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公開番号
2025083414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2025036259,2023566499
出願日
2025-03-07,2022-04-28
発明の名称
4粒子電気泳動ディスプレイのための凝集解除駆動シーケンス
出願人
イー インク コーポレイション
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02F
1/1685 20190101AFI20250523BHJP(光学)
要約
【課題】各ピクセルが少なくとも4つの高品質な色状態を表示することができるカラー電気泳動ディスプレイデバイスのための改良された駆動方法を提供すること
【解決手段】本発明は、ディスプレイが低温環境において展開され、ディスプレイが、垂直に位置付けられる(すなわち、駆動電場が、地球の重力の方向に対して実質的に直角である)ときに更新されることを要求されるとき、そのようなディスプレイの性能を改良する4粒子電気泳動ディスプレイのための改良された駆動方法を提供する。方法は、他の粒子からの最小の干渉(汚染)を伴って、所望に応じて、各ピクセルにおいて、色の各々を表示するために提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本願は、2021年4月29日に出願された米国仮特許出願第63/181,514号の優先権を主張する。下記に述べられる全ての特許および公開文書の内容全体が、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 6,900 文字)
【0002】
(発明の分野)
本発明は、各ピクセルが少なくとも4つの高品質な色状態を表示することができるカラー電気泳動ディスプレイデバイスのための改良された駆動方法を対象とする。
【背景技術】
【0003】
E Ink Holdings (Hsinchu,Taiwan)から商業的に入手可能であるもの等の電気泳動ディスプレイ(電子ペーパー、eペーパー等)は、それらが、非常に少ない電力を消費するので、軽量かつ耐久性があり、環境に優しいという利点を有する。技術は、電子書籍リーダ(例えば、電子書籍、eブック)および他のディスプレイ環境(例えば、電話、タブレット、電子棚タグ、病院看板、道路標識、公共交通機関時刻表)の中に組み込まれている。低電力消費と太陽光のもとでの読み取りやすさとの組み合わせは、いわゆる「非プラグアンドプレイ」動作(電子看板システムが単に表面に取り付けられ、既存の通信ネットワークとインターフェースをとり、情報または画像の定期的な更新を提供する)における急速な成長を可能にしている。ディスプレイは、バッテリまたは太陽熱収集器を用いて給電されるので、配線の必要はなく、ディスプレイからぶら下がるプラグを有する必要性さえない。
【0004】
電気泳動ディスプレイのための様々な色の選択肢(改良された色フィルタアレイから、複雑な減法的顔料組まで、反射性色粒子の複数の組に依拠する高忠実性色の選択肢までの範囲に及ぶ)が、最近では、利用可能になっている。この最新のシステムは、食料品店、衣料品店、および電器小売店等の商業用看板に関して、大いに受け入れられている。特に、米国特許出願第2020/0379312号(特許文献1)において説明されるタイプの3色電気泳動ディスプレイは、屋外および屋内の看板に関して、および室温および冷蔵食品区分に関して、急速に採択されている。米国特許出願第2020/0379312号は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。
【0005】
米国特許出願第2020/0379312号、および米国特許第8,717,664号(特許文献2)、第10,162,242号、および第10,339,876号の3粒子電気泳動ディスプレイが、世界的に、何百万もの個々のディスプレイに展開されているのに対し、米国特許第9,285,649号、第9,513,527号、および第9,812,073号において説明されるもの等の第4の色を伴う第4の粒子を追加することに対する強い需要が、存在する。そのような4色ディスプレイは、現在のところ、商業的に入可能ではない。そのような4粒子電気泳動ディスプレイが同じ小売環境の中に「投じられ」得ることが望まれるが、初期試験は、上記のタイプの4粒子電気泳動システムが、動作の温度のみならず、ディスプレイの向きにも応じて、すなわち、水平(荷電顔料が地球の重力場に沿って上下に駆動される)対垂直(荷電顔料が地球の重力場を横断して前後に駆動される)にも応じて、3粒子システムとは異なる独特の特異な癖を有することを示唆している。観察された1つの驚くべき影響は、そのような4粒子電気泳動ディスプレイが冷温環境(例えば、冷蔵または冷凍食品区分)において使用されると、粒子が、予想外の方法で凝集することであり、それは、他の色(例えば、白色、黄色、および赤色)による断続的な汚染を有する黒色ピクセルをもたらす。興味深いことに、この現象は、ディスプレイが、低温において水平に駆動されるとき、完全に再現されることができない。明確なこととして、望ましい色性能を達成するために、かつ電子デジタル看板における純粋かつ鮮やかな色に対する顧客の需要を満たすために対処することに先立って顔料を凝集解除するための改良された駆動シーケンスに対する必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許出願公開第2020/0379312号明細書
