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公開番号2025087359
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201953
出願日2023-11-29
発明の名称ブロック共重合体およびその使用
出願人大阪有機化学工業株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類C08F 293/00 20060101AFI20250603BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】いずれのブロックにもナノ粒子等を配置することができ、また金属イオンや化合物等を配置することのできるブロック共重合体を提供すること。
【解決手段】一般式(I)で表されるブロックAと、一般式(II)で表されるブロックBとを有するブロック共重合体、該ブロック共重合体を含む組成物とその使用、支持体上に該ブロック共重合体を積層した積層体であって、ブロックAからなる相とブロックBからなる相が相分離構造を形成している積層体、および該積層体の製造方法。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025087359000010.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">48</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">117</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(I):
TIFF
2025087359000008.tif
63
89
(式中、

1
は、水素またはメチルであり、
Xは、-O-、-NH-、-O-(CH
2

1-6
-、-O-(CH
2

1-6
-O-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH
2
-CH
2
-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH=CH-、または-NR
5
-(CH
2

1-6
-であり、

5
は、水素またはメチルであり、そして
mは4~250である)
で表されるブロックAと、
一般式(II):
TIFF
2025087359000009.tif
63
89
(式中、

2
は、水素またはメチルであり、

3
およびR
4
は、ヒドロキシル基の保護基であり、
Yは、-O-、-NH-、-O-(CH
2

1-6
-、-O-(CH
2

1-6
-O-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH
2
-CH
2
-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH=CH-、または-NR
6
-(CH
2

1-6
-であり、

6
は、水素またはメチルであり、そして
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
式(I)においてmが10~100であり、式(II)においてnが10~100である請求項1記載のブロック共重合体。
【請求項3】
重合平均分子量が2000~100000であり、分子量分布が2.0以下である請求項1記載のブロック共重合体。
【請求項4】

3
およびR
4
は、それぞれ独立して、C
1-6
アルキル、メトキシメチル、エトキシエチル、アセチル、ピバロイル、C
1-4
アルキルシリル、ベンジル、p-メトキシフェニル、ベンゾイル、tert-ブチルジメチルシリル、tert-ブチルジフェニルシリル、tert-ブトキシジフェニルシリル、トリイソプロピルシリル、またはトリチルであるか;または

3
およびR
4
は、合わせてアセトニドを形成するものである
請求項1記載のブロック共重合体。
【請求項5】

3
およびR
4
は、それぞれ独立して、C
1-6
アルキル、C
1-4
アルキルシリル、メトキシメチル、エトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリル、またはトリイソプロピルシリルであるか、またはR
3
およびR
4
は、合わせてアセトニドを形成するものである請求項4記載のブロック共重合体。
【請求項6】
支持体上に請求項1~5のいずれか1項に記載のブロック共重合体を積層した積層体であって、ブロックAからなる相とブロックBからなる相が相分離構造を形成している積層体。
【請求項7】
前記ブロックAからなる相が、前記ブロックAに結合した金属イオン、および/または前記ブロックAに吸着された粒子を含む第1複合相である、請求項6記載の積層体。
【請求項8】
前記ブロックBからなる相が脱保護されたブロックB’からなる相であり、かつ前記脱保護されたブロックB’からなる相が、前記ブロックB’に結合した金属イオン、および/または前記ブロックB’に吸着された粒子を含む第2複合相である、請求項7記載の積層体。
【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載のブロック共重合体および溶媒を含む組成物。
【請求項10】
請求項9記載の組成物を含む第1剤と、
金属塩および/または第1の粒子を含む第2剤と、
ブロックBの式(II)における保護基を脱保護するための試薬を含む第3剤と、
第2剤の金属塩とは異なる金属イオンを構成単位とする金属塩、および/または第2の粒子を含む第4剤と
を含む、加飾用キット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、相分離構造を形成することが可能なブロック共重合体、該ブロック共重合体を含む組成物とその使用、支持体上に該ブロック共重合体を積層した積層体であって、ブロックAからなる相とブロックBからなる相が相分離構造を形成している積層体、および該積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
非相溶な2つの高分子が化学結合したブロックコポリマーは、ブロック間の偏析により相分離を引き起こす。この際、それぞれのブロックが化学結合しているために、お互いの分子の大きさ以上に界面から離れることがないため分子鎖の大きさ程度の周期的な界面が形成され、ラメラ、シリンダーといった数十nmの周期構造を形成する。
【0003】
例えば非特許文献1では、ナノ材料とブロックコポリマー薄膜との疎水性相互作用および/または静電相互作用を用いてブロックコポリマー薄膜が形成する周期構造にナノサイズの粒子(以下、ナノ粒子という)を配置した材料が開示されている。また、非特許文献2ではカテコール基の高い接着性および、還元性によりカテコール基を有するドーパミン高分子を1つのブロックとしたブロックコポリマーにナノ粒子を配置した材料が開示されている。このような材料からなる薄膜は、例えばレジスト材料や、ナノ材料を配列する鋳型として用いられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Mariela J. Pavan, Roy Shenhar, Journal of Materials Chemistry, 2011, 21, 2028-2040.
ACS Appl. Nano Mater., 2018, 1, 4, 1666-1674.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した文献に開示された材料におけるブロック共重合体は、一方のブロックにのみナノ粒子が配置されるのみであり、他方のブロックは周期構造のみを形成しナノ粒子が配置されるものではない。すなわち、これらの材料は、両方の周期構造にナノ粒子が配置されたものではなく、また実際、ブロック共重合体の両方の周期構造にナノ粒子等を配置することはできず、金属イオンや化合物等を配置することもできないものであった。
【0006】
そこで、本発明は、いずれのブロックにもナノ粒子等を配置することができ、また金属イオンや化合物等を配置することのできるブロック共重合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一般式(I):
[1]一般式(I):
TIFF
2025087359000001.tif
63
89
(式中、

1
は、水素またはメチルであり、
Xは、-O-、-NH-、-O-(CH
2

1-6
-、-O-(CH
2

1-6
-O-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH
2
-CH
2
-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH=CH-、または-NR
5
-(CH
2

1-6
-であり、

5
は、水素またはメチルであり、そして
mは4~250である)
で表されるブロックAと、
一般式(II):
TIFF
2025087359000002.tif
63
89
(式中、

2
は、水素またはメチルであり、

3
およびR
4
は、ヒドロキシル基の保護基であり、
Yは、-O-、-NH-、-O-(CH
2

1-6
-、-O-(CH
2

1-6
-O-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH
2
-CH
2
-、-O-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-O-C(O)-CH=CH-、または-NR
6
-(CH
2

1-6
-であり、

6
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、いずれのブロックにもナノ粒子等を配置することができ、また金属イオンや化合物等を配置することのできるブロック共重合体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1のブロック共重合体の
1
H NMRスペクトルを示す図である。
実施例1のブロック共重合体のUV-visスペクトルを示す図である。
実施例1のブロック共重合体を基板にスピンコートし、真空アニールした後の薄膜表面のAFM像である。(a)および(c)が高さ像、(b)および(d)が位相像である。
実施例1のブロック共重合体を基板にスピンコートし、真空アニールした後、さらに熱処理した後の薄膜表面のAFM像である。(e)および(g)が高さ像、(f)および(h)が位相像である。
実施例1の斜入射小角X線散乱(GISAXS)測定による、2D画像および1Dプロファイルを示す図である。
参考例1の脱保護挙動を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、「(メタ)アクリル」、「(メタ)アクリレート」等の用語は、それぞれ「メタクリル」と「アクリル」、「メタクリレート」と「アクリレート」の総称である。
(【0011】以降は省略されています)

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