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公開番号2025086975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201291
出願日2023-11-29
発明の名称毛髪の内部のpHを推定する方法
出願人株式会社ミルボン
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 21/80 20060101AFI20250603BHJP(測定;試験)
要約【課題】毛髪の内部の特定部位のpHを推定する方法を提供すること。
【解決手段】毛髪の内部の特定部位のpHを推定する方法であって、前記毛髪の断面切片を調製する工程;前記断面切片の調製工程の前又は後に、それぞれ前記毛髪又は前記断面切片に、pH感受性試薬の溶液を接触させる工程;及び前記溶液を接触させた後の断面切片を光学顕微鏡で観察し、前記特定部位における色に基づいて前記特定部位のpHを推定するか、又は前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて前記特定部位のpHを推定する工程を含む、方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
毛髪の内部の特定部位のpHを推定する方法であって、
前記毛髪の断面切片を調製する工程、
前記断面切片の調製工程の前又は後に、それぞれ前記毛髪又は前記断面切片に、pH感受性試薬の溶液を接触させる工程、及び
前記溶液を接触させた後の断面切片を光学顕微鏡で観察し、前記特定部位における色に基づいて前記特定部位のpHを推定するか、又は
前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて前記特定部位のpHを推定する工程を含む、方法。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
毛髪の内部の特定部位のpHを推定する方法であって、
前記毛髪の断面切片を調製する工程、
その後、前記断面切片に、pH感受性試薬の溶液を接触させる工程、及び
前記溶液を接触させた後の断面切片を光学顕微鏡で観察し、前記特定部位における色に基づいて前記特定部位のpHを推定するか、又は
前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて前記特定部位のpHを推定する工程を含む、方法。
【請求項3】
前記pH感受性試薬がpH感受性蛍光色素であり、
前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて前記特定部位のpHを推定する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における第1の波長の蛍光の強度を測定し、
前記溶液を接触させた後の断面切片に前記特定波長と同一の又は異なる波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における第2の波長の蛍光の強度を測定し、
第1の波長の蛍光の強度と第2の波長の蛍光の強度の強度比に基づいて前記特定部位のpHを推定する、請求項3に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪の内部のpHを推定する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
毛髪脱色剤、酸化染毛剤等は、アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤からなる2剤式のものが広く用いられている。このような毛髪脱色剤、酸化染毛剤等で毛髪を処理した場合、十分に洗髪しても、アルカリ剤を完全に除去することはできず、一定量が残留する。そこで、残存するアルカリ剤の量を測定することが求められている。
【0003】
毛髪の内部のpHを測定する方法として、例えば、特許文献1及び2に記載された方法が知られている。
特許文献1には、酸化染毛剤で染毛し、アフタートリートメント剤を毛髪に塗布することで毛髪内pHを7.5~9に調整する毛髪処理方法が記載されている。実施例に、毛髪1gを液体窒素で1mm以下まで凍結粉砕して、50℃の蒸留水100mlに10分間浸漬後、25℃に冷却しその水溶液のpHを測定して、毛髪内pHとしたことが記載されている。
【0004】
特許文献2には、染毛後の毛髪のpHが5.5~6である酸性染毛料組成物が記載されている。実施例に、約5mmに切断した毛髪1gを液体窒素で凍結させ、粉砕し、毛髪パウダー0.5gに精製水2gを加えてペースト状水溶液として、その水溶液のpHを測定して、毛髪内部のpHとしたことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-121121号公報
特開2012-017309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2の毛髪内のpHは、毛髪パウダーを水に加えてペースト状水溶液としているため、測定されたpHは毛髪内部のpHそのものとは異なる。更に、特許文献1及び2の方法では、例えばキューティクル(毛表皮)、コルテックス(毛皮質)、メジュラ(毛髄質)等の毛髪の内部の特定部位のpHを測定することはできない。
そこで、本発明の課題は、毛髪の内部の特定部位のpHを推定する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題を解決するべく、鋭意検討した結果、pH感受性試薬の溶液を接触させた後の毛髪の断面切片に着目し、毛髪の内部の特定部位における色又は特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて、毛髪の断面切片全体に亘って特定部位ごとのpHを推定することができることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の発明を含む。
[1] 毛髪の内部の特定部位のpHを推定する方法であって、
前記毛髪の断面切片を調製する工程、
前記断面切片の調製工程の前又は後に、それぞれ前記毛髪又は前記断面切片に、pH感受性試薬の溶液を接触させる工程、及び
前記溶液を接触させた後の断面切片を光学顕微鏡で観察し、前記特定部位における色に基づいて前記特定部位のpHを推定するか、又は
前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて前記特定部位のpHを推定する工程を含む、方法。
【0009】
[2] 毛髪の内部の特定部位のpHを推定する方法であって、
前記毛髪の断面切片を調製する工程、
その後、前記断面切片に、pH感受性試薬の溶液を接触させる工程、及び
前記溶液を接触させた後の断面切片を光学顕微鏡で観察し、前記特定部位における色に基づいて前記特定部位のpHを推定するか、又は
前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて前記特定部位のpHを推定する工程を含む、方法。
【0010】
[3] 前記pH感受性試薬がpH感受性蛍光色素であり、
前記溶液を接触させた後の断面切片に特定波長の励起光を照射して蛍光顕微鏡で観察し、前記特定部位における特定波長の蛍光の強度に基づいて前記特定部位のpHを推定する、[1]又は[2]に記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)

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