米国特許第8,717,664号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示される駆動方法は、典型的な環境、すなわち、ディスプレイパネルが垂直に向けられる環境内で、より低温において、4粒子電気泳動ディスプレイに対処するために、上で説明される欠点を克服する。第1の側面では、ディスプレイ層を駆動する方法であって、ディスプレイ層は、光透過性電極を含む視認表面と視認表面からディスプレイ層の反対側にある第2の表面との間に配置されており、第2の表面は、駆動電極を含み、ディスプレイ層は、流体と、流体中に分散させられた第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子とを備えている電気泳動媒体を含み、第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子は、それぞれ、互いに異なる第1、第2、第3、および第4の光学特性を有し、第1および第3のタイプの粒子は、第1の極性の電荷を有し、第2および第4のタイプの粒子は、第1の極性と反対の第2の極性の電荷を有し、第1のタイプの粒子と第3のタイプの粒子とは、同じ電荷の規模を有しておらず、第2のタイプの粒子と第4のタイプの粒子とは、同じ電荷の規模を有しておらず、方法は、順に、以下のステップ:
(i)大規模で第1または第2の極性を有する第1の電場を印加し、第1または第2のタイプの粒子を視認表面に向かって駆動し、それによって、ディスプレイ層に、視認表面において第1または第2の光学特性を表示させるステップと、
(ii)大規模で負極性を有する第2の電場を印加するステップと、
(iii)第1の極性における大規模電場の少なくとも4つの期間と、第2の極性における大規模電場の少なくとも4つの期間とを含む振動パルスを印加するステップと、
(iv)大規模でステップ(i)と同じ極性を有する第2の電場を印加し、再度、第1または第2のタイプの粒子を視認表面に向かって駆動し、それによって、ディスプレイ層に、再度、視認表面において第1または第2の光学特性を表示させるステップと、
(v)小規模でステップ(iv)と反対の極性を有する第3の電場を印加し、第4または第3のタイプの粒子を視認表面に向かって駆動し、それによって、ディスプレイ層に、視認表面において第4または第3の光学特性を表示させるステップと、
を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、第1の電場は、第2の電場より長い時間の間印加され、第3の電場は、第2の電場より長い時間の間印加される。いくつかの実施形態では、ステップ(i)-(v)の各々は、繰り返される。いくつかの実施形態では、第3の電場の規模は、第2の電場の規模の50パーセントより小さい、いくつかの実施形態では、第4または第3の光学特性のみが、ステップ(v)の完了後に表示される。いくつかの実施形態では、第1の電場は、400msより長い間印加される。いくつかの実施形態では、第2の電場は、100msより長い間印加される。いくつかの実施形態では、振動パルスは、80msより短い間印加される。いくつかの実施形態では、振動パルスは、約40msの間印加される。いくつかの実施形態では、無電場の休止期間が、ステップ(iii)の後に実施され、ステップ(i)-(iii)が、ステップ(iv)および(v)を完了する前、2回繰り返される。いくつかの実施形態では、各電場は、地球の重力の方向に対して実質的に直角である方向において印加される。
【0009】
第2の側面では、本発明は、ディスプレイ層を駆動する方法であって、ディスプレイ層は、光透過性電極を含む視認表面と視認表面からディスプレイ層の反対側にある第2の表面との間に配置されており、第2の表面は、駆動電極を含み、ディスプレイ層は、流体と、流体中に分散させられた第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子とを備えている電気泳動媒体を含み、第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子は、それぞれ、互いに異なる第1、第2、第3、および第4の光学特性を有し、第1および第3のタイプの粒子は、第1の極性の電荷を有し、第2および第4のタイプの粒子は、第1の極性と反対の第2の極性の電荷を有し、第1のタイプの粒子と第3のタイプの粒子とは、同じ電荷の規模を有しておらず、第2および第4のタイプの粒子は、同じ電荷の規模を有しておらず、
方法は、順に、以下のステップ:
(i)大規模で第1または第2の極性を有する第1の電場を印加し、第1または第2のタイプの粒子を視認表面に向かって駆動し、それによって、ディスプレイ層に、視認表面において第1または第2の光学特性を表示させるステップと、
(ii)大規模で負極性を有する第2の電場を印加するステップと、
(iii)第1の極性における大規模電場の少なくとも4つの期間と、第2の極性における大規模電場の少なくとも4つの期間とを含む振動パルスを印加するステップと、
(iv)大規模でステップ(i)と反対の極性を有する第3の電場を印加し、第2または第1のタイプの粒子を視認表面に向かって駆動し、それによって、ディスプレイ層に、視認表面において第2または第1の光学特性を表示させるステップと
を含む、方法を提供する。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1の電場は、第3の電場と同じ時間の間印加される。いくつかの実施形態では、ステップ(i)-(iv)の各々は、繰り返される。いくつかの実施形態では、第2または第1の光学特性のみが、ステップ(iv)の完了後に表示される。いくつかの実施形態では、第1の電場は、400msより長い間印加される。いくつかの実施形態では、第2の電場は、100msより長い間印加される。いくつかの実施形態では、振動パルスの各期間は、80msより短い間印加される。いくつかの実施形態では、振動パルスの各期間は、約40msの間印加される。いくつかの実施形態では、各電場は、地球の重力の方向に対して実質的に直角である方向において印加される。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
ディスプレイ層を駆動する方法であって、前記ディスプレイ層は、光透過性電極を含む視認表面と前記視認表面から前記ディスプレイ層の反対側にある第2の表面との間に配置されており、前記第2の表面は、駆動電極を含み、前記ディスプレイ層は、流体と、前記流体中に分散させられた第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子とを備えている電気泳動媒体を含み、
