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公開番号2025083553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025042908,2023132232
出願日2025-03-17,2018-10-17
発明の名称振動波モータ
出願人株式会社ニコン
代理人藤央弁理士法人
主分類H02N 2/16 20060101AFI20250523BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】鉛フリーの素子と弾性体を接合した振動子で良好な振動特性を得ること。
【解決手段】振動波モータは、前記素子と接触する底面と溝を有する駆動面とを有し、前
記素子の変位により、前記駆動面に生じた振動波によって移動子を駆動する円環状の弾性
体と、を有し、前記素子の密度が4.2~6.0×103kg/m3であり、前記溝の深
さをTとし、前記溝の底部から前記底面までの距離をBとし、前記弾性体の径方向の幅を
Wとした場合、[(T/B)÷W]の値が、0.84~1.94の範囲である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
電圧の印加により変位する素子と、
前記素子と接触する底面と溝を有する駆動面とを有し、前記素子の変位により、前記駆
動面に生じた振動波によって移動子を駆動する円環状の弾性体と、を有し、
前記素子の密度が4.2~6.0×10

kg/m

であり、
前記溝の深さをTとし、前記溝の底部から前記底面までの距離をBとし、前記弾性体の
径方向の幅をWとした場合、[(T/B)÷W]の値が、0.84~1.94の範囲であ
る、
振動波モータ。

発明の詳細な説明【参照による取り込み】
【0001】
本出願は、平成29年(2017年)10月18日に出願された日本出願である特願2
017-202118の優先権を主張し、その内容を参照することにより、本出願に取り
込む。
続きを表示(約 2,100 文字)【技術分野】
【0002】
本発明は、レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
【背景技術】
【0003】
振動波モータは、圧電体の伸縮を利用して弾性体の駆動面に進行性振動波(以降、進行
波と略す)を発生させる(下記特許文献1参照)。この様な振動波モータの振動子は、一
般的には、電気機械変換素子(以降、圧電体と称する)と、弾性体とから構成される。従
来、圧電体は、一般的には通称PZTと呼ばれるチタン酸ジルコン酸鉛といった材料から
構成されているが、近年では環境問題から鉛フリーの材料が研究され、振動波モータへの
搭載が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平1-17354号公報
【発明の概要】
【0005】
本願において開示される技術の一側面となる振動波モータは、電圧の印加により変位す
る素子と、前記素子と接触する底面と溝を有する駆動面とを有し、前記素子の変位により
、前記駆動面に生じた振動波によって移動子を駆動する円環状の弾性体と、を有し、前記
素子の密度が4.2~6.0×10

kg/m

であり、前記溝の深さをTとし、前記溝
の底部から前記底面までの距離をBとし、前記弾性体の径方向の幅をWとした場合、[(
T/B)÷W]の値が、0.84~1.94の範囲である。
【0006】
本願において開示される技術の他の側面となる撮像装置は、レンズ鏡筒とカメラ本体と
を備え、前記レンズ鏡筒は、電圧の印加により変位する素子と、前記素子と接触する接触
面と、前記素子の変位により振動波が生じる駆動面と、を有し、複数の溝が形成される弾
性体と、前記駆動面に接触し、前記振動波によって回転する移動子と、前記移動子の回転
によって回転する回転環と、前記回転環の回転によって光軸方向に移動するレンズと、を
備え、前記素子は、ニオブ酸カリウムナトリウム、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸ナトリウ
ム、またはチタン酸バリウムを主成分とした材料で構成され、前記溝の深さをTとし、前
記溝の底部から前記接触面までの距離をBとし、前記弾性体の径方向の幅をWとした場合
、[(T/B)÷W]の値が、0.84~1.94の範囲である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、振動波モータを備えるレンズ鏡筒を備えたカメラの概略断面図である。
図2は、振動子および移動子の一部を切り欠いた斜視図である。
図3は、圧電体を示す説明図である。
図4は、駆動回路のブロック構成例を示す説明図である。
図5は、振動波モータの振動子の等価回路と示す説明図である。
図6は、CAE解析結果を示すグラフである。
図7は、駆動電圧に応じた[(T/B)÷W]値の測定結果を示すグラフである。
図8は、振動波による振動子の突起部の挙動を示す説明図である。
図9は、振動波モータの駆動シーケンス例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<カメラの概略構成例>
図1は、振動波モータを備えるレンズ鏡筒を備えたカメラの概略断面図である。カメラ
100は、静止画および動画撮影が可能な光学機器であり、撮像素子や画像処理部を有す
るカメラボディ1に撮像光学系であるレンズ鏡筒20が着脱自在な構成である。なお、カ
メラ100は、カメラボディ1とレンズ鏡筒20とが一体型の撮像装置でもよい。
【0009】
レンズ鏡筒20は、外側固定筒31と、内側固定筒32と、振動波モータ10と、を有
する。外側固定筒31は、たとえば、円筒形状であり、レンズ鏡筒20の外周部を覆う。
外側固定筒31は、その内周面から光軸OAに向かって突出する突出片31aを有する。
突出片31aは、内側固定筒32を支持する。内側固定筒32は、たとえば、円筒形状で
あり、外側固定筒31よりも内周側に設けられる。振動波モータ10は、外側固定筒31
と内側固定筒32との間に設けられる。
【0010】
内側固定筒32には、被写体側から第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ
群L3、第4レンズ群L4が同一の光軸OA上に配置されている。第3レンズ群L3は、
円環状のAF(Auto Focus)環34に保持されたAFレンズである。第1レン
ズ群L1、第2レンズ群L2および第4レンズ群L4は、内側固定筒32に固定されてい
る。第3レンズ群L3は、AF環34が移動することにより内側固定筒32に対して光軸
OAの方向(以下、光軸方向)に移動可能に構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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