TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025085966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199696
出願日2023-11-27
発明の名称回転試験装置
出願人シンフォニアテクノロジー株式会社
代理人個人
主分類G01L 3/22 20060101AFI20250530BHJP(測定;試験)
要約【課題】ダイナモメータ側回転軸と供試体側回転軸との間で軸方向に電磁波が伝わるのをより確実に抑制可能な回転試験装置を実現する。
【解決手段】回転試験装置1は、ダイナモメータ10と、ダイナモメータ側回転軸Dと、ダイナモメータ側接続部41と、供試体側回転軸Tと、供試体側接続部49と、ダイナモメータ側接続部41と供試体側接続部49とを電気的に絶縁する絶縁部材50とを有する。ダイナモメータ10と供試体99との間でダイナモメータ側接続部20または供試体側接続部30の径方向外方に位置し、導電性を有する壁部79,179と、壁部79,179とダイナモメータ側接続部41または供試体側接続部49との間に位置し、壁部79,179とダイナモメータ側接続部41または供試体側接続部49とを電気的に接続する導電部75,175と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ダイナモメータと、
前記ダイナモメータの回転を出力するダイナモメータ側回転軸と、
前記ダイナモメータ側回転軸の端部に前記ダイナモメータ側回転軸と一体で回転可能に設けられたダイナモメータ側接続部と、
供試体に前記ダイナモメータの回転を伝達する供試体側回転軸と、
前記供試体側回転軸の端部に前記供試体側回転軸と一体で回転可能に設けられ、前記ダイナモメータ側接続部に一体で回転可能に接続される供試体側接続部と、
前記ダイナモメータ側接続部と前記供試体側接続部との間に位置し、前記ダイナモメータ側接続部と前記供試体側接続部とを電気的に絶縁する絶縁部材と、
を有する回転試験装置であって、
前記ダイナモメータと前記供試体との間で前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部の径方向外方に位置し、導電性を有する壁部と、
前記壁部と前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部との間に位置し、前記壁部と前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部とを電気的に接続する導電部と、
を有する、
回転試験装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載の回転試験装置であって、
前記導電部は、導電性の流体である導電性流体を含み、
前記導電性流体は、前記壁部と前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部との間に位置し、前記壁部と前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部とを電気的に接続する、
回転試験装置。
【請求項3】
請求項1に記載の回転試験装置であって、
前記壁部は、前記供試体側接続部の径方向外方に位置し、
前記導電部は、前記壁部と前記供試体側接続部との間に位置し、前記壁部と前記供試体側接続部とを電気的に接続する、
回転試験装置。
【請求項4】
請求項1に記載の回転試験装置であって、
前記ダイナモメータと前記供試体との間に位置し、前記ダイナモメータが収容されるダイナモメータ側領域と前記供試体が収容される供試体側領域との間で電磁波の伝搬を抑制する電磁波シールド壁をさらに有し、
前記壁部は、前記電磁波シールド壁に接続されている、
回転試験装置。
【請求項5】
請求項3に記載の回転試験装置であって、
前記ダイナモメータ側接続部と前記供試体側接続部とを前記絶縁部材を挟み込んだ状態で軸方向に貫通して連結する連結部材と、
前記供試体側接続部に対して前記軸方向の供試体側に取り付けられた導電性のカバー部材と、
をさらに有し、
前記カバー部材は、
前記連結部材のうち前記供試体側接続部に対して突出する部分の少なくとも一部を覆うように、前記供試体側接続部に取り付けられている、
回転試験装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、供試体の回転試験を行うための回転試験装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
2つの回転体の間で、電磁波の伝搬を防止する技術が知られている。例えば特許文献1には、駆動体が配置された第一空間と被駆動体が配置された第二空間とを隔てる電磁波遮蔽壁と、前記電磁波遮蔽壁を貫通して回転駆動力を伝達する回転シャフトと、前記回転シャフトを支持する軸受とを有する動力伝達装置が開示されている。
【0003】