前記第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子は、それぞれ、互いに異なる第1、第2、第3、および第4の光学特性を有し、前記第1および第3のタイプの粒子は、第1の極性の電荷を有し、前記第2および第4のタイプの粒子は、前記第1の極性と反対の第2の極性の電荷を有し、前記第1のタイプの粒子と第3のタイプの粒子とは、同じ電荷の規模を有しておらず、前記第2および第4のタイプの粒子は、同じ電荷の規模を有しておらず、
前記方法は、
(vi)大規模で前記第1または第2の極性を有する第1の電場を印加し、前記第1または第2のタイプの粒子を前記視認表面に向かって駆動し、それによって、前記視認表面において前記第1または第2の光学特性を前記ディスプレイ層に表示させるステップと、
(vii)前記大規模で負極性を有する第2の電場を印加するステップと、
(viii)前記第1の極性における前記大規模電場の少なくとも4つの期間と、前記第2の極性における前記大規模電場の少なくとも4つの期間とを含む振動パルスを印加するステップと、
(ix)前記大規模でステップ(i)と同じ極性を有する第2の電場を印加し、再度、前記第1または第2のタイプの粒子を前記視認表面に向かって駆動し、それによって、再度、前記視認表面において前記第1または第2の光学特性を前記ディスプレイ層に表示させるステップと、
(x)小規模でステップ(iv)と反対の極性を有する第3の電場を印加し、前記第4または第3のタイプの粒子を前記視認表面に向かって駆動し、それによって、前記視認表面において前記第4または第3の光学特性を前記ディスプレイ層に表示させるステップと
を順に含む、方法。
(項目2)
前記第1の電場は、前記第2の電場より長い時間印加され、前記第3の電場は、前記第2の電場より長い時間の間印加される、項目1に記載の方法。
(項目3)
ステップ(i)-(v)の各々は、繰り返される、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第3の電場の規模は、前記第2の電場の規模の50パーセントより小さい、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第4または前記第3の光学特性のみが、ステップ(v)の完了後に表示される、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第1の電場は、400msより長い間印加される、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記第2の電場は、100msより長い間印加される、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記振動パルスの各期間は、80msより短い間印加される、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記振動パルスの各期間は、約40msの間印加される、項目8に記載の方法。
(項目10)
無電場の休止期間が、ステップ(iii)の後に実施され、ステップ(i)-(iii)が、ステップ(iv)および(v)を完了する前、2回繰り返される、項目1に記載の方法。
(項目11)
各電場は、地球の重力の方向に対して実質的に直角である方向において印加される、項目1に記載の方法。
(項目12)
ディスプレイ層を駆動する方法であって、前記ディスプレイ層は、光透過性電極を含む視認表面と前記視認表面から前記ディスプレイ層の反対側にある第2の表面との間に配置されており、前記第2の表面は、駆動電極を含み、前記ディスプレイ層は、流体と、前記流体中に分散させられた第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子とを備えている電気泳動媒体を含み、
前記第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子は、それぞれ、互いに異なる第1、第2、第3、および第4の光学特性を有し、前記第1および第3のタイプの粒子は、第1の極性の電荷を有し、前記第2および第4のタイプの粒子は、前記第1の極性と反対の第2の極性の電荷を有し、前記第1のタイプの粒子と第3のタイプの粒子とは、同じ電荷の規模を有しておらず、前記第2のタイプの粒子と第4のタイプの粒子とは、同じ電荷の規模を有しておらず、
前記方法は、
(v)大規模で前記第1または第2の極性を有する第1の電場を印加し、前記第1または第2のタイプの粒子を前記視認表面に向かって駆動し、それによって、前記視認表面において前記第1または第2の光学特性を前記ディスプレイ層に表示させるステップと、
(vi)前記大規模で負極性を有する第2の電場を印加するステップと、
(vii)前記第1の極性における前記大規模電場の少なくとも4つの期間と、前記第2の極性における前記大規模電場の少なくとも4つの期間とを含む振動パルスを印加するステップと、
(viii)前記大規模でステップ(i)と反対の極性を有する第3の電場を印加し、前記第2または第1のタイプの粒子を前記視認表面に向かって駆動し、それによって、前記視認表面において前記第2または第1の光学特性を前記ディスプレイ層に表示させるステップと
を順に含む、方法。
(項目13)
前記第1の電場は、前記第3の電場と同じ時間の間印加される、項目12に記載の方法。
(項目14)
ステップ(i)-(iv)の各々は、繰り返される、項目12に記載の方法。
(項目15)
前記第2または前記第1の光学特性のみが、ステップ(iv)の完了後に表示される、項目12に記載の方法。
(項目16)
前記第1の電場は、400msより長い間印加される、項目12に記載の方法。
(項目17)
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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