前記廃棄物供給ストリームが、(ai)20重量パーセント~60重量パーセントの
溶媒の初期含有量と、(aii)10重量パーセント~50重量パーセントのスチレンモ
ノマーの初期含有量と、(aiii)
5重量パーセント~35重量パーセントのアクリロニトリルモノマーの初期含有量と、
(aiv)0重量パーセント~5重量パーセントのエチルベンゼンの初期含有量と、(a
v)0重量パーセント~5重量パーセントの水の初期含有量と、(avi)0重量パーセ
ント~5重量パーセントの望ましくない重質物の初期含有量と、を含有し、ステップ(b
)で前記廃棄物供給ストリームから前記溶媒、スチレンモノマー、およびアクリロニトリ
ルモノマーの少なくとも一部を分離した後、ステップ(b)から分離された前記廃棄物ス
トリームが、(bi)0重量パーセント~30重量パーセントの減少した溶媒の含有量と
、(bii)0重量パーセント~25重量パーセントの減少したスチレンモノマーの含有
量と、(biii)0重量パーセント~20重量パーセントの減少したアクリロニトリル
モノマーの含有量と、(biv)0重量パーセント~3重量パーセントの減少したエチル
ベンゼンの含有量と、(bv)0重量パーセント~3重量パーセントの減少した水の含有
量と、(bvi)0重量パーセント~3重量パーセントの範囲の減少した望ましくない重
質物の含有量と、を含有する、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
ステップ(b)の前記分離プロセスが、第1の蒸留プロセスと、前記第1の蒸留プロ
セスと直列の第2の蒸留プロセスと、を含み、第1のモノマーのサイドストリームが、前
記第1の蒸留プロセスで前記廃棄物供給ストリームから分離され、前記第1の蒸留プロセ
スで分離された前記第1のモノマーサイドストリームが、ステップ(c)で回収され、第
2のモノマー、水、および溶媒の混合ストリームが、前記第1の蒸留プロセスで前記廃棄
物供給ストリームから分離され、前記第1の蒸留プロセスで分離された前記第2のモノマ
ー、水、および溶媒の混合ストリームが、ステップ(c)で回収され、前記回収された第
2のモノマー、水、および溶媒の混合ストリームが、前記第2の分離蒸留プロセスに供給
され、第2のモノマーと水との混合ストリームが、前記第2の分離蒸留プロセスに供給さ
れる前記混合ストリームから分離され、前記第2のモノマーと水との混合ストリームが、
ステップ(c)で回収され、溶媒のストリームが、前記第2の蒸留プロセスに供給される
前記混合ストリームから分離され、前記溶媒ストリームが、ステップ(c)で回収される
、請求項1に記載のプロセス。
【請求項7】
ステップ(b)の前記分離プロセスが、第1の抽出蒸留プロセスと、前記第1の抽出
蒸留プロセスと直列の第2の分離蒸留プロセスと、を含み、モノマーと水との共沸混合物
のストリームおよび抽出溶媒のストリームが、前記第1の抽出蒸留プロセスに供給され、
モノマーのストリームが、前記第1の抽出蒸留プロセスで分離され、前記第1の抽出蒸留
で分離された前記モノマーが、ステップ(c)で回収され、抽出溶媒と水との混合ストリ
ームが、前記第1の抽出蒸留プロセスで分離され、前記抽出溶媒と水との混合ストリーム
が、ステップ(c)で回収され、前記回収された抽出溶媒と水との混合ストリームが、前
記第2の分離蒸留プロセスに供給され、抽出溶媒のストリームおよび水のストリームが、
前記第2の分離蒸留プロセスで分離され、前記抽出溶媒のストリームおよび前記水のスト
リームが、ステップ(c)で回収される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項8】
請求項1に記載のプロセスのステップ(c)で回収された前記モノマーストリームの
少なくとも一部および前記溶媒ストリームの少なくとも一部で作製された、コポリマーポ
リオール。
【請求項9】
コポリマーポリオールを生産するためのプロセスであって、
(I)溶媒の存在下でモノマーの反応混合物を提供するステップであって、前記反応
混合物中の前記モノマーの少なくとも一部および前記溶媒の少なくとも一部が、請求項1
