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公開番号2025083480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025038965,2022502896
出願日2025-03-12,2020-07-17
発明の名称ポリマー組成物、およびポリマー組成物から作製された発泡ポリプロピレンビーズ
出願人サビック グローバル テクノロジーズ ベスローテン フェンノートシャップ
代理人個人
主分類C08L 23/14 20060101AFI20250523BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】一定の温度範囲にわたり安定な発泡倍率を有するポリマー組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、ポリマー組成物であって、ポリマー組成物の総量に基づいて(85~100重量%)のプロピレンコポリマーを含み、プロピレンコポリマー中のコモノマーが、エチレンから誘導された部分、(4)~(20)個の炭素原子を有するα-オレフィン、またはそれらの組合せから選択され、コモノマーの量が、プロピレンコポリマーに基づいて(0.50~4.5)重量%の範囲であり、(116~151℃)の温度範囲における溶融プロピレンコポリマーの分率が、プロピレンコポリマーの総重量に基づいて(65~90)重量%の範囲である、ポリマー組成物に関する。本発明はまた、該ポリマー組成物を含む発泡ポリプロピレン(EPP)ビーズに関する。本発明は、そのようなEPPビーズの使用にさらに関する。本発明は、そのようなEPPビーズを調製するプロセスにさらに関する。本発明はまた、該EPPビーズから作製された物品に関する。本発明は、そのような物品の使用にさらに関する。本発明は、そのような物品を調製するプロセスにさらに関する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ポリマー組成物であって、前記ポリマー組成物の総量に基づいて85~100重量%のプロピレンコポリマーを含み、前記プロピレンコポリマー中のコモノマーが、エチレンから誘導された部分、4~20個の炭素原子を有するα-オレフィン、またはそれらの組合せから選択され、前記コモノマーの量が、前記プロピレンコポリマーに基づいて0.50~4.5重量%の範囲であり、116~151℃の温度範囲における溶融プロピレンコポリマーの分率が、前記プロピレンコポリマーの総重量に基づいて65~90重量%の範囲である、ポリマー組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロピレンコポリマーを含むポリマー組成物に関する。本発明は、そのようなポリマー組成物の使用にさらに関する。本発明は、そのようなポリマー組成物を調製するプロセスにさらに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
本発明はまた、該ポリマー組成物を含む発泡ポリプロピレン(EPP)ビーズに関する。本発明は、そのようなEPPビーズの使用にさらに関する。本発明は、そのようなEPPビーズを調製するプロセスにさらに関する。
【0003】
本発明はまた、該EPPビーズから作製された物品に関する。本発明は、そのような物品の使用にさらに関する。本発明は、そのような物品を調製するプロセスにさらに関する。
【背景技術】
【0004】
EPPビーズは、発泡粒子である。これは、ポリプロピレンペレットを使用して、このペレットをEPPビーズへと発泡させるオートクレーブプロセスにおいて作製され得る。ポリプロピレンペレットおよびEPPビーズの形状は、いずれも準球形である。ポリプロピレンペレットの直径は0.5~1.5mmの範囲であり、一方、EPPビーズの直径は1.0~5.5mmの範囲である。発泡の程度は、発泡前のEPPビーズとポリプロピレンペレットとの間の体積比である、発泡倍率によって表すことができる。EPPビーズを使用して、蒸気成形プロセスにおいて物品を作製することができる。
【0005】
EPPビーズから作製された蒸気成形物品は、例えば、軽量、優秀な断熱、良好な耐薬品性、および高い耐衝撃性という特性を特有に持ち併せているために、自動車、建築物、家具、および玩具などの様々な分野で使用されることは既知である。
【0006】
特許文献1は、140℃を超える融点および12g/10分以下のメルトフローレートを有する、メタロセン重合触媒によって作製されたプロピレンコポリマーを含むEPPビーズを開示している。特許文献1は、そのようなプロピレンコポリマーを含むEPPビーズが良好な成形性を有することを述べている。
【0007】
特許文献2は、示差走査熱量計(DSC)を使用した融点の測定によって得られたDSC曲線上に少なくとも2つの溶融ピーク(少なくとも2つの溶融ピークは、(i)100℃以上かつ130℃以下の最低温度溶融ピークおよび(ii)140℃以上かつ160℃以下の最高温度溶融ピークを含む)を有したポリプロピレン樹脂から、基材樹脂として、EPPビーズを作製することによって、(i)非常に低い金型加熱蒸気圧で、型内発泡成形生成物を作製することができ、(ii)金型加熱蒸気圧が上昇しても、低いゆがみ、低い収縮、および成形のための広範な加熱条件を示し、(iii)複雑な形状を有する金型、大きな金型などを使用して発泡粒子を成形した場合、満足のいく成形性を示し、(iv)EPPビーズによってポリプロピレン樹脂型内発泡成形生成物を調製する場合、大きな損失なく圧縮強度などのその特性を維持する、EPPビーズを得ることが可能であったことを開示している。
【0008】
特許文献3は、コポリマー系樹脂および発泡剤を含む発泡オレフィン樹脂を開示しており、ここで、コポリマー系樹脂は、約90~99.999重量パーセントのオレフィンおよび約0.001~10重量パーセントのα-ωジエンから構成されており、コポリマー系樹脂は、約30,000~500,000ダルトンの重量平均分子量と、115℃~135℃の範囲の結晶化温度と、230℃および2.16kgの荷重でASTM D-1238を使用して決定されるとき、0.1dg/分~100dg/分の範囲のメルトフローレートと、を有している。特許文献3によると、そのような樹脂は、物理的、機械的、および流動学的特性が改善されていることが見出された。
【0009】
温度偏差が0.5℃でも発泡倍率に10倍の差をもたらす可能性があるため、EPPビーズの作製プロセスは、通常、高い基準の温度制御が必要であることが既知である。実際には、EPPビーズ作製プロセスの間、温度の揺らぎが全くなく、温度を完全に安定に保つことは、技術的に困難である。温度の揺らぎは、発泡倍率が有意に変化することにより、最終生成物の高い不良率につながる可能性がある。この態様から、本発明の目的は、一定の温度範囲にわたり安定な発泡倍率を有するポリマー組成物を提供することである。
【0010】
また、蒸気成形は、エネルギー消費プロセスであることも既知である。蒸気成形プロセスの温度設定は下げることが可能であるため、より低い溶融温度を有するポリマー組成物から作製されたEPPビーズを蒸気成形プロセスにおいて使用して、エネルギー消費を低減させることが可能であるが、このタイプのポリマー組成物は、蒸気成形物品の剛性の低下をまねくことが多い。したがって、本発明のさらなる目的は、同じレベルの剛性を保ちながら、エネルギー消費が低減された蒸気成形プロセスにおいて調製された物品を提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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