前記回転シャフトは、前記軸受により軸支された第一軸部材を含む。前記軸受は、転動体と、内輪構成部と、外輪構成部とを含む。前記回転シャフトの前記第一軸部材、前記転動体、前記内輪構成部及び前記外輪構成部は、導電性材料により形成されている。前記外輪構成部は、前記電磁波遮蔽壁に固定されている。これにより、電磁波は、前記第一軸部材から前記内輪構成部、前記転動体、前記外輪構成部を経由し、電磁波遮蔽壁へ伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2010/055578号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の動力伝達装置では、前記回転シャフトの軸部分が前記軸受に支持されている。そのため、電磁波は、前記軸部分で前記軸受を介して前記電磁波遮蔽壁に逃がされる。しかしながら、前記軸部分は軸方向に導電性を有しているので、前記軸部分を軸方向に電磁波が伝わる可能性がある。
【0006】
ところで、回転試験装置には、試験精度の向上が求められていて、より高い水準のEMC(Electromagnetic Compatibility)対策が望まれている。具体的には、回転試験装置において、回転駆動源であるダイナモメータ側の回転軸と、被駆動体である供試体側の回転軸との間で、電磁波が軸方向に伝わるのをより確実に抑制することが求められている。
【0007】
本発明の目的は、ダイナモメータ側回転軸と供試体側回転軸との間で電磁波が軸方向に伝わるのをより確実に抑制可能な回転試験装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る回転試験装置は、ダイナモメータと、前記ダイナモメータの回転を出力するダイナモメータ側回転軸と、前記ダイナモメータ側回転軸の端部に前記ダイナモメータ側回転軸と一体で回転可能に設けられたダイナモメータ側接続部と、供試体に前記ダイナモメータの回転を伝達する供試体側回転軸と、前記供試体側回転軸の端部に前記供試体側回転軸と一体で回転可能に設けられ、前記ダイナモメータ側接続部に一体で回転可能に接続される供試体側接続部と、前記ダイナモメータ側接続部と前記供試体側接続部との間に位置し、前記ダイナモメータ側接続部と前記供試体側接続部とを電気的に絶縁する絶縁部材と、を有する。この回転試験装置は、前記ダイナモメータと前記供試体との間で前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部の径方向外方に位置し、導電性を有する壁部と、前記壁部と前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部との間に位置し、前記壁部と前記ダイナモメータ側接続部または前記供試体側接続部とを電気的に接続する導電部と、を有する(第1の構成)。
【0009】
これにより、ダイナモメータ側回転軸と供試体側回転軸との間で軸方向に伝わる電磁波は、ダイナモメータ側接続部と供試体側接続部との間に位置する絶縁部材によって抑制されるとともに、ダイナモメータ側接続部または供試体側接続部から導電部を介して壁部に逃がされる。
【0010】
したがって、ダイナモメータ側回転軸から供試体側回転軸に電磁波が伝わったり、供試体側回転軸からダイナモメータ側回転軸に電磁波が伝わったりするのを、前記絶縁部材及び前記導電部によって抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本精機株式会社
表示装置
25日前
株式会社エビス
水準器
24日前
日本精機株式会社
アセンブリ
1か月前
個人
準結晶の解析方法
1か月前
株式会社チノー
測定装置
6日前
株式会社豊田自動織機
自動走行体
1か月前
株式会社不二越
塵埃噴射装置
19日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
24日前
個人
浸透探傷試験方法
20日前
株式会社東芝
センサ
19日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
20日前
株式会社チノー
検量線の取得方法
6日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
19日前
日本精機株式会社
二酸化炭素濃度測定器
4日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1か月前
GEE株式会社
光学特性測定装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
18日前
株式会社TISM
センサ部材
1か月前
株式会社不二越
X線測定装置
25日前
学校法人 中央大学
管内径推定装置
10日前
TDK株式会社
アレイセンサ
20日前
個人
多段電磁加速による高力積衝撃試験機
12日前
株式会社不二越
X線測定装置
25日前
株式会社小糸製作所
物体検知システム
1か月前
TDK株式会社
計測装置
25日前
東洋紡株式会社
ヘムタンパク質の安定化方法
13日前
大和製衡株式会社
表示システム
1か月前
栗田工業株式会社
水処理システム
23日前
個人
簡易・迅速タンパク質検出装置および方法
20日前
スズキ株式会社
ECU交換診断システム
3日前
TDK株式会社
温度センサ
23日前
キヤノン株式会社
光学装置
3日前
エスペック株式会社
温度槽及び試験方法
26日前
NISSHA株式会社
ガス検出器
2日前
本田技研工業株式会社
車載検出器
6日前
株式会社村田製作所
厚み測定装置
6日前
続きを見る