に記載のプロセスによって回収された前記回収されたモノマーおよび回収された溶媒であ
る、ステップと、
(II)ステップ(I)の前記反応混合物を反応条件に供して、コポリマーポリオー
ル生成物を形成するステップと、を含む、プロセス。
【請求項10】
水からアクリロニトリルを分離するためのプロセスであって、
(A)アクリロニトリルと水との共沸混合物を抽出蒸留塔に供給するステップと、
(B)抽出溶媒を使用する前記抽出蒸留塔での抽出蒸留によって、水から前記アクリ
ロニトリルを蒸留するステップと、を含む、プロセス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コポリマーポリオール(CPP)組成物生産プロセスによって生成された
廃棄物ストリームからモノマーおよび溶媒を回収するためのプロセスに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
一般に、ポリウレタンフォームを生産するための生産プロセスでは、ポリオールとポ
リイソシアネートおよび触媒などの他の添加剤との反応混合物を使用して、フォーム形成
ポリウレタン反応混合物組成物を調製し、これを使用してポリウレタンフォームを生産す
ることができる。コポリマーポリオール(CPP)は、フォーム製造プロセスの反応ステ
ップにおけるポリオール反応物として使用することができ、かつ非常に望まれており、す
なわち、CPP反応物は、ポリウレタン(PU)フォームの生産においてポリイソシアネ
ート反応物と反応する。典型的なCPP生成物は、ポリエーテルポリオール中に懸濁した
スチレン-アクリロニトリル(SAN)コポリマー粒子の安定な分散液であり得る。
【0003】
これまで、フォーム形成プロセスにおいて反応物として使用される既知のCPP安定
分散生成物は、通常、CPPが生産された後の最終CPP分散生成物中に存在するかなり
の濃度の残留モノマー(特に、例えば、スチレンおよびアクリロニトリルモノマー)を有
する。残留モノマーは、ポリエーテルポリオール内でSAN粒子を製造するプロセスで実
施される前の分散重合反応ステップからの反応物の未変換部分である。SAN粒子を作製
するプロセスでは、典型的には、残留モノマーは、上記の重合反応ステップ後に生成物か
らストリップされる。典型的には、ストリッピングは、種々の異なる方法(例えば、バッ
チおよび連続システム、単一段階、または複数段階)で様々なストリッピング剤(例えば
、窒素、イソプロパノール、蒸気など)を使用して行うことができる。
【0004】
図1を参照すると、第1の反応器20、第2の反応器30、蒸留塔40(例えば、ス
トリッピング塔40)、および廃棄物貯蔵容器50を含む、CPP生成物を生産するため
の、一般に参照番号10によって示される既知の一般的なプロセスが示されている。既知
のプロセスでは、モノマー供給ストリーム21は、第1の反応器20に入り、供給ストリ
ーム21中に存在するスチレンおよびアクリロニトリルなどのモノマーを部分的に反応さ
せ、次いで、反応混合物は、ストリーム22を介して第2の反応器30に移動する。第2
の反応器30では、モノマーは、さらに反応して、CPP生成物と残留モノマーおよび溶
媒との混合物を形成し、これは、ストリーム31として反応器30を出る。次いで、スト
リーム31は、蒸留/ストリッピング塔40に移動して、CPP生成物から廃棄生成物な
どのあらゆる望ましくない材料を分離する(すなわち、ストリップする)。CPP生成物
は、生成物ストリーム41として塔40を出て、廃棄生成物は、廃棄物貯蔵容器50に移
動する廃棄生成物ストリーム42として塔40を出る。上記の既知のCPPプロセスに関
する1つの主要な課題は、廃棄物ストリーム42中にスチレンおよびアクリロニトリルの
有益な残留モノマーが依然としてかなりの量残っていることである。さらに別の問題は、
未反応のモノマーおよび溶媒の著しい損失であり、これは無駄になる。典型的には、これ
まで、廃棄物ストリーム42は、廃棄されるか、または処分を待つための貯蔵ユニット5
