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公開番号2025083220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196990
出願日2023-11-20
発明の名称ハイブリッド車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60K 6/40 20071001AFI20250523BHJP(車両一般)
要約【課題】前方衝突時に、空調装置の損傷を防止又は抑制することができるハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】空調装置が有する室外熱交換器は、水冷式であり、且つ、ハイブリッド車両における搭載状態において、電動機及び動力伝達装置を含む駆動装置と電力制御装置とを一体的に配置した機電一体ユニットに対して鉛直方向の上方に配置されている。これにより、水冷式の室外熱交換器は、空冷式の室外熱交換器に比べて配置の自由度が向上させられる。機電一体ユニットに対して鉛直方向の上方に配置される水冷式の室外熱交換器は、フロントコンパートメント内の前方に配置される空冷式の室外熱交換器に比べて前方衝突に対して損傷を受け難くされる。よって、前方衝突時に、空調装置の損傷を防止又は抑制することができる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
電動機と、前記電動機が動力伝達可能に連結された動力伝達装置と、駆動用のバッテリと、前記バッテリと前記電動機との間で授受される電力を制御する電力制御装置と、電動コンプレッサ及び室外熱交換器を含む空調装置と、を備え、前記電動機及び前記動力伝達装置を含む駆動装置と前記電力制御装置とを一体的に配置した機電一体ユニットを有するハイブリッド車両であって、
前記室外熱交換器は、水冷式であり、且つ、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記機電一体ユニットに対して鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とするハイブリッド車両。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記電動コンプレッサは、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記機電一体ユニットに対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする請求項１に記載のハイブリッド車両。
【請求項３】
前記電力制御装置は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記駆動装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されているものであり、
前記室外熱交換器は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記電力制御装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする請求項１に記載のハイブリッド車両。
【請求項４】
前記電動コンプレッサは、前記電力制御装置に設けられた、前記バッテリから前記電力制御装置までの間の電気経路を分岐する分岐部において前記バッテリに接続されており、且つ、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記電力制御装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする請求項３に記載のハイブリッド車両。
【請求項５】
前記電力制御装置の一部は、第１電気機器であり、
前記電力制御装置の他部は、第２電気機器であり、
前記第１電気機器及び前記第２電気機器は、前記駆動装置の外周に別々に配置されているものであり、
前記第１電気機器及び前記第２電気機器のうちの一方の電気機器は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記駆動装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されているものであり、
前記室外熱交換器は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記一方の電気機器に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする請求項１に記載のハイブリッド車両。
【請求項６】
前記電動コンプレッサは、前記一方の電気機器に設けられた、前記バッテリから前記一方の電気機器までの間の電気経路を分岐する分岐部において前記バッテリに接続されており、且つ、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記一方の電気機器に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする請求項５に記載のハイブリッド車両。
【請求項７】
前記室外熱交換器は、前記電力制御装置を冷却する冷却水によって冷却されることを特徴とする請求項１に記載のハイブリッド車両。
【請求項８】
前記空調装置は、前記電動コンプレッサ及び前記室外熱交換器を介して循環させられる冷媒として可燃性ガスを用いた冷媒回路を有していることを特徴とする請求項１から７の何れか１項に記載のハイブリッド車両。
【請求項９】
前記空調装置は、電動ポンプ及び室内熱交換器を含み、冷媒として非可燃性冷媒を用いた第２冷媒回路と、前記可燃性ガスと前記非可燃性冷媒との間での熱交換を行う冷媒用熱交換器と、を更に有しており、
前記冷媒用熱交換器は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記機電一体ユニットに対して前記鉛直方向の上方に配置されていることを特徴とする請求項８に記載のハイブリッド車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、機電一体ユニットを有するハイブリッド車両に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
電動機と、前記電動機が動力伝達可能に連結された動力伝達装置と、駆動用のバッテリと、前記バッテリと前記電動機との間で授受される電力を制御する電力制御装置と、を備え、前記電動機及び前記動力伝達装置を含む駆動装置と前記電力制御装置とを一体的に配置した機電一体ユニットを有するハイブリッド車両が良く知られている。例えば、特許文献１に記載されたハイブリッド車両がそれである。この特許文献１には、駆動装置に対して鉛直方向の上方に電力制御装置を一体的に配置した機電一体ユニットを、ラジエータなどと伴に車両の前部空間（フロントコンパートメント）に搭載したレイアウト構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－８２８６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、フロントコンパートメント内にエンジンを備えたハイブリッド車両には空調装置が搭載されている。この空調装置は、例えば電動コンプレッサ、室外熱交換器、室内熱交換器、及び膨張弁などを含んでいる。室外熱交換器例えばコンデンサが空冷式である場合、フロントコンパートメント内の前方に配置される。そうすると、例えば前方衝突時に、コンデンサやコンデンサに接続される配管などが損傷して冷媒が漏れてしまうおそれがある。又、エンジンが配置されるフロントコンパートメント内に空調装置などの部品を配置する為の搭載スパースを確保することは難しい。
【０００５】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前方衝突時に、空調装置の損傷を防止又は抑制することができるハイブリッド車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１の発明の要旨とするところは、（ａ）電動機と、前記電動機が動力伝達可能に連結された動力伝達装置と、駆動用のバッテリと、前記バッテリと前記電動機との間で授受される電力を制御する電力制御装置と、電動コンプレッサ及び室外熱交換器を含む空調装置と、を備え、前記電動機及び前記動力伝達装置を含む駆動装置と前記電力制御装置とを一体的に配置した機電一体ユニットを有するハイブリッド車両であって、（ｂ）前記室外熱交換器は、水冷式であり、且つ、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記機電一体ユニットに対して鉛直方向の上方に配置されていることにある。
【０００７】
また、第２の発明は、前記第１の発明に記載のハイブリッド車両において、前記電動コンプレッサは、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記機電一体ユニットに対して前記鉛直方向の上方に配置されていることにある。
【０００８】
また、第３の発明は、前記第１の発明に記載のハイブリッド車両において、前記電力制御装置は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記駆動装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されているものであり、前記室外熱交換器は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記電力制御装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることにある。
【０００９】
また、第４の発明は、前記第３の発明に記載のハイブリッド車両において、前記電動コンプレッサは、前記電力制御装置に設けられた、前記バッテリから前記電力制御装置までの間の電気経路を分岐する分岐部において前記バッテリに接続されており、且つ、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記電力制御装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることにある。
【００１０】
また、第５の発明は、前記第１の発明に記載のハイブリッド車両において、前記電力制御装置の一部は、第１電気機器であり、前記電力制御装置の他部は、第２電気機器であり、前記第１電気機器及び前記第２電気機器は、前記駆動装置の外周に別々に配置されているものであり、前記第１電気機器及び前記第２電気機器のうちの一方の電気機器は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記駆動装置に対して前記鉛直方向の上方に配置されているものであり、前記室外熱交換器は、前記ハイブリッド車両における搭載状態において、前記一方の電気機器に対して前記鉛直方向の上方に配置されていることにある。
（【００１１】以降は省略されています）

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