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公開番号2025086353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2024205498
出願日2024-11-26
発明の名称光学積層体及びその製造方法、これを含むスマートウィンドウ及びこれを適用した自動車または建物用建具
出願人東友ファインケム株式会社,DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02F 1/1343 20060101AFI20250530BHJP(光学)
要約【課題】透過率可変光学積層体の提供。
【解決手段】本発明は、第1偏光板と、前記第1偏光板の一面上に接合される透明基材と、前記透明基材上に形成される第1透明導電層と、前記第1偏光板と対向する第2偏光板と、前記第2偏光板の一面上に形成され、前記第1透明導電層と対向する第2透明導電層と、前記第1透明導電層及び第2透明導電層の間に備えられる液晶層と、を含み、前記第2透明導電層は、導電性高分子を含み、前記液晶層は、高分子ネットワーク及び液晶化合物を含み、前記液晶化合物は、均一な初期配向を有して配列される、透過率可変光学積層体及びその製造方法と、これを含むスマートウィンドウ及びこれを適用した自動車または建物用建具に関するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1偏光板と、
前記第1偏光板の一面上に接合される透明基材と、
前記透明基材上に形成される第1透明導電層と、
前記第1偏光板と対向する第2偏光板と、
前記第2偏光板の一面上に形成され、前記第1透明導電層と対向する第2透明導電層と、
前記第1透明導電層及び第2透明導電層の間に備えられる液晶層と、を含み、
前記第2透明導電層は、導電性高分子を含み、
前記液晶層は、高分子ネットワーク及び液晶化合物を含み、
前記液晶化合物は、均一な初期配向を有して配列される、透過率可変光学積層体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記液晶層の液晶挙動方式は、TN(Twisted nematic)モード、STN(Super twisted nematic)モード、IPS(In-plane switching)モード、FFS(Fringe-field switching)モード及びVA(Vertical alignment)モードからなる群より選択されるいずれか一つである、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項3】
前記液晶層の液晶挙動方式は、TN(Twisted nematic)モードである、請求項2に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項4】
前記液晶層は、重合性単量体及び液晶化合物を含む液晶層形成用組成物の硬化物を含む、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項5】
前記液晶層形成用組成物は、組成物の総重量に対して、重合性単量体を10乃至30重量%で含む、請求項4に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項6】
前記第2透明導電層は、液晶層と接する面がラビング(rubbing)配向されたものである、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項7】
前記導電性高分子は、ポリチオフェン、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリアニリン、ポリアセンチレン、ポリジアセチレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリチエニレンビニレン、ポリチオフェンビニレン、ポリフルオレン、ポリピロール、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホネート、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):カンファースルホン酸、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):トルエンスルホン酸、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリアニリン:ポリスチレンスルホネート、ポリアニリン:カンファースルホン酸、ポリピロール:ポリスチレンスルホネート、ポリピロール:カンファースルホン酸、ポリピロール:トルエンスルホン酸、ポリピロール:ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリチオフェン:ポリスチレンスルホネート、ポリチオフェン:カンファースルホン酸、ポリチオフェン:トルエンスルホン酸、及びポリチオフェン:ドデシルベンゼンスルホン酸からなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項8】
前記第2透明導電層は、前記第2偏光板との間に別途の基材を含まず、直接接触して形成される、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項9】
前記第2透明導電層は、前記第2偏光板との間に易接着層を含み、直接接触して形成される、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項10】
前記第1偏光板及び第2偏光板のうち少なくとも一つの偏光板は、保護層、位相差調節層及び屈折率調節層からなる群より選択される1種以上の機能層を含む、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透過率可変光学積層体及びその製造方法、これを含むスマートウィンドウ及びこれを適用した自動車または建物用建具に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、車などの移動手段のガラス窓に外光遮断コーティングを施す場合が多い。しかし、従来の移動手段のガラス窓は透過率が固定されており、外光遮断コーティングも透過率が固定されている。したがって、このような従来の移動手段のウィンドウは全体透過率が固定されており、事故を誘発することがある。例えば、全体的な透過率が低く設定されていると、周辺に光量が十分な昼間には問題がないが、周辺に光量が十分ではない夜間などの場合には、運転者などが移動手段の周辺をきちんと確認するにおいて困難性があるしかないという問題点があった。または全体的な透過率が高く設定されていると、周辺に光量が十分な昼間には運転者などに眩しさを引き起こすことがあるという問題点があった。これにより、電圧が印加されると、光の透過性を変化させることができる透過率可変光学積層体が開発された。
【0003】
前記透過率可変光学積層体は、電圧印加により液晶を駆動させて透過率を可変させることによって駆動されるが、現在まで開発された透過率可変光学積層体は、液晶層のセルギャップを維持するために液晶層内にスペーサーを備えて製作される。
【0004】
例えば、日本国特開第2018-010035号も、所定のセルギャップを維持するためにカラムスペーサーまたはボールスペーサーを含む液晶層が適用された透過率可変光学積層体を開示している。
【0005】
しかし、このように液晶層内にカラムスペーサーを含む場合、製作工程が複雑になることによって製造費用が上昇し、フォトレジストに紫外線を照射してスペーサーを形成する過程で配向膜が損傷されることによって透過率が変化する問題がある。また、液晶層のセルギャップの維持のためにボールスペーサーを用いる場合、堅固なセルギャップの維持が不可能で面内の一定の光学色相を維持し難く、光学積層体の電流ショートを誘発するなどの問題がある。
【0006】
また、前記透過率可変光学積層体は、接合面の保護、他の部材との接合面の提供、偏光機能などの目的により多様な光学部材を複数の層で積層することができる。また、多様な製造方法により製造することができるが、工程経済性の観点で接合(lamination)工程を含むロール・ツー・ロール(Roll-to-Rollと、R2R)工程により連続的に生産されることが好ましい。
【0007】
しかし、透過率可変光学積層体は、電圧印加により液晶を駆動させて透過率を可変させることによって駆動されるものであって、透過率可変のために電界を印加することによって位相が変化する液晶層を備えることによって目的とする透過率を果たすものである。このために、二つの偏光板の吸収軸が直交するように積層するためには、偏光板をカッティングした後、一つの偏光板を90゜回転して積層しなければならないので、ロール・ツー・ロール工程の適用が難しい点がある。
【0008】
このように、二つの偏光板の吸収軸が直交する透過率可変光学積層体の製造時、各積層体を別途のシートに製造し、各シートをカットティングした後、いずれか一つのシートに液晶層を形成し、電圧印加時に透過率が変更できるように、各シートの透過軸を直交させて接合して製造することによって製造工程が複雑になり、費用節減が難しいという問題がある。
【0009】
したがって、液晶層内にスペーサーを用いることなく、堅固なセルギャップの維持が可能で、液晶層の形成時にロール・ツー・ロール工程の適用が可能で、製造工程を簡素化することができる透過率可変光学積層体及び製造方法に対する開発が必要な実情がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
日本国特開第2018-010035号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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