0に送られてきた。回収された残留モノマーを再利用のためにモノマー供給ストリーム2
1に再循環させて戻すことができるように、ストリップされた廃棄物ストリーム42から
残留モノマーのすべてまたは実質的にすべてを除去する新規のプロセスを提供することが
望ましく、かつ有利であろう。そのような望ましい新規のCPPプロセスは、以前から既
知のCPP生産プロセスよりも効率的かつ低コストであり得る。
【0005】
様々な先行技術の参考文献は、混合物としてのモノマーおよび溶媒の部分的回収の様
々な方法に言及している。しかしながら、そのような混合物を再循環ストリームとして使
用するには、追加のステップ無しでは不可能である。例えば、先行技術のプロセスを使用
して、ストリップされた廃棄物ストリーム中に存在するであろう不要な不純物の除去は、
まったく取り組まれていない。そのような不純物が再循環されるストリーム中に存在する
場合、再循環ストリーム中に存在する不純物は、生産されるCPP生成物の品質に深刻な
影響を及ぼし、ひいては、そのようなCPPを使用して作製されるフォームの品質に深刻
な影響を与える可能性がある。
【0006】
先行技術のプロセスを悩ませている別の問題は、アクリロニトリル残留モノマーを回
収することの困難性であり、これは、アクリロニトリルが水と最小沸騰共沸混合物を形成
する傾向があり、CPP生産プロセス中に形成する可能性があるそのような共沸混合物か
らアクリロニトリルモノマーを分離することが非常に困難であるためである。先行技術の
参考文献のいずれも、アクリロニトリルと水との最小沸騰共沸混合物から水を分離する問
題を解決していない。例えば、CN104045773Aは、スチレンおよびアクリロニ
トリルモノマーの使用、ならびにポリマーポリオールの生産プロセス中の溶媒のための分
離および回収方法におけるイソプロピルアルコール(IPA)溶媒の使用を開示している
。上記の参考文献は、特定の組成の溶媒の再循環について記載しているが、上記の参考文
献は、溶媒が生成物からどのように分離されるかについては言及しておらず、またモノマ
ーの回収または再循環についても言及していない。
【0007】
CN106866893Aは、高固形分低揮発性有機化合物(VOC)ポリマー多価
アルコールを調製するための方法を開示しており、またモノマー廃棄物ストリームのため
に再循環容器を使用することについて記載している。しかしながら、モノマー廃棄物スト
リームは、廃棄物ストリームが使用される前に精製されない。
【0008】
米国特許第2,807,573A号は、抽出蒸留によるアクリロニトリルの精製を開
示しており、また溶媒を用いてアクリロニトリルとアセトニトリルとの混合物を精製する
ことについて記載している。上記の特許で言及された溶媒には、水性アルカリ塩が含まれ
る。しかしながら、上記の特許は、アクリロニトリル、アセトニトリル、および水を含有
する混合物からのアクリロニトリル-水共沸混合物の分離を教示しているが、共沸混合物
を共沸混合物中の個々の成分に分解することを教示していない。
【0009】
米国特許第3,445,347号は、不純物ストリームのサイドストリームの離脱を
伴うアクリロニトリルの抽出蒸留を開示しており、また抽出溶媒として水を使用すること
について記載している。アクリロニトリル-水共沸混合物は、塔の上部に収集されるが、
共沸混合物の成分は、互いに分離されない。
【0010】
International Journal of Chemical and
Molecular Engineering,Vol.9,No.2,2015中の記
事は、アセトニトリル(アクリロニトリルではない)の抽出蒸留のために異なるエントレ
ーナー溶媒を使用することについて記載している。上記の参考文献に記載された溶媒には
、酢酸ブチル、DMSO、エチレングリコール、DMF、グリセロール、およびピリジン
が含まれ、グリセロールが優先される。
(【0011】以降は省略されています)
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